岩手県花巻市の「マルカンデパート」。百貨店協会などには入っていないものの、デパートととして親しまれてきたが、耐震不足で、2016年に閉店してしまった。

しかし、大食堂などが今も営業していると聞いて、わざわざ花巻に立ち寄った。

 ​絵に描いたような昔からのデパート

花巻駅で降りて、15分ほど歩くと、昔ながらの商店街がある。といっても、アーケードではなく、雪を避ける雁木が掛かっている。


そんな中に、マルカンデパートがある。


中も大変レトロで、都心にある最新の百貨店とは大きく違う。



 ​ナポリタン×トンカツ

入り口で食券を買って、店員さんに半券を回収してもらうスタイルは以前の大丸京都店などと同じ。頼んだのは「ナポリかつ」(990円)。

ナポリタンにトンカツを乗せるという、とんでもなくすごいボリュームの食べ物だった。ただ、ナポリタンの方にもちゃんと具材が入っており、味付けもいい塩梅。


熱々のうちに美味しくいただくことができた。

 

この「ナポリかつ」は商標登録までされているという。代表メニューなのは間違いない。


ただ、実際はお子様寿司とか、ただのナポリタンをはじめ、様々なメニューを頼んでいる人がいて、さすが大食堂の光景だ。


また、ナポリかつと並ぶメニューとしては箸で食べるソフトクリームもある。


1階エレベーター前には記念撮影コーナーさえもある。



地下1〜2階にも物販やサービスの店が開かれているけども(3〜6階は耐震性の問題から閉鎖)、ほとんどの人が向かうのが大食堂。平日の地方百貨店と思えないほどの若い人の多さでびっくりした。



ビルがどこまで保つか、という問題こそあるものの、多種多様な人が、多種多様なメニューを食べる大食堂の光景が健在なのは嬉しい。末永続くことを祈りたい。