お伝えしたいことがあります。ミクロの世界でおきている痛みについて… | 整体の奥義を体系的に学べる学校ブログ!! 身体均整法学園。

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2019-A 土日コース

6月1日の講義は『解剖生理学(3)』
講師はこんな講義を受けてみたい!の『痛みのスペシャリスト』伊藤樹史先生です!

今回の講義の『疼痛と鎮痛の機序、痛みと脳の変容』はとても奥深いテーマでしたね!

まず、「生きている人間がどういう表現をしているのかが大事。」と、おっしゃっていましたね。
 

 

プラシーボについて。
プラシーボ効果は偽薬(効く成分は入っていない、治療効果のないお薬)を服用しても、薬だと信じ込む事によって症状が改善してしまう事です。

今はこのプラシーボ効果が否定できない現象になってきているようです。

体内には痛みを鎮める機能がありまして、エンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィンなどのモルヒネ様の物質が関与しております。

それぞれオピオイド受容体というものがあって、そこにオピオイドが作用します。
エンドルフィンはμ(ミュー)受容体、エンケファリンはδ(デルタ)受容体、ダイノルフィンはκ(カッパ)受容体とあります。

ちなみに、モルヒネ様の物質のことを内因性オピオイドといいます。

この鎮痛させる物質である内因性オピオイドの拮抗薬としてナロキソンというものがありまして、オピオイドの受容体への吸収を阻害します。

そして、なんと!ナロキソンにより内因性オピオイドなどの鎮痛作用のある物質が阻害されるとプラシーボ効果も起きなくなるそうです。

ということは、プラシーボ効果なんて気のせいだなんていっても、実のところ内因性オピオイドによりしっかり鎮痛作用が働いているってことですよね。

プラシーボ効果をだすためにはラポール(信頼関係)が大切とおっしゃっていました。

心と体の関係は切っても切れないんですね。


突然ですが、ふだん当然のように感じている感覚をカテゴリー分けして整理してみましょう。
□ 特殊感覚
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・平衡感覚
見たり、聞いたり、味わったり、かいだり、体のバランスを保ったりします。

□ 体性感覚
触られた、なでられたとか、痛い・熱い・冷たい、関節の可動とか角度を感じます。

皮膚の感覚には一次痛と二次痛がありして、最初に感じる部位のはっきりする速い痛みは、一次痛といいます。
有髄性で神経線維はAδ(エーデルタ)線維といいます。
二次痛は鈍く部位がわかりづらい痛みで神経線維は無髄性のC線維といいます。交感神経系でもあります。

□ 内臓感覚
内臓に分布された神経が感じる腹減ったなぁ〜とか、お腹いっぱい!、おしっこがしたいな、とか便意、お腹が痛いなぁ〜とかそんな感じ。


同じ痛みでも急性痛と慢性痛では違いますよ。
□ 急性痛は組織が病変したり損傷したときの痛み。
例えば、リュウマチ性関節炎や糖尿病性疼痛。
組織が病変したり損傷した痛みであるなら、その痛みが長期でも急性痛と定義されるそうです。

身体組織の治癒経過と一致して痛みは減少する。
身体への警告信号で疼痛時に自律神経の反応をともなう。
鎮痛薬が有効。

□ 慢性痛は治癒に要すると予測される時間の枠組みを超えて持続している痛み。
神経障害性疼痛といわれ、侵害刺激に対する閾値が低下し痛覚が過敏に反応するだけでなく異痛・過敏痛(アロディニア)が生じるそうで、神経の損傷可塑性が関与しています。

 

さぁ、線路の果てに旅がある!
イタタタッ!という痛みの侵害刺激は、痛みの線路を上って行きます。いわゆるおのぼりさんですね。

後根神経節や脊髄後角や視床という名の駅で乗り換えながら、一次ニューロン二次ニューロン三次ニューロンと名称を変えて終点である脳に到達します。

常磐線→千代田線→小田急線みたいな感じです。

脊髄後角は層構造になっていて、第二層膠様質Aδ線維C線維によって痛みが運ばれます。

終点の駅は大脳皮質大脳辺縁系という駅です。
大脳皮質では痛みを区別し、大脳辺縁系では不安や恐怖など情動と関係します。

大脳皮質へ向かうのは外側脊髄視床路といいAδ線維で特急。
大脳辺縁系へ向かうのは内側脊髄視床路といい主にC線維でどんこう。

上り線もあれば下り線もあります。
下り線は中脳水道周囲灰白質から内因性オピオイドを乗せ下行して行き、脊髄の後角に運び第二層で痛みを抑えこみ鎮痛作用をもたらします。

