こんにちは! 胚培養士の大野です。
2025年5月18日、「第24回 日本不妊カウンセリング学会学術集会」にて、当院から発表させていただいた
『「健康しが」とKinoshita〜滋賀県における当院独自のプレコンセプションケアの取り組み〜』が優秀賞を受賞しました。
以下は、発表者である不妊カウンセラーからのレポートです。
【優秀賞のご報告】
プレコンセプションケアの地域連携が評価されました
当院は2017年開院当初より社会活動の一環として「AMH女性の日」セミナーを開催してきました。
その活動内容や継続した実績が身を結び、昨年滋賀県と連携した活動まで発展しました。
プレコンセプションケアとは?
将来の妊娠や出産に向け、今の健康と向き合う取り組みです。
当院では開院当初より「AMH女性の日」セミナーなどを通じて、若い世代が自分の体を知る機会を提供してきました。
滋賀県との連携・主な活動(2024年度)
- 「AMH女性の日」セミナー:滋賀県内4市で開催(長浜・米原・彦根・近江八幡)
- 女子サッカーチーム向け「女性アスリートと月経」セミナー
- ブライダルカウンセラー向け「不妊症の基礎知識」セミナー
- 短期大学での授業「大学生のためのプレコンセプションケア」
県の共創会議メンバーとして、行政主催の研修や交流会にも参加。
医師・看護師・培養士が講師として啓発活動に協力しています。
セミナー参加者の声
- 「妊娠を望んでいなくても、自分の体を知る大切さが分かった」
- 「月経トラブルを“普通”と思っていた」
- 「性教育が不十分だったと気づいた」
- 「データに基づいた話で説得力があった」
今後の課題と展望
「AMH」や「プレコンセプションケア」への認知はまだ高くありません。
不妊になる前からの予防と正しい知識の提供は、女性も男性も次世代の健康にもつながる大切な一歩です。
これからも、地域に根ざした情報発信とサポートを続け、プレコンセプションケアの輪を全国に広げていきます。