『Kio移転物語』 | 「ビンテージ家具ショップKio」女性店長のDiary
2014-11-27 19:38:15

『Kio移転物語』

テーマ:ブログ



驚かせてしまうか、
それとも折に触れて言葉の端に出していたので「ああ、ついに」とお思いになるか・・、

う~ん、
でもやっぱり驚かせてしまうかもしれません。。


Kioは来春、移転をすることになりました。

場所は、三重県津市です。


津は三重県の県庁所在地ですが、
Kioの移転先は、そんな津の中でも白山町という外れ。

風力発電の風車がある「青山高原」はご存知でしょうか?
そのふもとです。

枕草子で日本三名泉のひとつに謳われる「榊原温泉」はご存知でしょうか?
その湯けむりのそばです。


画像は、新しいKioの裏手の景色。


何故これに至ったのか・・・

手短かに話すのが難しいですが、

そもそもの発端は、
「やっぱり駐車場が必要だよね・・・」という現実的な部分だったかもしれません。

お客さまの車だけでなく、
アメリカからのコンテナ、
全国に家具を配送するための運送会社さんの日々のトラック、
それにウチの車(毎日店の前の歩道に乗り上げては、家具の積み込みをやっていました)、

こういった車の駐車はもとより、
コンテナの中の溢れんばかりのビンテージたちを少しの間だけ外に出しておきたいとか、
作業においても広いスペースを必要とする場面が多々あり、

もちろんこれは今の場所を借りるときから分かっていたことではありましたが、
やればやるほど「このままにはしておけない」と思うようになったのです。


・・・と、ここまでの理由だと「しかし、だからって、それで高原に行くぅ?!」って
突っ込みたくなりますよね(笑)

もうちょっと聞いてください。。


もう二年くらい経つのかな。

三重県の菰野という鈴鹿山麓の町に
「アクア・イグニス」という温泉商業施設が出来ました。

スイーツの辻口シェフの店も出店するなど、鳴り物入りで開業した大型施設。

ここを初めて訪れたときのこと。

菰野は自然豊かな町で、昔から好きなところでしたが、
「アクア・・」を見たとき、
山を背に受け、ゆったりとした緑の中に悠々と佇む建築群に衝撃を受けたんですね。

自分が幼い頃から慣れ親しんだ町だから余計にだったのかもしれません。


その(衝撃を受けた)次の瞬間、もう口に出して言っていました。
「こんなところでアンティークショップをやりたい!!!」って。

緑の中に感じのいいコテージがあって、
コテージの前の緑の絨毯のうえに色取り取りのアンティーク家具を並べたら
どんなに素敵だろう・・・・・!!

まるでその景色を現実に見たんじゃないかって錯覚するくらい
それは強烈な映像となって私の頭の中に残り、消えることはありませんでした。


夫も賛同してくれましたし、
「このほうがかえって、店のほうもサイトのほうも、どちらのお客さまも喜んでくれるかも!」
なんて思ったらもう押さえることは出来なくなり(苦笑)、
次なるステージに向けての場所探しがさっそく始まりました。

そうか!駐車場の問題もこれで解消されるんだ!って思ったら
それで迷いもなくなりました。


希望は「アクア・・」のある菰野。

緑に包まれて広々としていて、
周りには家がぽつんぽつん・・くらいにしか建っていない場所。

もう「すぐに見つかるだろう」って思ってましたね、あの時は。


思えば土地のことなんてまったく何にも知らなくて、
建物は、どこにでも好きなところに建てて良いものだと思っていました。

(・・・。)

“調整区域”とか“がけ条例”なんて聞いたこともなかったので、
緑の真ん中とかに家が無いのは「みんな、そんな場所には住みたがらないから」って思ってました。

(・・・・・・。)

だから「ライバルもいないし、好きな土地がきっと安く早く手に入る」だろうって。

(・・・・・・・・・。)


けっきょく二年もかかったので、
いかに考えが極端で、そして甘かったかということです。

私の欲しいと思った土地は、ものの見事に調整区域ばかりでした。

中には「店舗のみ可」という条件のところもありましたが、
住まいも兼ねるのが必須だったのでこれは見送りに(この理由についてはまた別の機会に)。


山林登録がされた土地は、住宅の建築がほぼ可能だと知り、
それで山荘地帯にまで踏み込みました。

平野のような開放感はないものの、
別荘地が醸し出す、外国の森ような独特な雰囲気の虜になりました。

しかし至るところ、道幅の何と狭いことよ・・・!
こんなんじゃコンテナはおろか、配送の大型トラックだって来てくれない。

大きい道に面した広い別荘地もまれにありましたが、
でもそれは下手したら名古屋でそこそこの土地を買うのと変わらない金額。

どれだけでもお金があれば話は別だけど、
そうでないいち個人ショップの自分たちが、緑の多い静かな場所にコテージを建てる、
そしてそれがコンテナも停められて家具屋も併設したものでないといけない、
それが一筋縄ではいかないのだということに、かなりの時間が経ってから気づきました。


「そんな場所があるかっ」
移転計画を打ち明けたときに、父が放った言葉です。

それでも二年間ずっと応援し続けてくれて、
今では移転先が決まったことを誰よりも喜んでくれている父ですが、
言われたときは悔しかったものです。

そんな言葉が現実味を持ち始めました。

それでも、諦めたくはなかったのです。


すいません。。
報告なので一話にまとめようと思ってこれでも手短かに書いたのですが、
長くなってしまいましたので、前編と後編に分けますね。。
それでタイトルも「物語」なんてつけてしまいました。。

では、続きはまた後日に。


お読みいただいて本当にありがとうございます!








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