自分が初めて入手した大型金貨はオーストリア100コロナ金貨1915年再鋳貨
Austria, 1915 (Restrike), 100 Corona, 33,88g (Au 0.9), KM2819
この大型金貨は”どれくらい”製造されたかは不明ですが
https://en.numista.com/catalogue/pieces15147.htmlによると
Coins dated 1892 were restruck *1892は間違いで正しくは1915でしょう
in the 1960's through the 1970's for sale to the United States.
米国で販売するため1960年代から1970年代に製造されたようです。
米国では1933年から1974年まで地金型金貨の保有が禁止されていましたが
参照:恐怖の大統領令6102号・恐怖の大統領令6102号、その狙いは?
1960年以前に製造されたものは例外とされたため
諸外国造幣局は1960年以前の年号で金貨を製造したそうです。
さて、この金貨を自分が落札した時の価格は金1gあたり5305円
当時の金地金価格1g5000円程度の1.06倍。
地金商で販売している地金型金貨1オンスも地金価値の1.06倍くらいでしたので
この金貨は地金型金貨と同様であったと言えるでしょう。
そして、先月のオークションで落札価格は金1gあたり1万3870円
https://auctions.taiseicoins.com/lots/view/4-DHAZ0M/-austria-unc-1-100-1915
オークション直前の金地金価格1g1万2878円の1.08倍。
なお、オークション出品での収益は38万1000円 x (1-0.1x1.1) = 33万9090円
一方、オークション直前の換金ショップでの買取価格は
https://kinkaimasu.jp/gold/k18/
1万725円 x 33.88 = 36万3363円
オークション出品収益より換金ショップ買取の方が2万4273円も上回り
これはオークション出品収益の7.2%に相当します。
やはり、地金価値程度の金貨は換金ショップ買取の方が有利です。