読書記録です。


「いけないⅡ」道尾秀介  文藝春秋







第一章 
「明神の滝に祈ってはいけない」
第二章
「首なし男を助けてはいけない」
第三章
「その映像を調べてはいけない」
終章
「祈りの声を繋いではいけない」


いけないシリーズのⅡです。
各章の終わりに写真が掲載されて
読了と共にその写真を見て
真実を推理する作品です。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


第一章「…祈ってはいけない」
箕氷市。
1年前に高校生小澤緋里香が
行方不明になっている。
妹桃香は姉の裏アカを見つけて
鶴麗山の明神の滝に願い事に行き、
姉は行方不明になったのでは?と
彼女が辿った道程を確かめに行く。
写真は
「祈りを捧げる女子高生」と
「避難小屋の玄関前」


第二章「…助けてはいけない」
祭りの日に
肝試しを計画した小学生たち。
そこは以前行方不明になっていた
女子高生の遺体が発見された鶴麗山で
近づいてはだめと言われているから
親には内緒。
真は引きこもりの叔父さんに頼んで
肝試し用の人形を造ってもらい、
山に仕掛けにいく。
写真は
「叔父さんの部屋」


第三章「…調べてはいけない」
家庭内暴力に悩む老夫婦が
正当防衛で息子を殺してしまったと
自首してきた。
遺体は車で運び、川に投げ込んだと
言うが、捜査をすると
実は供述はウソで
本当は鶴麗山のどこかに埋めた?
写真は
「家族旅行で出かけた花畑」


終章「…繋いではいけない」
捜索した鶴麗山では
家庭内暴力で悩んだ父親が殺した
息子の遺体は見つからず、
かわりに
行方不明の女子高生の遺体が 
見つかった。
一人残った老妻は幸せだった家族に
起きた出来事を追想して
明神の滝に
「すべてを終わらせてください」
と願う。
写真は
「病室に置かれたスマホの着信画面」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


前作「いけない」は
巷の評判も良くて気になっていた所、
浦井くんもおすすめしていたので
読んでおりました。

「いけない」も面白かったですが、
「いけないⅡ」も良かったです。


装丁が不気味な感じですが、
怖い…と言うより、
ちょっと考察ができるのも面白くて
小説の仕掛けや工夫に感心したり、
ミステリ好きにおすすめの作品です爆笑