こんにちは! 胚培養士の大野です。

 

今回は、培養部のスタッフが2025年5月にシンガポールで開催された「ASPIRE」でポスター発表を行いました。

 

以下は、発表してくれた胚培養士からのレポートです。

 

2025年5月1日~4日にかけてシンガポールで開催された

**第14回アジア太平洋生殖医学会(ASPIRE 2025)**に参加しました。


会場は、サンテック・コンベンション&エキシビション・センター。

世界中から多くの専門家が集まり、生殖医療の「今」と「これから」が語られる、まさに国際的な舞台でした。

 


世界中から2,000人以上が参加!

ASPIREは、生殖補助医療(ART)に関わる専門家が集う、アジア太平洋地域最大級の学会です。

今年は49か国から2,047名の参加者が集まりました。

学会のプログラムはとても充実しており、

  • 5つのプレコングレス・ワークショップ
  • 記念講演・基調講演
  • 学術セッション・ディベート・討論会
  • 企業シンポジウム
  • ポスターや口頭での学術発表(300件以上)

など、たくさんの最新情報に触れることができました!

 


私もポスター発表を行いました

今回、私自身もポスター発表という形で参加しました。

会場には多くの研究者や臨床のプロフェッショナルが集まり、

発表内容について直接ディスカッションすることができました。

 

現場のリアルな声や反応を直接聞くことができ、非常に貴重な体験になりました。

 


ワークショップではラボの最新技術を学びました

学会初日には、ASPIREのEmbryology Special Interest が主催する

** Lab Interventions for Blastocysts **に関するワークショップにも参加しました。

ここでは、

  • 卵子や精子の質をどう向上させるか
  • 培養室(ラボ)の革新的な技術
  • 人工知能(AI)や画像解析との連携

といったテーマが取り上げられ、

実際のデモンストレーション活発なディスカッションも行われました。

ラボにおける技術革新のスピードの速さに、改めて驚かされました。

 


世界のトップ専門家による講演も多数!

各国の著名な専門家による講演があり、どれも非常に興味深いものでした。

 

特に印象に残ったのは、

ラボの品質と成果を最適化するためのツールに関する講演を行い、

AIによる正倍数性胚の予測や妊娠成績向上のためのAI主導の革新技術について紹介した

デニー・サッカス氏(米国)の講演でした。

 


最後に

ASPIRE 2025は、最先端の知見や技術に触れられるだけでなく、

世界中の専門家と意見を交わすことができる、非常に刺激的な場でした。

今後も、こうした学びを日々の臨床に活かし、

患者さんにとってより良い医療を提供できるよう努めていきたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!