振込み詐欺はネットだけの犯罪ではありませんが、年々被害が大きくなっている詐欺の一つです。
振込み詐欺と特殊詐欺の被害状況(警視庁資料)
テレビでも取り上げられて、警察、銀行も撲滅のために力をいれているのに被害は一向に減りません。
騙された人の話を聞くと全員が振込み詐欺は知っていたがまさか自分が騙されるとは思わなかったと言っています。騙された人がこう発言するのは、詐欺師が使う心理テクニックにより、被害者が騙されているとは思わないうちに騙されてしまっているためです。詐欺師はここにも書いています
がいろいろな心理テクニックを利用し騙してきているのです。
なぜ被害者はお金を振り込むまで騙されたと気づかないのでしょうか?
人間関係というのは信頼で出来上がっています。お店で商品を買う時にお金を渡しても商品がうけとれないのではないかと心配して買う人はいません。コンビニでお釣りをもらった時に、その都度お釣りの金額が合っているかきちんと確認する人はあまりいません。これらは相手との信頼関係が成り立っているからです。
人は初めから相手を信用しているわけではありません。信頼関係が成り立つために、自身の体験による何かのきっかけが必要になります。振込み詐欺では、詐欺師たちはまずはじめに被害者を信頼させようとしてきます。
人は一度信頼した人は自分の頭の中で安全な人に分類して、疑うスイッチが切れてしまう傾向があります。詐欺師が狙っているのはその心理で、一度信頼を得た後に安全な人となってから金銭をだまし取ろうと仕掛けてくるのです。
被害者はみんな自分が騙されるとは思っていません。その油断もまた詐欺師が狙う心の隙になっていることも忘れてはいけません。
大切なお金を詐欺師から守るためには用心に用心を重ねてもまだ足りないこともあります。