いつもお読みいただきありがとうございます。
梅田の大阪駅前第2ビルで美文字教室を主幹しております早矢仕郁春(はやし ゆうしゅん )です😊
今日は、王羲之の没後から唐の三大家までの間の楷書のお話です。
この間の楷書と言えば造像記(ぞうぞうき)が有名です。
北魏(ほくぎ)の孝文帝(こうぶんてい)は、龍門(りゅうもん)にたくさんの洞窟を掘り、多くの仏像を刻しました。
多くの仏像には、その像を作った由来が刻されており、それを造像記と言います。
その中でも牛橛造像記は、力強く角ばった切れ味の鋭い書風で、北魏時代の楷書の代表格と言われています。(下の写真)
しかし、その内容は、母親が牛橛という名前の息子が亡くなったことを悲しみ冥福を祈って仏像を刻したことが書かれているそうです。
そう思うと切ないですよね。
このように、内容を少し聞きかじるだけで、その古典への愛着が湧いて来て、臨書するにしても興味深く、書写技能検定のために覚えるにしても記憶に残りやすくなると思います。
次に有名なのが始平公像記(しへいこうぞうき)でしょうか。
珍しい陽刻(文字が浮かび上がるように周りを刻してある刻方)で、しかも書者(朱義章)撰文者(孟達)の名前が明記されています。(下の写真2枚)
龍門石窟の造像記(3,689種)や仏像は世界遺産に指定されています。(下の写真2枚はネットからお借りしました)
本物を見に行ってみたいです😊💕💕
最後に忘れてはならないのが、龍門石窟群とは別に、山東省雲峯山の磨崖(まがい)に刻された鄭道昭(ていどうしょう)の鄭羲下碑(ていぎかひ)です。
この碑は天然の岩壁を磨いたところに、父 鄭羲の功績を刻してあり、円勢で雄大な書風は、龍門書法のそれとは一線を画しています。
しかし、初めに刻した鄭羲上碑という方は、保存状態が良くないため余り知られていません。
いかがでしたか?
出来るだけ短く分かりやすく、またこぼれ話なども取り混ぜて書いてみましたが、飽きずに読んでいただけましたでしょうか😅
今日の参考文献はこちらの2冊です↓
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それでは、今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました✨✨✨