アーティゾン美術館へ行ってきた。 | きのぴお・ぴーぱーたんのブログ

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2DK都営住宅そだちの貴公子。人類最初のゆとり世代で、人類最後のロマンチスト。絶世のマイペースおじさん。

 

先日、アーティゾン美術館(東京都中央区京橋)で同時開催されている三つの展覧会を見てきました。今回の記事ではその中のひとつ、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 ちゅうがえり」について 私が感じたこと、ふと思い浮かんだことを書かせていただこうと思います。
 

ジャム・セッション 石橋財団コレクション × 鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり

たとえば木々や草花、空や海、そして太陽や月や星々、そういった私たちにとってごくありふれた世界を、実は誰もが同じように見ているというわけではない。

まず、動物の種によってそれぞれ目の構造や、脳のつくりや働きかたが違っているのだから、人間は人間の目で、ハトはハトの目で、カブトムシはカブトムシの目で、そのほかカエルもヘビも猫も、みんなそれぞれ異なる目で異なる世界を見ているのだ。

さらに、同じ人間であっても人それぞれに目や脳のつくりや認知のしかたが皆少しずつ違っている。したがって、たとえ同じ風景を目の前にしていても、今このブログを読んでくださっているあなたが認識している景色と、私が認識している景色とが同じだという保証はまったくない。それどころかもしかすると、同じ時間に同じ風景の中にいながらもあなたと私ではまったく違うものを見ているのかも知れない。



もしそうだとすれば、人も動物も、一人一人、一匹一匹、一頭一頭、みなそれぞれ、まったく別の世界を見て、まったく別の宇宙を認識しているということになる。

あなたにはあなたの世界があり、あなたの宇宙がある。私には私の世界があり、宇宙がある。仮に、今ここに100人の人がいるとすれば それぞれの心の中に100とおりの世界、100とおりの宇宙が広がっているのだ。

だから、もし私が 私以外の 誰か他の人の目、あるいは人間以外の動物の目、さらに木々の目、大地の目を 持つことができたら、私は、これまで私が見てきたのとはまったく別の光景を見るのだろう。



さらにもしかすると、私たちが真実だと確信している物事、たとえば物理法則のようなものさえも、人間以外の動物、その他の自然物たちの認識する世界は私達とはまるっきり異なっている、という可能性だってある。

たとえば、私たちは「人や馬や虫や魚は動く、木々や岩や大地は静止しているものだ」と信じている。けれども木々や岩や大地から見れば、大地や岩や木々が常にいそがしく動いていて、人や馬や虫や魚が静止しているのかもしれない。



私が光だと思っているものが 他の存在から見れば闇であるかも知れない。

私が静寂だと思っているものが実はすさまじい爆音で、反対に、すさまじい轟音(たとえば落雷や火山の噴火の音など)だと感じられるものこそが実は真の静寂なのかも知れない。

私が死だと思っているものが実は誕生であり、命だと思っているものが死なのかも知れない。



だから、たとえば 

私がいまこのブログを書いている部屋の窓の外に立つ大きなケヤキがどんなふうに私を、あるいは世界を見ているのか、クワガタムシはどんな世界観を持っているのか、カタツムリの心の中で時間はどんなふうに流れているのか、森の樹木にとって、枯れ、朽ちてゆくことは死なのか?それとも誕生なのか?

私自身の目を閉じ、私自身の認識にふたをすることから始めてみようかと思う。そして他の生き物の目や心で世界を、宇宙をとらえなおすことができたとしたら、

そのとき初めて私はこの世界に自分が生きていることの本当の意味を知ることができるかもしれない。



アーティゾン美術館について

旧称・ブリヂストン美術館が装いを新たに2020年1月に「アーティゾン美術館」としてリニューアルオープンしました。

アーティゾン美術館 ホームページ
https://www.artizon.museum/

同館では2020年6月23日~10月25日の予定で以下3展が開催されています。

  • ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 ちゅうがえり
  • 第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館展示帰国展 Cosmo- Eggs|宇宙の卵
  • 石橋財団コレクション選 新収蔵作品特別展示:パウル・クレー

※同館は事前予約制です。
※会期などは変更されることがあります。お出かけの際はホームページで最新の情報をお確かめください。
 

 

 

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