怪談と気のせいは紙一重

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これは、とある天気の良かった日の
夜の事です。 僕は家の近くにあるファミリー
マートで豆乳とタバコを買い、タクシーを止め乗り込みclub GOLDへ向かう途中でした。

運転手さん、歌舞伎町のサンクスまで走ったら信号を右にお願いします。と僕は伝えました。

すると運転手さんがこう言うんです。

「お客さん前もご乗車くださいましたよね」

僕は正直その運転手さんを覚えておらず、
あ、そうなんですね!と一言。

するとその運転手さんがこう切り返して
きたんです。

「いや〜、つい昨日の事なので〜」と

僕は正直タクシーに乗った時にそんなに
運転手さんと会話する方でも、顔を見る
訳でもないので昨日の事とはいえ覚えてない
というか、記憶に留めてないんです。

あ、昨日も乗せてくださったんですね?
すみません。覚えてなくて...と言うと

運転手さんは驚いたように横目でこちらを
振り返り気味で見ながらこう言うんです。

「いや〜お客さん冗談でしょー?」...と

僕は聞き返しました。
昨日って何か喋ってました?

すると運転手さん「だいぶ喋りましたよ〜」
って言うんです。

流石に昨日の事でタクシーの運転手さん
と会話をしていれば思い出すのですが、
本当にそんな記憶がない...。

すかさず僕は聞き返しました。
どんな事を喋りましたっけ?...と

運転手さんは言います。「お客さんまだ
若いのに覚えてないなんて〜」

僕は若いと言われた喜びを隠しつつ昨日の
出勤時の記憶を遡りました。

「お客さん昨夜はいっぱいお酒飲んで忘れ
ちゃったんじゃないですか〜?」

と言われたので、僕お酒飲めないんですよ!
と返したら運転手さんはこう言いました。

「え〜だったら流石に覚えてるでしょう?」

...と、僕は内心やばいなやばいなぁ〜
よくネタで俺はおじホスやからすぐ忘れんねんと言ってるけどガチだ!これはガチだ!と

心中ガクプルしながらうつむいてると
運転手さんはそんな僕を気遣うかのように
言いました。「まぁ〜大した話じゃなかったんで忘れてても仕方ないですよね〜」と

流石に一言二言、天気の話をした程度なら
忘れてても腑に落ちるが、何かの会話をした
事を忘れてるのはやばいぞ。しかもさっきの
運転手さんの驚いた反応と、だいぶ喋りましたと言ってきた事を踏まえきっと忘れるはずないくらい喋ってるはずだ。どうしたんだ俺

と、僕が青ざめていましたら

「お客さん私の事を岸部四郎に似てるって
言ったんですよ〜まぁよく言われますがね」

と言うんです。いや確かに似てるな、似てるが思っても言わないし、ましてやそんな事を
言ってたら絶対覚えてるはずだ...と思い、
僕が運転手さんに話しかけようとすると

「お客さんサンクスの信号右に曲がった後は
1つ目左ですよね?」と言うんです。

あってる!俺がタクシーの運転手さんに
いつもお願いしているルートと同じだ!

僕は、そうですと答えた後に1つの仮説を
頭の中で組み立てました。

無意識すぎて昨日タクシーに乗って出勤
していた時間帯の事をよく覚えてないとは
言え、岸部四郎に似てる運転手に岸部四郎に
似てるとまで言った出来事を忘れる訳がない
過去に無意識に何かしてて何してたか思い出せない時の俺はもしかしたらもう1人の俺が俺の中に居て入れ替わってるんじゃないか?

流石に中二病的な発想をよくする僕も
この時は本気でそう思いました。

そして運転手さんは会話を続けます。
「お客さん東京来てそんな経ってないって
言ってたけど昔はこの辺も今と違っててね」

僕は上京してきて今で2年と数ヶ月なので
運転手さんの言葉がまたもや的を得ていて
確信しました。そうだ、間違いない...
無意識の時のもう1人の俺とこの岸部さんは
会話をしていたんだ(いや岸部じゃないけど)

そう言えば今まで何回かお客様と会話が
噛み合わない時あって単純に俺が覚えていなかったか、メンヘラ起こしてるんだなとか思ってたが、きっとみんなもう1人の俺と会話をしてるんだ!と腑に落ちました。

ごめんよみんな。もうメンヘラって言わないねと、心中思いつつ運転手さんに岸部四郎に
似てるという事以外に何を言ったんだろうと
怖くなり、探り探り会話をしようと思った
んです。

いや〜昨日の事なのにあんまり覚えてないって僕もどうかしてますよね〜(~_~;)

って感じで俺この人に何言ったんだろう?

怖いな怖いな〜

と思いながら若干震えた声で言いました。

すると「お客さん本当ですよ〜接客業なん
だから記憶力良くないと〜」と言われ...

あかん!マジでわいの事を知っとりますわ
わいこの人と昨日喋っとりますわ...と実感

運転手さんからよく言われますとフォロー
入ったものの岸部四郎に似てるなんて言って
他は何言ったんだ?何言っちゃったんだ?俺

これ以上はもう掘り返さない方がいい気も
するけどもし凄い失礼な事を言ってたら
申し訳ない。俺じゃない俺が言ったとしても
もし運転手さんが気にする事を言ってたら
謝らねば...謝らねば...


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いや、逃げよう



だってもう降りる地点だしいつもこの道の
先まで走ってもらうけど、もうここで
降りよう...と思い、
あの、ここで降ります〜と恐怖に耐えきれず
運転手さんに言うと

「あれ?ここでいいんですか〜?」と
言われましたが、俺は受け入れがたいもう
1人の俺の存在と岸部さんへの罪悪感で
(だからこの人、岸部じゃねーし)
もうそのタクシーの中の空間に耐えられなく
なってたんです。

はい!ここで降りますと岸部さんに言うと
岸部さんはキキーっと強めにブレーキを
踏み込み車を道路脇に停車しメーターを止め
心なしか少し暗い感じでこう言うんです。

「〇〇円になりますレシートどうします?」

レシートくださいと伝え財布を出したら岸部さんはルームライトをつけてゆっくり僕の方を振り返りました。(もはや岸部)

そして驚愕の一言を言われたんです。










あれ?人違いでしたわ






テッテッテッテッテテテテテテテ♪
うららーうららー姫様の〜♪
ハートと貯金を狙い撃ち♡


インスタやってる人はふぉろーみー(^_-)

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