解剖生理学(9)、伊藤 樹史先生
よろしくお願い致します
さっそくスライドをみていきましょう
本日は痛みの機序について、学んでいきますよ
ます、痛みの原因にもなるストレッサーには、様々な種類があります
外傷
炎症
発熱
手術
絶食…
まだまだたくさんあります
これらが原因で起こる、痛みの種類も様々です
①神経伝達物質
②局所の炎症
ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジン
③ホルモン
血流によって全身の標的細胞へ
痛み伝達線維について
Aδ線維
コーティングされている
鋭い痛み(30m/sec)
ピリッとした痛み
閾値を超えた刺激がはいってきた場合に活動電位があがり、脊髄へ
神経の終末でグルタミン酸(Glu)放出
C線維
線維が剥き出しになっている
鈍い痛み(2m/sec)
どこが痛いのかわからないような痛み
神経の終末でグルタミン酸(Glu)+サブスタンスP(S-P)放出
どちらも脊髄にとんできた時点で電位が落ちそうですが、同じ電位のまま脊髄から脳へ伝えられていきます
そして、このAδ線維・C線維はどちらも脊髄後角の第II層、膠様質(こうようしつ)にはいります
下行性痛覚抑制系
・ノルアドレナリン作動性
・セロトニン作動性
中枢から下りてきて脊髄の第II層にはいり、痛みを和らげます
わたし達に元来備わっている、頼もしい機能でもありますが、、
神経損傷などにより、この第II層に発芽(神経組織の可塑性変化)が起きると、皮膚に触れただけで痛みが生じる"アロディニア(異痛)"などの原因にもなります。
脳の側坐核(そくざかく)は報酬系、うれしいこと・楽しいことや「達成感」を感じた時に活動が活発になるといわれております
しかも、その側坐核に痛みを和らげる働きがあるとのこと
痛みを抱えている時こそ、ものの考え方も深く関わりがあることを感じますね
好きなことや趣味をみつけるのも一手ですね
無意識のうちに痛みを和らげてくれる機能を、わたし達は元々もっていたんですね
ところで、上記の"下行性痛覚抑制系"という機能を大事にするために行うべきこと。。。
先生は気持ち良く汗をかける運動をオススメされてました
軽いものでも良いとのこと、気軽にはじめられることでしたね
また、早期リハビリの重要性もお話されていました
痛みのスライドも終盤にはいり、内容が難しくなってきましたね
回数を重ねることで理解も深まりますから、焦らず学びの場に身を置いていきましょう
長谷川 茉由(マツリカ身体均整院)
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