搬入日記『ビンテージ家具ミックスの家』 | 「ビンテージ家具ショップKio」女性店長のDiary

搬入日記『ビンテージ家具ミックスの家』

「アメリカンアンティーク」というと、50’Sをイメージされる方って多いのではないでしょうか。

だけどアメリカに買い付けに行くようになって肌でかんじるようになったのが、
彼らアメリカ人が大切に思うアメリカンアンティークって、1920年代のものなんです。

「これは20年代のものだよ!」
20’S家具を見ていると、かならずと言っていいほど、ディーラーたちがそうやって声をかけてくる。

あとそれから、100年くらい前のプリミティブな家具も彼らは愛していて、
フリーマーケット会場で買い付けた100年ものの家具を運んでいると、
これまたかならず「素晴らしい家具だね!」と、アメリカ人たちから賛辞の声をいただく。

彼らの古い時代の家具にたいする思い入れは深い。

以前ディーラーのブライアンの家を訪問したことがある。
プリミティブ家具、20年代の家具、そして50年代から70年代にかけてのモダン家具を
上手にミックスさせたとてもセンスのいいリビング&ダイニングだった。

「外国の人の部屋ってやっぱりいいな。
肩ひじ張らなくても、こんな気持ちのいい空間が作れるんだな」って思った。


今回お届けにあがった名古屋のYご夫妻のお住まいを拝見したとき、
ブライアンの部屋や、昔のアメリカ家具に愛情を持つアメリカ人のことや、
それに買い付け先のウエアハウスやアンティークモールのことが
一気にぶわーと頭に押し寄せてきて、ちょっとパニック気味になってしまった私。

どんな空間なのか気になりますよね?

それではご紹介していきますね!



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三階のご主人のお部屋。

とてもモダンで洒落ているのに生活感もあって・・・
映画の主人公の部屋みたいです。

デスクライトの明りが陰影を与えて、
お客さまの部屋だというのに、とてもリラックスできました。

ベッド脇のチェストは、アメリカの1920年代のものです。



さて、このスリーピングスペースの反対側はこんなふうになっています・・・

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モダンビンテージ家具にまざって佇むローズピンク色のチェスト・・・
そう、こちらKioからお届けさせていただきました!

100年前のもので、テキサス出身。
アンティークならではの、いちど見たら忘れられないような美しいピンク色をしていて、
Yさんも「どうしても思い出してしまって・・・」と、三回目のご対面で購入を決めていただきました。

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そしてその後日には、チェストの雰囲気にあわせて、デスクと椅子をお求めくださいました。

(デスクの横のファイルケースには、なんと数え切れないほどのアンティークルアーのコレクションが!
いろいろ見せて貰いましたが、小さなアートみたいでどれも素敵でした)


ご主人の部屋から階段を降りると、二階のリビングへ。

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テレビの横に、デンマークの50年代のチェストをお求めいただきました。

ブックマッチと言って、木目が左右対称に接がれていて、ほんとう美しいチェストです。

100年前、そして20年代、50年代、あと70年代のもお持ちなんですが
年代の異なるいろいろなチェストが一つ屋根の下に同居しているなんて素敵ですね。



そして一階には、小さな多目的ルームがあり・・・・

ここには、アメリカ20年代のウッドベンチをお求めいただきました。

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部屋全体の画像がありませんが、ここでもモダンとクラシックをさらりとコーディネートされています。


いかがでしたか、Yさん邸。

25歳の子供さんがいらっしゃるとっても仲の良いご夫婦で、
「老後の楽しみに家具を・・・」(まだまだ先ですよ!)なんておっしゃっていましたが
これからも洒落たセンスで部屋作りをリードし続けていってくださいね!

私もアメリカじゃなくて、こんなに近くにインテリアの“先輩”がいて、とっても嬉しいです。