猫横隔膜ヘルニア | 筋肉番長

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日々のこんな事やあんな事・・・。

クライミングジムリンク東京編、 神奈川編



同居人が仔猫を拾ってきた。ガリガリに痩せて肩で息をしている。
右足も少し引き摺っているようだ。



毛並みもとても美人(ハンサム)とは言えない変な柄をしている。
限りなく黒に近い焦げ茶で、所々トラ柄は入っていて左手に薄茶
色の靴下を履いている。やはり左鼻筋にも同じ色の線が入っている。





でも同居人は飼う気満々のようだ。家にはすでに14歳の老犬がい
るのに・・・。





同居人は近所の動物病院で仔猫を診断してもらう。生後約1ヶ月。
体重は397g、性別は女の子と判明する。しかし身体は蚤だらけ、
検便のするとお腹に虫もいる。肩で息をするのは肺炎かもしれな
いということで薬を処方していただく。



朝晩2回薬を与える。水とゴハンを用意するが食が細い。一度に食
べる量は猫用のカリカリを5~6粒というところだろう。



5日間薬を与え続けるが肩で息をする症状は変わらない。右股関節
が少し内側に入っているせいか、右側を下に寝る事が多いようだ。



そんなある日、近所のホームセンターで猫のゴハンを買うついでに、
ホームセンター内のペットショップを覗いてみた。そこには生後6週
間の仔猫が元気に飛び跳ねている姿があった。



家の子とは全然違う!家の子は老犬の後をヨチヨチ歩くか寝るか座
るだけ。飛び跳ねることは無い。オモチャを与えても遊ぶ事もしな
い。



何か変だ。その日の夕方動物病院でレントゲンを撮ってもらう。
結果「横隔膜ヘルニア」と診断される。先天的もしくは事故などが
原因で横隔膜に穴が開く事があるそうだ。その穴から消化管が肺の
あるスペースへ進入し、肺を圧迫し呼吸がし難くなる。彼女も片方
の肺が全く機能していないとの事。



通常は手術で直る場合もあるが、彼女は体重が400gしかなく、手術に
耐えられないだろうとドクターは言う。



僕と同居人はある種の覚悟を決め、仔猫の様子を見続けることにした。



《 続く》