臨床歴20年以上の
あるベテランの心理士の先生が
以前、こんなことをおっしゃっていました。
「僕は、クライアントさんの話を聴かないときがある。
場合によっては、途中で話を遮るときがあります」
カウンセリングは、傾聴が基本です。
そのとき、「話を聴かない」と聞いてびっくりしたのですが、
理由を聞いて納得しました。
話を聴かない理由は、
「クライアントさんが、話をしながら、
怒りのスパイラルに入ってしまうときがあるから」。
例えば、何か嫌なことがあって、誰かに話すときに、
「○○なことがあってさ、むちゃくちゃ嫌な気持ちになった」
と言うとします。
その場合、話をすることで、
自分の気持ちを整理できたり、
複雑な状況や人間関係を理解でき、対策が立てられたりすることもありますが、
ただ、他者を一方的に責めて怒りまくるとき、
脳の怒りの回路が強化されてしまう
ということが起こるときがあるそうです
誰かに愚痴を言ったりするだけでなく、
炎上ニュースなどを見て頭の中で怒りの気持ちを反芻する場合も、
この怒りの回路が強化されます。
(なのでSNSやネットのコメント欄を見すぎることをおすすめしません)
私自身も心当たりが…。
また、以前、フォーカシングの取材をし、体験をしたとき、
頭でただ怒りまくったまま、怒りについて話しまくる
のと、
怒りの奥にどんな感情を感じているのかを感じながら話す
というので、
その人の心身の変化は大きく違うことは理解しました。
どんなに修行しても、私たち人間は「怒り」を完全に無くすことはできません。
しかし
仏教で
貪(とん)…無限の執着や欲
瞋(しん)…怒り、憎しみなどの他者に対する感情
痴(ち)…無知や誤解、妄想
を三毒と言うように、
自分の心身にとってこれらは良くありません。
怒りであれば、コルチゾールを過剰消費してしまい、どっと疲れてしまいます。
ただ、怒りは短期的にはアドレナリンが出て「気持ちいい」ものなので、怒りに依存的になる人もいるようです。
私は昔は自分の怒りをコントロールできず、人間関係を失ったことがありました。
思えば、弱い自分を隠すために怒りがあったように感じます。
そして、痛い目に遭ったからこそ、自分の怒りを取り扱うことは本当に大事だと思っています。
怒って良いことはあまりなく、
怒ったり、誰かを責めたりする気持ちになったときは、
どうやって建設的に改善するかを意識するようにはなりました。
ただ、怒りを抑圧すれば良いわけではなく、
自分の感情を受容したり、
瞑想したり、
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスなどのボディワークで、
「身体に安心できる時間」「心身が浄化できるような時間」を与えてあげることも良いと思います。
負の感情へのアプローチは、
言語だけでなく、
身体からも行うことができます。
自分の心身にネガティブなエネルギーが溜まっていてしんどいと感じたら、
クラニオのセッションなどを活用してみてください
(おわり)
【クラニオセイクラル・バイオダイナミクス セッション可能日時】
2/3(土):14時半-17時
2/4(日):10時-12時30分
2/10(土):終日可能
2/23(金):15時-22時
2/24(土):終日可能
など
●初回無料(気軽に、クラニオバイオがご自身に合うかを実際に体験いただきたいため)
※レンタルサロン代2400〜2600円ほどのご負担のみお願いいたします。
●2回目以降(有料)
60分:7,500円、90分:9,000円
(※5回コース・10回コースで割引あり)
3月以降の土日祝、平日夜でもお受けいただけます。
お気軽にご相談ください。
場所
Sonash 下北沢…小田急線・井の頭線下北沢駅 徒歩4分のレンタルサロン
at home salon…大江戸線若松河田駅 徒歩3分のレンタルサロン
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