「喜ぶ人と共に喜び
泣く人と共に泣きなさい」
という聖書の言葉
クリスチャンだった母から
教えてもらった一節です
相手の心にそっと寄り添って
一緒に笑い合い
一緒に泣くことができる
母はそういう人だった
私も母のようになれたらいいな…
ひとりっ子で独身の友人の
お父様がお亡くなりになり
喪主となる友人を手伝うために
帰省した時のお話です
お父様との絆が
とても強かった友人
心の支えを喪って
途方に暮れているのではないか
泣いていたら
抱きしめてあげたい
そう思っていたのですが
迎えに来てくれた友人は
気丈に振る舞っているのか
元気そうに見えました
一方、私はといえば
お父様と対面して
在りし日のお姿を思い出してしまい
思わず涙…
友人と二人きり
納棺の儀で
お父様の旅支度を終えると
またまた、涙
友人の希望で
通夜も告別式も
親族席に座ることになり
ここまでくると、もう
身内のような気持ちになってしまい
出棺も告別式も、涙
“きのおが泣くから、
もらい泣きしちゃうじゃん”と言って
友人も泣き出す…
何度も
友人を泣かせてしまったのでした
ほんとに頼りない助っ人で
ごめんよ、友人
でも
悲しいときは一緒に泣こう
私はいつでもそばにいるよ