越してきて8年ほど経ち、その間の街の変化には気づくのですが、それ以前に変化し終えたものとなるとイメージがつきにくいです。8年も住めば「俺の街、京都」と呼んでも良いのでしょうけど、その歴史を知らないとなると「俺の街」という言葉が嘘になるような気がして、気持ちが悪いです。そんなわけで、過去の出来事や遺構を妙に気にするようになったのです。今回はそんなお話。
京都には京阪京津線という電車が走っています。京都市山科区の御陵駅から、大津市の浜大津駅に至る路線です。現在は御陵駅から京都市営地下鉄東西線の終点、太秦天神駅にも乗り入れており、地下鉄区間や、路面区間などバラエティに富んだ路線を走り抜けるユニークな電車です。
※オフィシャルサイト
http://www.keihan-o2.com/
しかしそれはつい最近の話。10年ちょっと前は地下鉄が開通しておらず、京都側も路面電車の区間や急坂を越える区間があったそうなのです。京都生活がまだまだ短い僕にはついていけない話。かなしい。
でもそれじゃいけない!歴史を知っているならそれを感じれば良いのです。当時体験できなければ、今なんとか工夫して体験するのです。ということで、京津線旧区間を自転車で走りました。

スタート地点は旧三条駅(現在は駅ビルのKYOUEN)。この自転車で行きます。
路面から急坂を頑張って登った京津線を感じるために、ルールを設定しました。
・旧駅から旧駅に向かって自転車で走る
・次の旧駅につくまで自転車を降りない
・「降りない」とは「サドルからお尻を離さない」ということであり、信号待ちや写真を撮る時は、サドルに掛けていさえすればノーカウント
・いかなる理由でも降りたら前の旧駅からやり直し。戻ってもう一度次の旧駅を目指す。当然降りてはいけない
・旧駅のあった場所に着いたら記念撮影する

早速最初の旧駅「京津三条駅」で証拠写真
自転車はロードバイクでもなければ変速機もついていません。路線区間を走っていた京津線を感じるには、競技用の走りやすいものでは理解が薄くなるような気がした為です。また、電車はモーターで走っており、変速機構はついていないので、そこも合わせています。

スタート。名残り惜しくも三条を起つ。行ってきます
実施日は2009年9月8日。風はすずしいが、日差しはまだ暑い。首筋と腕はじりじりと焼かれていく。日焼けが痛くなったらやだなぁ。早速臆病風に吹かれてしまい、気分はよろしくないです。でも、京津線を感じる旅。僕が本当の京都市民になるためのイニシエーション。ここで逃げてはいけない。頑張れ、僕!

まだ余裕
出発して5分。三条と花見小路との交差点で早速信号待ちです。この状況をメモするものの、メモ帳が白くてまぶしい。眼がつぶれそうです。書く部分が黒いメモ帳があれば売れると思いました。

緩やかで走りやすい道
進んで進んでさらに5分……

この交差点の奥にホームがあったそうです(wikipediaより)。証拠写真に写る僕が小さくて見づらい。ごめんなさい。
旧東山三条駅に到着。一駅征服です。この辺りは高校や短大があり、今でも地下鉄で通学客が多いのですが、昔も同様に多く、混雑したことでしょう。特に昔はこの道を狭くして線路とホームを設けていた訳ですから、その混雑はより激しいものだった事が想像できます。
ただ、よく考えてみれば、僕自身は学生時代ずっと自転車通学で、通勤電車の混雑を体験していませんでした。だから今どんなに頑張っても、当時の京津線を利用していた人々の気持ちを理解できないのです。今のところ、完全な京都市民になるのは難しいようですね……。

現在の地下駅、東山駅。このあたりは坂もなだらかで問題無し!
順調に進みますが、次第に坂がきつくなります。ウェスティン都ホテル京都あたりになると、立ちこぎが出来ないのが辛い。

このように、坂が急になってくる。僕の表情も次第に曇り始めている…

一応到着
何とか旧蹴上駅まで到着。この時点で出発から30分。案外早く京都市民になれるかと思ったのですが……。