日本初の動力織機や自動織機を発明し、今のトヨタグループの創始者である豊田佐吉氏についてはよくご存じと思いますが、今回は佐吉氏の弟、佐助氏の旧宅をご紹介します。
(長塀町に佐吉邸、白壁町に喜一郎邸と利三郎邸もありましたが、現存するのはこの佐助邸のみ・・名古屋市東区主税町3-8 )
豊田佐助氏は明治15年、静岡県で生まれ、長じてからは兄の事業を実務で補佐し、晩年には豊田紡織等の関連企業の役員を歴任し、この館で生涯を終えています。
この建物は大正12年に自宅として建てられ、瀟洒な洋館を主に西側に木造和風建築の建物を繋げた形になっています。
当時は後方に、木造の内玄関、女中部屋、炊事場、浴室等がありましたが、保存に耐えられないと分かり、取り壊されています。
門
正面の洋館と応接間
天井と天井の隅にある換気口・・
「とよた」の文字がデザインされている
木造部分と客間・・天井や襖絵が美しい
家族の間・・客間と違ってとても質素(これは豊田家の伝統的な基本姿勢だそうです)
廊下と客用階段・・階段は来客に料理を運ぶ際、途中でぶつからないように広くしてある
庭・・樹木のほとんどは、常緑樹(葉が落ちる木は縁起が悪いと嫌われた)
中庭の蔵
ネットから拝借した見取り図(取り壊された部分は入っていません)
ここの見学料金は要りません。
ボランティアさんから詳しい説明、案内があります。
昨日、トヨタ自動車の社長が交代すると報道されました。
企業のさらなる成長のために、トップの若返りは良い事ですね。
(政界も財界も、もっと若返るべきと思います。)