昨日の続きです。

 

ヒアルロン酸を注入することを提案すると

「顔が大きくなりませんか?」

と心配される方がいらっしゃいますが

解剖を理解して適切な位置に注入すれば、

むしろ注入後の方が顔が小さく見えます。

 

でもね、、、

時々、ヒアルロン酸の偏った注入によって顔が大きくみえるようになってしまっている方がいらっしゃるのも事実です。

 

いわゆる「入れすぎ症候群」といって

頬が盛り上がって、

顎がポリンキーのようにとがって、

おでこはナポレオンフィッシュのよう

という方もいらっしゃいますが、

それはもはや本人の美的感覚の問題もあるので一概に語れない。

 

それよりも地味~に顔が大きくなっているかたが問題だと思います。

 

原因は「馬鹿の一つ覚え注入法」だと思います。

 

こんな乱暴な用語があるわけありません。私の造語です。

 

馬鹿の一つ覚え、とは

「ある一つのことだけを覚えて、どんな場面でも得意になって言い立てること」

です。

 

当院でも採用しているジュビダームのヒアルロン酸は日本厚生労働省認可。

MDコード、という、安全かつ効果的に注入するマニュアルが公式に指導されています。

それ自体はとても素晴らしい考え方で、私も何回も勉強会に足を運び、勉強させていただきました。

 

問題は、そのMDコード自体ではなく、

その原理原則を理解しないまま、

どんなお顔であっても、同じように、同じところに、しかも繰り返し

注入してしまう医師がいることが問題なのだと思います。

 

「なんで?」と真顔でつっこみたくなるくらい

頬骨の上にばかり注入されていて、顔幅が大きくなってしまっている方とか、

ほうれいせんを埋めすぎてのっぺりしている方とか、

たまーに、ですが、いらっしゃいます。

 

「ヒアルロン酸で人気だという医師を指名していれてきたのに、、」

とか言われますが、

人気=実力

ではないのかもしれないし、

お忙しくて、お顔に併せてカスタマイズしたプランをたてたり実施することが難しくなってしまっていて、ご本人も不本意に思っていらっしゃるのかもしれないし、

そのクリニックの内情はわかりません。

 

でも、せっかくお金をかけて注入するのに

余計なところに注入して、

それを溶かすのにお金がかかって

さらに入れ直すのにお金がかかるのは残念すぎる。

 

お金だけの問題ではなく、

注射は痛いし、怖いし

お仕事休んだり、時間をかけて治療したのに、、、と残念すぎます。

 

私はそのような方にお会いするたびに

反面教師として、自らへの戒めとしています。

 

安全管理のためにマニュアルは必要だし

MDコードという概念自体には大賛成!!

 

ただ、それを浅く勉強しただけで、できる気になって

誰にでも同じ入れ方をしては意味がない。

 

日々研鑽。

 

医師は患者から学ぶものです。

 

おひとりおひとりに真剣に向かい合いながら精進していきます音譜