こんにちは、郁春美文字メソッドの早矢仕郁春( はやし ゆうしゅん )です。
今日は、毛筆書写技能検定の範囲に絞った草書のお話をします。
毛筆書写技能検定の漢字古典は、隷書から唐の時代までが出題範囲なので、
⚪︎王羲之の十七帖 ( 東晋 )
⚪︎智永の真草千字文 ( 隋 )
⚪︎孫過庭の書譜 ( 唐 )
この三つは確実に押さえておきましょう。
勉強する順番としては、年表順ではなく、真草千字文からとりかかるのがお勧めです。
特に草書初心者の方にはお勧めです!
真草千字文は、楷書と草書が横並びで書かれてあるので分かりやすく、また字形も万人ウケする綺麗な字だからです。( 写真下 )↓
書譜は、滑らかでありながら穂先の効いた強靭な線質、字形も美しく、芸術作品としても完成されており、尚且つ後の時代の王鐸などより難しすぎないことから、中級者が勉強するのに丁度いいと思います。( 写真下 )↓
いかがですか?ヘンとツクリの組み合わせの勉強になりますね😄
ちなみに、書譜は、前半に王羲之がいかに素晴らしいかということが書かれていて、後半は書法や「書は人なり」といったことが書かれている書論です。
最後に、王羲之の十七帖です。
結局、古典は王羲之に始まり王羲之に終わるんですよね😊
十七帖は、10種類以上の拓本が残されていて、特に三井本と上野本の2種類は重要とされています。
三井本には、転折部を二筆にする《 断筆 》の特徴があり、独特の骨太感があります。
( 写真下 )↓断筆は左側の写真で分かります。
比べて見て下さい。( 写真下 )↓
特に、私がまだ草書に慣れていない頃は、十七帖の「 以 」と「 比 」の見分けが全くつきませんでした😅( 写真下 ) ↓
また、「 足 」という字だけやたら小さく書いてあるので、当時の私には、上下の字と一文字になって見えました😥( 写真下 )↓
勿論、取り組む順番は自由です😄✋️
上に書いたことは全て、私の個人的な見解ですから、古典の研究をされている方が読まれたら、違う意見があるかもしれません😅
ただ、この3つの古典を一通り臨書すれば、かなりの力がつくことは間違いありません!
たまに、書写技能検定の草書対策として、過去の試験によく出た字だけを拾い出して覚える方法を勧めている人がいるようですが、私はお勧めできません。
その理由は
草書を書くという問題では、1つの形だけ覚えておけば対応できますが、読むという問題では、上の写真(書譜に出てくる鍾の字)でもお分かりのように、いろんなパターンが出てきたら、対応しきれないからです。
また、違う字なのに同じ字に見間違えやすい字など、ひっかけ問題が出る可能性もあります。
そんな時、古典の臨書を通して覚えておけば、ヘンとツクリの組み合わせや、上下の文脈から推測して対応することができます。
それに、書写技能検定は、一級に合格すれば指導者としてのお墨付きが文部科学省からいただけます。
それなのに、将来指導者になった時、生徒さんから古典の中の字を聞かれたら、「 私は、試験に出そうな字しか覚えてないから分かりません💦」と言わなければならないなんて恥ずかしいことですよね😅
ですから、出そうな字を何年分も遡って調べる時間があれば、古典の臨書を通してしっかりと草書の勉強をしておきましょう。
以前、✨夢は叶います✨というタイトルのブログでも書きましたが、遠回りに見える道の方が、実は確実に夢にたどり着ける道なのです。
逆に、楽して近道しようとすると、大切なことが抜け落ちていて、後で引き返してやり直さなければならず、余計に時間が掛かったりするものなのです。
ちなみに、硬筆書写検定にはこちら↓のテキストをお勧めします。二級までなら、この一冊で合格に必要な文字の基本知識が身につきますよ。
また、一文字だけでなく、熟語の形で真っ直ぐ整えて書く練習ならこちら↓がお勧めです
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それでは、今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました✨✨✨








