こんにちは!
胚培養士の大野です。
先日、「日本受精着床学会」に参加し、
口頭発表を行いました🎤
今回の発表テーマは、
「抗セントロメア抗体陽性症例における妊娠成立までに必要な累積採卵数および2PN胚数と卵子成熟率の影響」
です。
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抗セントロメア抗体陽性の患者さまの治療
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抗セントロメア抗体が陽性の患者さまは、
卵子成熟率が低くなったり、
正常受精卵が得られにくくなったりすることがあり、
結果として治療が長期化する場合があります。
その一方で、
複数回の採卵を行いながら治療を継続することで、
妊娠に至る患者さまもいらっしゃいます。
そこで今回、
当院で実際に妊娠に至った患者さまの治療経過を振り返り、
妊娠成立までに、どの程度の採卵や成熟卵、正常受精胚の蓄積が必要であったのか
について検討しました。
抗セントロメア抗体陽性の患者さまでは、
治療が長期化することがある一方で、
治療をどのように継続していくかを考えるための指標は、まだ十分に確立されていません。
今回の検討から、
治療経過を評価する際には、
単純な採卵回数だけではなく、
卵子の成熟率や、これまでに得られた正常受精胚の数などを総合的に評価することが重要である可能性
が示されました。
もちろん、
今回の結果だけで
「ここまで治療すれば妊娠できる」
という明確な基準を示すことはできません。
しかし、
これまでの治療経過をどのように評価し、
これからの治療をどのように進めていくのか。
患者さまと一緒に今後の治療方針を考えるうえで、
一つの参考になる情報を提示できるのではないか
と考えています。
今後さらに症例を蓄積し、
より患者さま一人ひとりに合わせた治療方針の提案につなげていきたいと思います。
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全国の胚培養士との情報交換
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学会の大きな魅力の一つが、
全国の生殖医療施設で働く胚培養士と直接情報交換ができることです。
日々の臨床で感じている課題について話をしてみると、
他施設でも共通して抱えている問題が多くあります。
「他の施設ではどのように対応しているのか?」
「もっと良い方法はないのか?」
それぞれの施設での取り組みや、
どのように課題を解決しているのかなど、
実際に現場で働く胚培養士同士だからこそできる
有意義な意見交換をすることができました😊
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最新の機器や培養液についても情報収集
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企業展示のブースでは、
今後発売が予定されている新しい機器や培養液などについても
情報収集を行いました。
生殖医療の分野では、
新しい機器や培養環境、技術が
常に開発されています。
論文やインターネットから得られる情報も重要ですが、
実際に学会会場へ足を運び、
製品を見たり、
直接話を聞いたりすることで、
初めて得られる情報もたくさんあります。
そしてもう一つ、
学会に参加して感じる大きなメリットがあります。
それは、
「今、生殖医療の業界で何が注目されているのか」
を直接感じられることです。
研究発表や企業展示、
他施設の胚培養士との会話などを通して、
現在どのような研究や技術が注目されているのか、
これからどのような方向へ進んでいくのか。
実際に学会会場へ足を運ばないと得られない情報やトレンドがあります。
今回も改めて、
学会に参加することの大切さを感じました。
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学会で得たものを患者さまの治療へ
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学会は、
自分たちの研究成果を発表するだけの場所ではありません。
最新の研究を知る。
新しい機器や技術に触れる。
他施設の胚培養士と情報交換をする。
そして、
そこで得た知識や情報を
実際の臨床に持ち帰り、患者さまの治療へ還元していく。
これが、
私たちが学会に参加する大きな意義だと考えています。
今後も継続して学会に参加し、
最新の知識や技術を取り入れながら、
より良い治療として患者さまに還元できるよう取り組んでまいります。