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多くの仕事先で見た光景が「場当たり的に動く」光景。
有名無名問わず、とても多くの場所で見ました。
たとえば、あるゼネコンの現場では、社員が施工計画や工程を立てて、それを派遣の施工管理技士や下請け会社の職長に伝え、その通りに作業が進んでいくか、を管理監督しているのですが、明らかに遅延しているにも関わらず、何の対応も取らない。
後工程に影響し、どうにもならない状況になったとき、上司が遅延に気づき、当該社員に問いただしていました。
その作業には約1年を要することになっていて、遅延に気づいたときは半年ほどが経過した状況。その時点で全体の1/3も終了していませんでした。毎週・毎月工程会議をしていましたし、所長や監理技術者も現場巡回を毎日欠かさず行っていましたが、誰も気づかず・・・。
もうどうにもならない状況になって初めて、皆が知るところとなりました。
そして、上司が当該社員を説教することとなったのです。
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同じような光景はゼネコン・建設コンサルタント問わず繰り広げられています。一度痛い目を見ている(はず)。なのに、また同じことを繰り返す人が後を絶ちません。若手・ミドル・ベテラン関係なく、です。
私もその一人で、昨年熊本で場当たり的な行動をとり、めちゃくちゃ大ダメージを被ることに・・・。それに懲りて、きちんとマネジメントすることの重大さが身に染みています。
場当たり的な行動をとる組織を見ると、プロジェクトの進捗は必ず遅れています。それもちょっとやそっとの遅れはなく、打てる手が無いほどの遅延です。あるプロジェクトでは某工事の進捗が遅れていて、工事終了間近になってようやく上層部が動いて部下にリカバリー策の検討・提案を求める、なんてこともありました。いくつかの手を考えたものの、いずれも効果はさほど期待できず、現場での実行が難しいものばかりになってしまいました。
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打てる手が無い、というのは担当者にとっては苦痛以外の何物でもありません。何もできずにどんどん遅れていくのを見ているしかない。客先からのプレッシャーはどんどん大きくなり、叱責の声が日増しに強く激しくなる一方。
なんでこんなになるまで放置していたんだ!と、関係者に言いたくなることもしばしばです。これもまたストレスに・・・。
なぜ放置しているのか、というと、その方がラクに思えるからです(その時だけは)。人によってどう感じるかは異なるところではありますが、現実から目を背けている瞬間て、かなりラクなんです。
現実から目を背けることの良き事例が、気分転換です。やることが山積しているときにこそ、いったん現実を離れてリフレッシュする。すると気分が落ち着いたり頭が冷静になれる。新しいアイディアが浮かんできたり、起死回生の一手が出てくることも。
気分転換しているときって、楽しいしラクですよね。
気分転換がいいのはそのためであり、前提として「また現実に向き合う」ことがあります。現実逃避とは異なるものです。
たんなる現実逃避をしていると、いつしか手痛い一撃を食らいます。
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自分でダメージを食らい、また周囲の場当たり的行動に何度も巻き込まれれてきて、マネジメントってこんなに大事なことなのか、と今更ながらに気づいています。実感しています。
マネジメントしていなければ、ただ遅れるのではなく、致命的な遅延を招くのです。致命的に遅延してしまうと、どんなに残業して休日も返上して対策を検討しても、打てる手はもうない、という結論しかなくなってしまいます。検討過程は非生産的にしかならないのです。いろいろ苦労して苦労して対策を検討したのに、成果は無し、という最低最悪な結果を導くしかなくなるのです。
私はそれを今までのいろいろな仕事先で見てきました。昨年身をもって味わいました。
もうあんなことはしたくない、同じ結果なんて出したくない。
ダメージを食らうために仕事をするなんて、もうコリゴリ。
ということで、イチ下っ端ではありますが、マネジメントは常に頭に入れ、ときに学びながら仕事をしているところです。
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