ある設計業務で、主担当者をしていたときのこと。
発注者の事務所に赴いて打ち合わせをしていて、
こちらの言い分がまったく伝わってなかったことがありました。
同じ資料をみて、顔突き合わせていたのに。
今振り返ると、
「自分語でしゃべってたわー。日本語じゃなかったわー。」
ということがよくわかる事態でした。
◇◆◇
その時は、ある道路構造物の設計について、条件を打ち合わせてました。
基準類は何を使うか?
道路橋示方書は使っていいか?
コンクリート強度は24kN/m2でいいか?
鉄筋はSD345を使うことでいいか?
道路の幅は?
交通量は?
工期はいつまで?
などなどを決めたり確認していました。
そこで、コンクリートの強度をどうするか、
なかなか方向性が固まりませんでした。
◇◆◇
私:
コンクリート強度は24が標準だから、これでいいですね?
発注者:
うーん、21じゃだめ?
私:
いや、適用する基準類に24とありますから。
発注者:
けど、前にやった(5年くらい前)設計では、21でやってるから。
私:
いや、今は21でやっていいと謳ってないから、24で。
発注者:
でも、前は21で良かったから。
・・・・・・・・・・
なんてやりとりが、延々と続いていたんです。
私の意図が、相手に伝わってませんでした。
◇◆◇
理由はただ1つ。
相手の思考や意識に想いを馳せていなかったからです。
自分語、つまり自分だけがわかる表現しか使わず、自分から見えてる景色からしか見ていなかったんです。
相手に伝わらないのは当然でした。
◇◆◇
少しだけでも、相手にわかるように表現することで、伝わりやすくなります。
たとえば、
「前にやった(5年くらい前)設計では、21でやってるから。」
の声に対して、
『ちなみに、なぜ前の設計で21を使ってるんでしょうか?』
とか、あるいは
『では、前にやった設計の資料を見せて頂いて、一緒に見ながら、なぜ21になってるのか、を見ましょう』
といった返答をすることで、
ずーっと平行線のままということにはならないはず。
他にもまだまだあるはずです。
◇◆◇
この点を解消するだけで、
残業時間の削減や生産性向上に貢献します。
会議に要する時間短縮、
次にやるべきことの明確化、
互いの認識共有、
にすぐ直結するからです。
自分だけがわかる表現よりも、
互いの共通言語(つまり日本語)を使うことを
もっと心がけたいものです。
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