JR東海の武豊線は東海道本線の大府駅から知多半島に入り、武豊駅へ向かう「地方交通線(ローカル線にあたる)」。愛知県のJR線で最後に電化された路線だ。まずは廃線跡を散策してから電車に乗ることにしよう。



 廃線跡を歩く

「一部特別車急行」を降りた名鉄の知多武豊駅から傘をさすこと10分少し、武豊駅までやってきた。急いで区間快速名古屋行きに乗っても芸がない。武豊駅からは武豊港駅まで線路が伸びていたのでその跡を辿る。



踏切の跡はきっちり埋められており一時停止も必要ないが、南側にはいまだにJR東海所有の土地がある。国鉄の列車しか走ったことのないはずだが土地だけ引き継いだのだろうか。



後田ポケットパークとして整備されているポイントまでやってきた。この先、また廃線跡を辿ると武豊港駅へ行って保存されている転車台を眺めることもできる。






しかし、雨に濡れてまで武豊港に行っても特にすることがない。


諦めて武豊駅に戻ることにした。



 無人駅から武豊線に乗る

終点の武豊駅は電化直前に無人駅となっており、近距離切符の購入とTOICAなどICカードへのチャージのみが可能となっている。ホームではなく、駅舎のベンチで列車を待つ人が多かった。



自動改札も無人駅のためバーが無いが、代わりに防犯カメラが監視している。

manacaをかざして改札内に入る。


しばらくすると313系の4両編成がやってきた。2両編成のワンマン電車が2本併結だが、武豊線の昼間の線内折り返し電車のそれではない。




車内の運賃表から考えるに中央西線(中津川〜塩尻・松本間)のそれである。


この電車は折り返し区間快速名古屋行きとなった。名古屋エリアに区間快速は何種類かあるが、最もポピュラーなのが武豊線直通、武豊線内各駅停車で大府から名古屋まで快速のこのルートである。


なお、かつては別に武豊線内も半田から大府まで通過駅を持つ快速もあった。電化の直後には311系がこの快速に使用されていた模様だ。



さて、快適な転換クロスシートながら1/4くらいの低乗車率で発車する。武豊・知多武豊から名古屋へは名鉄の方が終日に渡って直通特急・急行が30分に2本ある。昼間は大府行きだけのJRでは太刀打ちできないのだろう。


しかし、東成岩、半田などで結構乗ってきて座席はほとんど埋まった。

対向電車はだいたい311系。大府始発とも限らず、区間快速武豊行きや名古屋からの直通普通もある。311系は引退がアナウンスされているが、これだけ多く走っている上に引退延期の噂もあるので急いで乗る必要もなかったのだろうか。




 東海道本線へ入る


そうこう言っているうちに東海道本線の下り線(名古屋・米原方面)を乗り越えて大府駅へ到着した。貨物の都合もあるのだが、ここはホームが34線と客にとっては合理的ではない駅構造の駅だ。





というのも、外側の東海道本線上下線がそれぞれ片面ホーム(写真のように米原方面下り線の外側の線路には柵がある)、間に島式ホームの武豊線上下線ホームという構造だ。


この駅あたりで刈谷から金山までノンストップの特別快速に抜かされるはずなのだが、何もなく発車。寝落ちしていると笠寺から熱田までの間で信号待ちのために停車していた。



この日は大雨で豊川(とよがわ、字の如く豊川市を通る)が危険だった。運行規制のために東海道本線のダイヤは大幅に乱れており、豊橋方面からの特別快速や快速が遅れているため巻き込まれたのだった。





結局、10分遅れくらいで金山駅へ着いた。目的地へは名古屋駅乗り換えより楽なのでこの駅で降りる。



 まとめ

武豊線は未だに本数、両数とも名鉄河和線よりずっと少ないが河和線から離れたエリアと西三河や名古屋のアクセスを担っている。大型ショッピングセンターも沿線に立地するなど今後が期待できる路線だが、おそらく今後もローカル線の雰囲気は残るはず。