先日のA.W.主催第25回マンスリーeオークションに出品された

AUSTRALIA 200Dollars in Glod 2018 NGC-PF70 Ultra Cameo

オーストラリアで発行された2オンス(62.2g)もある超大型金貨。

目的は流通ではなく販売ですから地金型金貨と言えますが

今回のように非常に凝ったデザインを施したものは発行数が限定的で

今回のものも500枚にすぎません。

但し、PF70UCはトップグレードとはいえ45枚も登録されています(記事作成時)。

 

このような地金型金貨は、本来、自分の収集対象ではありませんが

デザインが素晴らしければ例外、今回の金貨もデザインが素晴らしく、しかも、High Relief。

ここまで造り込んでいると、もはや、コインというより工芸品でしょう。

なお、龍虎が描かれていますので辰年か寅年の発行と思いましたが2018年は戌(いぬ)年

特定の出来事・行事を記念しているわけではないのでメダルとは言えません。

 

さて、問題は入札額です。

金地金が高騰している時に地金価値で金貨を落札すると過去の相場を超えることがあります。

例えば、金1g9000円で地金価値を計算すると

62.2x0.9999x9000=55万9744円(手数料抜50万4274円①)

過去の落札価格は2022年8月28日に3960ドル

https://coins.ha.com/itm/australia/australia-elizabeth-ii-gold-proof-tiger-and-dragon

当時のレート1ドル138円程度から54万6480円(手数料抜49万2324円②)

わずかですが地金価値が過去の落札価格を超えてしまいます。

しかも、円建落札価格は1ドル138円という円安で計算したものです。

円安を考慮せず1ドル111円なら43万9560円(手数料抜39万6000円③)ですが

これでは金1g7068円と最近の金地金価格を大きく下回ってしまいます。

①で入札するか?②で入札するか?③で入札するか?

やはり、割安額に徹するべきと考えて③で入札しましたが、当然、落札できませんでした。

最終的な落札価格は60万5000円金1gあたり10万798円となりました。