MU 「愛の続き」 「JUMON」 | KINSEN洞
2008-01-21 02:22:02

MU 「愛の続き」 「JUMON」

テーマ:演劇のこと

 小劇場に行くというのはなんだか緊張を強いられる。

 なぜか。敷居が高い?いやそんなことはない。かつてはそうだったのかもしれないけれど、その時代をわたしは知らない。思っているよりもフランクだ。緊張じゃないか、賭けだ。賭けてるから勝つか負けるかハラハラしているんだ。自分の知り合いが出ている、もしくは好きな劇団・役者・作家・演出家の公演である、というとき以外は本当によっぽどのことがないと、ましてやひとりでなんて小劇場なんて行かない。

 寒い、ひとりだ、当日券のため一番前の座布団席だ。小劇場に行って面白いものが見れるものか、見れるんなら自分でやりたいんだ、という気持ちで席に着く。演目に期待しない。スーパーフラットな目線で見るためになるべくマイナスな方向に気持ちを沿わせる。

 演目が始まる。役者が出てくるだけで局地的な笑いが起こる。すぐに笑う客と言うのはどこにでもいる。友だちなのか、それともサクラなのか。そういったことを考えてしまうので、始まってすぐの笑いは私の気持ちを削ぐ。そこからが分かれ道。

 【面白いとき】局地的な笑いは次第に客席にまんべんなく波及する。つい笑う。既に周囲は笑っていないのにどうしても笑みがこぼれる。

 【そうでもないとき】眠気に襲われる。


 観劇後。そんなに面白くなかったとしても、とても楽しみにしていた公演だったとしたら「寝ちゃったのも面白かったから」とか意味のわからない理由をつける。前評判知らず、ふらりと期待せず見た場合、面白かった度は、うなぎのぼり!!


 下北沢オフオフ劇場にてMUの公演「愛の続き」と「JUMON」観ました。
 MU初めて観ました。急に何か見たくなってぶらりと。でもかなり行くかどうか迷いました。寒いし、ひとりだし。当日券で、お尻痛かったけど、完全に面白さのほうが勝ってた。ていうか今年ナンバーワン決定(暫定)!今年まだ4本目だけど。
 演者さんが全員良かった。台詞自体も言い方も面白い。後に見たからか「JUMON」の印象が強いです。富士山アネットという劇団に出ていた足利彩さんが良い!アネットは台詞なしで古典やるので、演劇というよりコンテンポラリー・ダンスに近い。そこでもしなやかな肢体を健康的に魅せていたが、格段にこっちでしょ!言い方グッドだぜ!てのが多し。
 

 私が時々お遊びで話を組み立てるとき


 キャラクター < ストーリー

 になりがちなのですが、キャラクターが面白ければ(個性的ということだけに非ず)ストーリーなんてなくてよい。テーマなんてもってのほかだ!と開き直ってさえいました。が、本日初めて見たMU作品には、台詞、シナリオそのものの面白さ、演者さんの面白さ、そして「愛の続き」には恋愛というテーマでシリアスなドラマがあり、すべて同居させてもどれかに寄りかかることなく、ポップにシュールに時にベタに笑わせることに成功されていることが素晴らしいと思い、テーマも登場人物のキャラクターも話の軸にちゃんと絡んでいけるんだと思いました(当然といえば当然ですかね)。
 ストーリーなんてなくてよい!とときどき思っているのは、映画でも演劇でも、最後の最後の結末を忘れていることがよくあるからです・・・。たぶんわたしだけじゃないと思いたい。
 話の展開、演技のみならず、装置や場面設定も面白かったです。同じ部屋を喫茶店として、その後自宅として使う間に、話に絡めて登場人物が片付ける、とか、壁があることになっているからここは廊下で、部屋にいる役者には見えないんだな、とか。 転換を薄明かりにして俳優がやるのも面白かったです。

 何か面白いものを見たり聴いたり読んだりしたあと私はたいてい「何かやってやんぞー!!」というポジティブな気持ちになるのですが、本日見たMUが期せずして超おもしろかったので「芝居見るのって楽しい!」と純粋に思え、しばらく鑑賞者でいいかなというか、結局、主宰・作・演出のハセガワアユム氏に嫉妬しているのです。でも決してネガティブになどなっていない!

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