スポーツなどでケガをした際に、その直後はなんでもないのに後で痛くなるのはそのせいなんですね。


炎症性疼痛
炎症性は怪我などをした際の防御反応で、痛みは警告のシグナルみたいなものです。

ミクロの世界ではどんなふうになっているのかというと、例えば鍼刺激などで組織が損傷されると、末梢神経線維や交感神経線維に細胞内からプロスタグランジン、ロイコトリエン、カリウムイオン、ブラジキニン、ATPなどの発痛物質がチャンネルを通って末梢を刺激するので痛いんですね。

発痛物質が出ると防御反応で炎症がおき、炎症がおきた細胞からも発痛物質がでます。

血小板からセロトニン、肥満細胞からヒスタミン、浸出液中炎症細胞からサイトカイン、プロスタグランジン、ロイコトリエンなど痛みの物質がでてきます。

シュワン細胞からはNGFという神経の発育物質がでます。

そして神経が切れるとNGFという神経の発育物質が悪さをします。神経は切れると正常には戻りません。

交感神経線維からは神経伝達物質としてノルアドレナリンが出ていて、普通はそれによって神経は痛みを感じませんが組織損傷、神経損傷を受けていると、ノルアドレナリン痛みの修飾因子になります。

サブスタンスP、CGRP、VIPは刺激を受けると通常は脊髄の方でニューロンに刺激を伝えている物質なんですが、逆に軸索側枝に沿って逆行性に伝導して、軸索の末端からサブスタンスP、CGRP、VIPなどの神経ペプチドが放出され、皮膚血管に作用し血管を拡張させ、紅潮反応になるのが軸索反射なのだそうです。


神経障害性疼痛がおこると痺れたような過敏痛、あるいは感覚鈍麻がおこります。
三叉神経痛など、ものすごく痛がりますが痛みのない時には感覚鈍麻になっていて、麻酔状態でありながら痛みがあります。


聞いてください、脊髄や神経の損傷領域があります。

末梢神経なら一次ニューロン、脊髄なら二次ニューロン、脳なら三次ニューロンになります。

神経が損傷されると末梢・脊髄・脳と共通して、感受性が増大し感作が起こり、ちょっとしたことでも痛がるようになってしまい、再構築しようとして勝手にをだしてします。発芽してしまうと治せなくなってしまいます。
 

そして、下行性抑制系が効かない脱抑制疼痛抑制系が低下し、情動的・精神的変調もきたします。

 

プッツゥ!神経が切れると…

 

よいしょっよいしょ、再生するぞ…

 

ぐぐぐぐぐぐ…、も、もう少し!

 

ぼわ〜ん!こんなはずでは…あせる

 

末梢神経が損傷すると、軸索が脱髄といってなくなってしまい、異所性発火という損傷部位以外のあちこち、所在不明の痛みがでて、神経腫ができて交感神経のα2受容体(ノルアドレナリンレセプター)が勝手にできてします!
 

それで過敏になっちゃうようです。


そして、傷のついた血管の周りに絡みついている交感神経系や小さい知覚神経癒着して神経線維が連結して発芽します。

 

そうすると、交感神経が興奮すると痛みがでてきます。手術をした傷の跡はみんなこうなっているそうです。

そして、交感神経が後根神経節に発芽しがんじがらめにしたり、Aβ線維が後角で発芽して痛みの第二層に入り込んでしまいます。
Aβ線維は触覚や圧覚などを伝える線維なので、触られただけで痛いということがおきてしまいます。これが、なんと!アロデニアの原因になっているんですね。

なんか大変なことがミクロの世界でおこってるんですね。
 

 

 

『解剖生理学(4)』に続く!

 

 

2019-A助講師 光田

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