先日、大阪老松通りにあるそば屋さん『なにわ翁』
で「新そばを楽しむ会」というのがあり、参加してきました。
昨年も参加したので今年で二回目。前半45分はそば打ちの実演、後半1時間は新そばをいただく、というスケジュール。おいしい新そばを食べるいい機会です。でも、昨年の話ですが、ご主人が言うには、新そばは翌年の春過ぎになじむので今は使いにくいとおっしゃってました。それでも新そばと聞くと、なんかわくわくしますよね。
ということで、前半のそば打ちの実演。
二階に上ると、こね鉢とそばを伸ばす台がセットされてました。横に水を入れた大小のボール。最初に石臼でひく前のそばの実をみせてもらい、数粒食べました。濃厚なそばの香り。これが薫り高いそばになるんだと思いました。
まずはこね。
そば粉をこね鉢に入れてこね鉢全体にささっと広げます。
大きなボールから水を入れます。こちらのボールには計量された水で、そば打ちに使う水の量より少なめに入れているそうです。
そば粉と水をまぜて、そば粉全体に水をいきわたらせます。
そば粉を手で握って水の量を確認し、不足した量の水を追加します。この時は直接水を入れるのではなく、手のひらで受けて散らして入れます。
水分が適切になったらこねます。横に伸ばして、横の円柱状の塊になったら、縦に置き直して再び横の円柱状になるまでこねます。これを繰り返し、その後、菊の花びらのような筋が入った形に押してこねます。
筋はそばを伸ばすときに邪魔なので、これをなくして、きれいな円盤状の塊にします。これでそばこね終了。
次は、生地を伸ばします。
まず、手で広げます。
次に、棒で生地を丸く伸ばします。
生地は四角に伸ばすので、角を伸ばしていきます。
四角になったものを棒に丸めて、厚みをチェックし、太い部分を修正してから、包丁を入れるために長四角に生地を切り分けます。
そして、生地をそばに切る包丁入れ。
生地の上にあて木を乗せて、包丁をあて木に充てて一定の細さに切ります。切るスピードの速いこと。さすが職人です。
そばを切る姿がかっこいい!
最後にそばの打ち粉をはらって、箱に入れてそば打ち終了。
#顔がぶれてしまい、申し訳ありませんm(_ _)m
第二部は、いよいよ新そばをいただきます。
メニューは、付出、そばの焼き味噌、そばがき、二八のざるそば、十割のざるそば、汁そば。汁そばは牡蠣そば、鴨そば、花巻そばから1つ選択。そばは十割そば以外はお代わり可。十割のざるそばは、ご主人の師匠が山梨で弟子たちと育てて収穫した特別なそばの実なので、一人一皿しか出せないとのこと。
なお、そばの数が多いですが、小ぶりのざる、椀にいつもの6割ぐらいの量で出されるので、量としては腹が一杯で結構満足する量です。いろんな種類のそばを食べさせてくれる配慮でしょう。私は、お代わりしたので、ちょっと食べすぎましたけど。
食べ物の写真はあまり撮ってませんが、十割そばがこれ。写真ではわかりにくいですが、いつもの十割そばより緑色を帯びています。
いただくと、そばの香りが濃厚で、すんばらしい!!!もっと食べたい!
もう一つの写真は花巻そば。汁そばに海苔が乗っているだけの超シンプルなそば。これがめっちゃ美味い。出汁に海苔の香りがプンプン匂って、汁をすするともう天国。定番メニューにするらしいのですが、また食べたい。(iPhoneの写真なのでわかりにくいですが。。。)
私は、鴨そばとおかわりに牡蠣そばをおいただきましたが、鴨そばはいつも鴨ざるそばで食べているだけに、汁そばでは物足りなかったです。牡蠣そばはいつもながら牡蠣のぷりぷり感がたらまず大変おいしかった。
ということで、「新そばを楽しむ会」、今年も存分に楽しんできました。そばだらけでお腹いっぱい。また、土曜日に大阪に行ったら、つい行ってしまいそうなホントに美味いそば屋さん。こんなそば屋さんがあることを幸せに思いながら帰ってきました。次はまた花巻そばを食べるぞ!