今年の正倉院展でよかったもの |   kinuzabuの日々・・・

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正倉院展に行ってきた。


「螺鈿紫檀五弦琵琶」に人が集まって、他が空いていてなんか変な感じ。全体的な混雑はいつもと変わらない。今年は布ものに綺麗なものが多かったような。


で、今年の正倉院展でよかったもの。


「蜜蛇絵皮箱」
皮の箱に漆を塗って外側に銀泥で模様をつけたよくあるパターン。模様が細密で、銀泥に漆の赤が染みてとても綺麗。裏側が最高。


「浅縹布」
大きな藍染の反物に白い雲様の文様が入ったもの。極めておおらか。正倉院ならではのすばらしい宝物。今年の宝物の中で私は一番好き。


「佐波理水瓶」
真鍮色の水差し。綺麗な形、適度な大きさ、顔のワンポイントがキュート。


「曝布彩絵半臂」
こんなぼろぼろの上着に綺麗な絵が残る。裏側の絵の美しさといったらこの世のものとは思えない。天平時代ならではの宝物。


「銀壺」
でかい!そこに細かい絵がちりばめられている。見ていると思わず顔がほころんでしまう。


「銀平脱鏡箱」
今年の目玉の一つ。文様がきれいに残ってすごく美しい。思わず見とれてしまった。


「遠江国調黄絁」
黄色く染められた絹の反物。使われた形跡がなく、色もあせてない。ビックリしたのは縁。全く乱れてない。虫に食べられることもなく、痛みが全く見られない。1000年以上経てこんなに綺麗に残っているのは奇跡に近いと思う。


「色麻紙(58-1)」
麻紙の色見本。5色の麻紙が数枚組み合わされた巻物。ピンク色の宝物なんて初めて見た。それもきわめて美しい。これだけ美しくに残されているのも奇跡に近いのでは?



 今年も充実した正倉院展だった。やっぱり何度行ってもいいものに出会える。