大谷翔平選手が日本人メジャーリーガーのホームラン記録を更新した。ようやくと言えばようやくだが、ちょっとした騒動だったな。私と同様大谷選手のファンの友人と電話で話したが、彼の話によると、今季ホームランが出にくいように見るが、やはり手術の影響が大きいのではないかということだった。。もうひと伸びがないのは、肘の手術の為に完全に振り切れていないのではないかと話していた。そんな話を先週の木曜日にしていた。今季の5号ホームランは文句なしのホームランになった。

  やはり大谷のホームランはスカッとすることが多い。3連敗中の先制2ランだった。打点も13打点になった。その後5回の裏に大量8点を奪い10対0になった。そのまま9回まで進んでドジャースの勝ちになった。翌日のスポーツ新聞を読んだが、色々な記録が紹介されていた。気が早いもので、現在首位打者なので、このままホームランが伸びれば打点もついてきて、三冠王も見えてくるのではと言っていたが、今季はホームランは狙わない方が良いと思う。長打狙いの方が打率も打点も伸びるのではないだろうか。大谷自身がホームベースを踏むのが良いように思う。ドジャースが高勝率で優勝していくのには大谷のホームランより大谷のホームインの方が勝ちやすいのではないだろうか。

 MLBの中継を見出したのは2021年からではなかったかな。2018年からも見ていたが、録画まで撮って欠かさず見るようになったのは2021年からだったと思う。将棋の方で藤井聡太という天才が現れたので、そちらの方に関心があった。「炎の7番勝負」という非公式戦ながら、興味深い棋戦が企画されて、それをたまたまABEMAの放送で見たのが、ハマったきっかけであった。中学2年生が将来有望な棋士と既に実績十分な棋士と対局をするという企画であるが、よく通ったものだと思った。三段リーグを1期抜けをした新四段は、大体六段相当の棋力を有していることが多い。しかし当時の六段の永瀬拓矢九段や中村太地八段は既に段位以上の棋力があることは、自明のことだった。四段の増田康宏八段も16歳四段で、将来のA級名人候補であった。斎藤慎太郎八段も六段当時に対局している。他に深浦九段佐藤康光九段も対局している。ラストは羽生九段で当時は三冠だったと思う。このメンバーでは全敗もあり得るような見立てであった。結果は永瀬六段(当時)に敗れただけで6勝1敗の好成績であった。ハンディは藤井四段の先手というだけであった。衝撃的なデビューである。その後の29連勝も話題になったが、天才度を測る上では、「炎の7番勝負」の6勝1敗の方が上だと思った。いくら非公式戦とは言え、ABEMAの放送があるのだから、手を抜いた訳はないのであると思う。将棋の方の天才度は想像できると思った。あれから8年である。

 さて野球の方は正直凄さがわからなかった。鳴り物入りでプロ入りしてサッパリな選手は多かった。やはり努力の継続や集中度が問題なのであろう。大谷選手はよく打つ投手というイメージであった。高校まではエースで4番というのはざらである。ピッチャーが打てないというのは、噓である。「打撃の神様」と言われた川上哲治選手も元ピッチャーである。「世界のホームラン王」の王貞治選手も元ピッチャーである。私の義兄も投手だった。早稲田実業で4番でエースだったと言っていた。早稲田大に進学して投手を続けていたが、肩を壊して投手を断念した。打者としてプロに誘われたが、やる気がなく、中退して早実で後輩を指導したそうである。この時指導した選手の名前を挙げていたが、どこまでかかわっていたかよく分からない。自慢は王投手を指導したことを挙げていた。その後家業を継いで早実から離れたそうだが、ノンプロにもかかわっていたそうである。毎年参加していた早実の同窓会が楽しみだったようである。一昨年に亡くなったが、姉に言わせるとまあ幸せな人生ではなかったかと言っていた。私としては少し寂しい葬儀だったと思うのだが、義兄の頼みでもあったというので、姉の言うとおりにしてしまった。ハワイでのロングステイや、暇がある時はゴルフの練習をしていた。エイジシュートというのかな、自分の年齢より少ないスコアでも回っていた。コロナの影響があって、見舞いにも行けなかったが、火葬場で焼いた後の骨のしっかり残っていたことには驚いた。頭も腰骨もしっかり残っていた。88歳の遺骨とは思えなかった。

 姉から聞いた運動能力の高さについては、驚くことが多かった。中学生の頃の池永正明元投手も知っているが、やはり運動能力は高かった。体力も能力もある青年が、ひたすら努力を続けると凄いことになるのであろう。日本は比較的早い時期に一種目に絞る傾向が顕著だが、実は大抵のスポーツが出来るのが、野球選手である。高校教員をやっているときに、クラスマッチや体育祭で活躍するのは、昔は圧倒的に野球部が多かった。ある高校ではサッカー部と野球部がサッカーの試合を遊びでやっていると、野球部が勝っていた。昨日友人と話したが、大谷がアメリカンフットボールをやっていたら、どんな選手になっただろうと。勢い余って、大谷と真美子さんの間に生まれた男の子は、どんな男の子になるだろうかと話してしまった。ダルビッシュ有投手と聖子夫人の間に生まれた子どもも凄いだろうなと話したりした。やはり環境と遺伝子と本人の努力だろうなと言いながら笑いあったが、その頃は我々はいないなと言って電話を切った。大谷選手の三冠王の夢は本当に夢のままに終わるのかな。後2,3年の内に実現しないかなと妄想している。