アウレウス金貨はカエサル時代(紀元前1世紀)以降にしばしば発行されましたが
重量は時代が降るにつれて低下していきました。
*https://en.wikipedia.org/wiki/Aureusから引用
上記の表では分かりませんが、重量が最も保たれた期間は
ネロ時代(54〜68年)からアントニヌス・ピウス時代(138〜161年)までで
マルクス・アウレリウス時代(161〜180年)から再び重量低下が始まったそうです。
金含有%は99%、但し、ガッリエヌス時代(253〜268年)以降に低下しました。
さて、ハドリアヌス時代(117〜138年)のアウレウス金貨は7.3g程度のはずですが
計測精度が稚拙なためでしょう、実際には7.0〜7.3gだったようです。
しかし、6.9g未満となっていれば0.1g以上も軽いことになるため
エッジが切り取られたり削られたりしたりするなどされたはずですが
NGCではどのように鑑定しているか、調べてみました。
6.8g未満ではエッジ加工の特記があり、6.8g以上では特記がありませんでした。
但し、金貨自体を観察すると、矢印で示したエッジ部分は切り取られた跡のように見えます。
A.W.主催第24回マンスリーeオークションを終えてでも指摘した通り
Clippedと特記されてもおかしくはないと思うのですが
NGCでは6.8g以上あれば見逃すことになっているのでしょうか?