母親

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最近サッカーが気になってるせいか

眠りが浅くて嫌な夢を見る。

私の母親はちょっと困った人で

いくつになっても無邪気なお姫様。

彼女に育てられる中で

突拍子もない常識に面食らったり

社会に出て私が世の中を知ってくほどに

彼女のオリジナルなやり方に驚かされた。

それでいて彼女は身体が弱く

よその家に比べたら心配の種も多かった。

だから私の人生において

彼女はいつも悩みのタネで

気にかけるからこそ口うるさくなり

一緒にいれば常にやり合う仲だった。

でも内心ではそんな彼女が羨ましかった。

自分の本能に忠実で天真爛漫

明るくて負けず嫌い

周囲がビックリするくらい素直で

どこまでも真っ直ぐな人。

そしていつの間にか

周囲は彼女を放って置けなくなる。

分かってる、

そう、私にもその血が流れている。

夢の中で私は母親を連れて

何か必死になって戦っていた。

戦いには足手まといの彼女、

私はそれに苛々しながらも

前へ、前へ、無我夢中で、

前だけを見て歩いていた時、

ふと後ろに母親がいないことに気づいた。

見捨てるわけにはいかないから

すぐに元来た道を引き返した。

早く見つけなければ

何か問題が起こってからじゃ遅い。

彼女は誰かに話しかけられていた。

また、あんなことにひっかかって…

遠くから彼女に声をかけた。

早く、何してんの!

すると母親は何かを手にしている

飲み物か食べ物かよく見えない。

それに口をつけて私に言った。

食べる?

美味しいよ。

さらに満面の笑みを見せる。

あぁ、私は心配し過ぎているんだ、

彼女はそのままで十分じゃないか。

傷つけられても前に進める。

私にその無邪気さがあったなら。

そこで目が覚めた。

私は泣いていた。