#15 キャバ嬢社長 を読んで

 

歌舞伎町No.1嬢王 愛沢えみりさんの本です。

現在はキャバ嬢は引退して、今はアパレル会社の社長です。

 

ーーーーーー本文よりーーーーーー

 

いろいろなバイトを点々としていたある日、横浜の駅前でビラ配りのバイトをやったんだ。ミニスカのコスチュームを着て道行人にビラを渡す仕事だった。適当に配っていたら、いきなり他のビラ配りのお兄さんからキャバ嬢募集のチラシをもらったんだけど、ビラ配りがビラをもらうなんて普通ありえる?ありえないよね。

 

それまで人生で褒められた事のなかったえみりは、褒められると嬉しくて、その言葉を聞くためになんとかがんばれたんだ。えみりは誉め上手に弱いかも。

 

本当に1位なんだ。あんなに劣等生だったえみりが、何十人もいるこの店の女の子のトップになった。

 

子供の頃から家にも学校にも、どこにも居場所が見つけられなかった。

皆の中に入れなくて、気が付いたら外に逃げてばかり。

サビシイのに、「皆と一緒」ができない子だから。

 

ずっと自分がいてもいい所を探してたけど、

その時やっと、見つけた。見つけた、と思った。

えみりがえみりのままでいられる場所を。

 

あんなに学校の勉強が嫌だったのに、あんなに働きたくなかったのに、今は売り上げを上げるためにどんなことでもできる。しかも誰に言われるのでもなく、自分の意志で。キャバ嬢という仕事を通じて、えみりは自分でも気付かないうちに徐々に変わっていた。

 

えみりはこのバースデーイベントを成功させたかったいちばんの理由は、えみりの嬢王としてのプライド。自分が本当にがんばってきたキャバ嬢だけには誰にもまけたくはない。だってそれまで誇れるものを何も持っていなかったえみりが、自分のすべてを懸けて手に入れたものだから。

 

ナンバーワンキャバ嬢で居続ける事が、愛沢えみりの存在する理由だと思っていた。

 

自信は人からもらうものじゃない。自分から飛び込んで、どんなに大変な思いをしても負けずに取ってくるもの。えみりにそれを教えてくれたのはキャバクラだった。

 

進学も仕事もしたくなかったえみりが、なんとなく就いた仕事がキャバクラだった。だけど、そのキャバクラが自分の人生を変えるなんてすごく不思議。

 

キャバ嬢で売り上げを上げるには、どんなお客でも仲よくなって連絡先を交換して、連絡を取ってお店に来てもらう。これをずっと続けるのが大切。

 

体は一つしかないから、お金をたくさん使うお客さんが優先になるのはしょうがないし、売り上げを短期間で上げるにはそうした方がいい事もある。

確かにそういう気持ちもよくわかるけど、いくら忙しくてもフリーに付かないなんて営業は絶対に続かない。

 

だから、えみりは、フリーのお客さんにも自分から付いて接客するんだ。よくある売れっ子のプライドとかはまったく関係なくね。

 

それに、今日えみりが席に着かなかったフリーのお客さんが、来月お店でいちばん売り上げの大きいお客さんになるかもしれない。だから、えみりはなるべく全員の席に着きたい。お客さんとの出会いを増やすために欲張る事が大事なのかも♡

 

それに毎日、絶対決められた時間に出勤する事。

 

せっかく自分に会いに来てくれたのに、自分がいないせいでお客を逃がすなんて。だからえみりは毎日必ず出勤するようにしてるんだ。

売り上げを上げるためには、毎日定時に出勤するのが理想。

 

だから、全員のお客さんを一人一人大事に接客をする事。全然性格が合わないお客さんもいるけど、それは人間だからしょうがないよ。でも、どんなお客さんでも一生懸命話してみないと、気が合うかどうかわからないし、喋っていくうちに気が合う事もある。だからお客さん全員をしっかり接客してみた方がいいかな。

 

美容とか健康とかに気を遣っていると、綺麗になる以上にいい事があると思うな。それは自分に自信が付くという事。皆がやってない努力だから、自分だけやっているとやった分だけ、それが自信になるでしょ。キャバ嬢は絶対に自信が大事。モデルでも、芸能人でもがんばっている人はキラキラしていて、同性でも憧れる。

 

ーーーーーーーーー以上本文ーーーーーーーー

 

人には人それぞれ自分だけの道というものがあるようだ。その道を見つけて進んで行けば、どんどん未来は開けていく。

そして、人は褒められて伸びていくものだ。

けなされて頑張るという人もいるけれど、それはマイナスに伸びていくだけで、いいことではない。

褒めらえてプラスに伸びる、それが重要だと思う。

 

 

 

 

ありがとうございました。