いよいよ8月から学園説明会が始まります
どうぞお気軽にお申し込みください
東京校は、痛みのスペシャリストである伊藤先生が、痛みを中心とした解剖生理学の解説をしてくださってます。
前回の解剖生理学の講義はこちら
「新デルマトーム」を使おう
ペインクリニックでは避けて通れない「デルマトーム」。
(デルマトーム:脊髄神経の皮膚への分布が示す帯状の分布)
これまでの講義でも取り上げてきたデルマトームを深堀していきます。
伊藤先生の著書(第2版が出るほど好評だそうです)の表紙にも使われているデルマトームの図
これが 脊髄神経 の 前枝(ぜんし)と 後枝(こうし)が皮膚のどの部分に影響を及ぼしているか、棘突起や上後腸骨棘まで描かれて正確な場所が特定できる 非常~に重要 な図です
長年の研究成果である大切な図を堂々と表紙にされるのは、
- これまでのデルマトームの図は間違いだらけ
輪切りのような絵のデルマトームは利用できない - 間違っているとすら書いていない
という伊藤先生の思いがあってこそなのだと思います
帯状疱疹から生まれた新デルマトーム
伊藤先生が新デルマトームを作成されたのは、昔、正確ではなかったデルマトームの図を使って治療をして医療訴訟が起きそうになったことが一つのきっかけだったとのこと。
ペインクリニックに来る帯状疱疹(たいじょうほうしん)の患者さんの神経の感染と皮膚への症状がぴたりと合うので、そこから新デルマトームが作られていきました。
帯状疱疹は、子供の頃に感染した水ぼうそうの「水痘・帯状疱疹ウイルス」が免疫力の低下により神経節内で再び活動を始めて、皮膚表面に発疹としてあらわれます。
こうしてでき上がった「新デルマトーム」は、疼痛診断・治療へ応用することができるようになったのです
第1胸神経と第4、5腰神経の秘密
厥陰兪と三焦兪とは何か?
自他動操縦法でも出てきた兪穴。
これも、新デルマトームで 兪募関係、兪穴と募穴の位置、内臓の神経支配の関係性をみていくと、
厥陰兪 は 食道 または 膵臓(すいぞう)
2022A 助講師 久留