とうとう、この日が来るとは思わなかった。2024年7月21日(日)、阪急京都線座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」デビュー。



​サービスのある列車 

阪急京都本線の「特急」「通勤特急」「準特急」のうち、1時間に2〜3本からサービスを開始する。10〜40分待ちで一定しないが、2025年ごろには早朝・深夜を除く大多数の特急に連結される。


▲大阪梅田駅から発車するPRiVACEの時刻表。

通勤特急、準特急は乗り場が2号線、特急は1号線なので注意。


連結位置は中間の4号車となる。7月21日(日)デビューの新型車両・2300系または、既存の9300系である。転換クロスシートの一般車が1〜3・5〜8号車となり、混雑こそするものの、これまで通り一般車も快適性が保たれることになった。





一部は茨木市始発京都河原町行き(土休日は7時6分発と37分発、平日は7時12分発と17時23分発)だが、途中駅止まりの列車、急行・準急・普通列車でのサービスはない(原則として正雀・桂への入出庫は回送列車となる)。


サービスのある列車には、2300系、9300系ともに「P」のヘッドマークが出る。


どんな座席? 


1-2列配置のリクライニングする座席だ。2列側にはパーテーションもあって、プライベート性が保たれている。また、コンセントやテーブル、Wi-Fiも完備している。テーブルは肘掛けから出す形で、座席を向かい合わせにしても利用できる。


転換クロスシートの一般車も快適なので、値段を上げる代わりにかなり高い快適性を追求したようだ。

多忙のため当ブログでは取り上げ損ねたが、大阪梅田駅の紀伊国屋書店近く、四条河原町阪急跡地の「四条河原町ガーデン(エディオン)」で座席体験会、さらには別途抽選ありの試乗会も行われていた。


なお、一部の座席には座席指定券のみの購入で、チャイルドシートの貸出サービスもある。子供連れの電車旅にもってこいだろう。



乗車口は各車両の中央部1ヶ所。JR九州783系・ハイパーサルーン(佐世保発着「みどり」など)を思い起こす。


​どこで買えるの? 

PiTaPaやICOCAなどICカード、切符、各種フリーきっぷ(18きっぷと違い、阪急電鉄の乗車区間で有効な乗車券なら何でも可能)のほか、追加で座席指定券が必要となる。



大人・子供とも1人あたり片道500円。

PRiVACE公式予約サイトからの購入がオススメ。会員登録なしでもPayPay、クレジットカード決済で買える。


しかし、会員登録すると、1回乗車あたり10ポイント〜(キャンペーンで増加の可能性あり)貯まり、500ポイントで1回無料となる。阪急三番街、グランフロント大阪、阪急西宮ガーデンズなどでWi-Fi利用などもできる「HH CROSS ID」登録がお勧めだ。


残念ながら、駅では一切購入できない。


初日こそ満席が予想されるが、空席があれば車内で現金、ICOCAやSuicaなどの交通系電子マネー、PiTaPaでも買える(他社はPiTaPa決済できないと思われる)。

​遅延,運休は? 

30分以上の遅れ、運休などの際は払い戻しを受けることができる。予約サイトから購入ならば自動で払い戻し、車内購入ならばごあんないカウンター、並びに長岡天神、西院,大宮、烏丸などのPRiVACE停車駅窓口へ。


​感想 

1区間でも500円とは高いような気もする。しかし、ここまで豪勢で落ち着いた空間なら是非乗ってみたい。これで十三、淡路、桂、烏丸などから座れない問題に解決策ができるのもありがたい。


今後、昼間の大半の特急へ連結されて、最大のネック「待ち時間」が最低限になること、淡路駅が高架になり、定時制が向上すること、それ以上に多くの方から愛されるサービスとなることを願いたい。


※8月3日には、淀川花火大会の際は公式に大阪梅田駅の利用(折り返し乗車の推奨)、および十三駅から夜のピーク時には京都方面「PRiVACE」には乗れない旨の案内がある。