男性型脱毛症と治療法の研究 | 王様のあたまはハゲてない!?-フサ坊主への道ー

男性型脱毛症と治療法の研究

Genetics underlying male pattern baldness

 
これだけ育毛剤やらサプリメントに加え、脱毛予防や育毛に特化した医薬品が販売されていても
目に見えた効果を得ることが出来ません。
海外にはもっと期待できる方法があるのかな?と思い色々調べて見ました。

既にご存知の方も多いと思われますが、

STAFF Hが興味を抱いた治療法や毛髪再生の研究についてお話したいと思います。

 

男性型の脱毛症の原因とされるものに遺伝子が挙げられます。

脱毛に関する研究は世界各国で行われていますが、 

日本でも数多くの研究成果が出ています。

 

イギリスの大学の研究によると287の遺伝子のエリアに男性型脱毛の要因が既に見つかっているとあります。 

February 14th, 2017 in PLOS Genetics.

これら数百の遺伝子の領域やシグナルの多くが毛髪の構造と発達に関連し、

脱毛の仕組みを理解する上で不可欠だということです。

Saskia Hagenaars, a Ph.D.  from the University of Edinburgh の研究によると、

これら遺伝的なシグナルはX染色体から影響を受け、

男性は母方から受け継いだ遺伝的情報が大きく関与するようです。

https://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1006594

 

 

男性型の脱毛症も自己免疫疾患として扱われている全頭やびまん性脱毛症も基本的仕組みは同じと考えられているようです。

 

日本は脱毛研究においては最先端であり、

男性型の脱毛症のガイドラインの中には日本から発表されたものも多く用いられています。

この脱毛診断ガイドラインはトリートメントの有効性を識別する上で活用され、

男性型脱毛の治療やセラピーなどの指針として用いられています。

 In these guidelines, finasteride 1 mg daily, dutasteride 0.5 mg daily and topical 5% minoxidil twice daily for MPHL, 

and topical 1% minoxidil twice daily for FPHL, are recommended as the first-line treatments. 

脱毛でクリニックを受診した方の中には

上記のような薬物療法を試したことがあるかと思います。

 

 topical application of carpronium chloride, t-flavanone, cytopurine, pentadecane and ketoconazole, and wearing a wig. 

Unapproved topical application of bimatoprost and latanoprost, and emerging hair regeneration treatments have also been addressed. 

また、日本のガイドラインを基本として上記のようなトリートメント方法も

推奨されているようです。

これらは男性女性に関わらず、

脱毛トリートメントの一つとして海外でも取り入れられています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29863806#

 

 

そして、脱毛に悩まされる男性の多いアメリカの統計ですが、 

白人男性の約半数が年齢50歳までに薄毛の影響を受けると発表されています。

https://www.dermnetnz.org/topics/male-pattern-hair-loss/

Current treatment options include:

この文献を見るとMicropigmentation (tattoo) to resemble shaven scalpという選択肢もあり、

ヘアータトゥーの認知度が高まっていることに気づかされます。

 

更に、アメリカの統計では8割の男性が約70歳までに脱毛の影響を受けるとあり、

白人男性はほぼ抜け毛に悩まされることになりますね。

さらに、男性の一等親もしくは二等親の血族に脱毛している方がいる場合、

より高い確率で脱毛することになるそうです。

やはり、このデータを見ても遺伝的な要因は大きいようです。

海外でヘアータトゥーの認知度が高い理由には、このような背景があるのかもしれません。https://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1006594

 

 

 

 

Faulty immune cells

 

また、様々な研究から免疫細胞の誤った働きと脱毛への関係性も解明されつつあるようです。

University of California-San Francisco (UCSF) researchers reported that defects in a type of immune cell called Tregs - which are usually associated with controlling inflammation - might be responsible for a different kind of hair loss: alopecia areata

サンフランシスコ大学の研究では重度の脱毛症をはじめ

男性型の脱毛症にTRGSという免疫細胞が関係しているとあります。

このTREGSは制御性のT細胞で、免疫の抑制的な役割を担う重要な細胞だそうです。

この皮膚中にあるTRGSが健康な毛髪育成を促進することが解明されつつあります。

この免疫細胞TREGSの関与なしでは毛包を再生することが難しくなるそうで、

TREGSの働きを無効にしたマウス実験でも脱毛の仕組みが示されています。

published online May 26 in Cell -- 

 ステムセル(幹細胞)は皮膚の損傷の回復に関与するようですが、

TREGSが毛髪の修復に寄与する可能性があることが分かりつつあるようです。

TREGSも多くの免疫細胞と同様、

リンパ節に存在するのですが、 この細胞は炎症反応を抑える役割を持つと同時に、

各部の身体各部位の代謝もコントロールします。

また、皮膚に存在する微生物からの免疫の抵抗力にも関与することが知られています。

 

このTREGSの働きと脱毛の仕組みがもっと分かってくれば、新たな治療法も出てくるかもしれませんね。

 

 

そして、新しい脱毛の治療法としてはJAK inhibitorsによるものが挙げられます。

Hair growth can be restored by inhibiting the Janus kinase (JAK) family of enzymes that are located in hair follicles, according to investigators from Columbia University Medical Center (CUMC) in New York City, NY.

コロンビア大学の研究によると、毛包のJAKという酵素を阻害することで、成長のサイクルを元に戻す効果があるとされています。

JAKの阻害薬を人とマウスの両方の実験で試した結果、directly to the skin promoted "rapid and robust hair growth." 

より丈夫な毛髪の育成に貢献し、なおかつ成長のサイクルを促したとあります。

この阻害薬はアメリカのFDAからも認可されており、

血液関連の病気ではruxolitinibやリウマチ、関節炎などでは tofacitini (for the treatment of rheumatoid arthritis)が活用されています。.

以前の脱毛症のBLOGでもお話させていただきましたが、

https://ameblo.jp/kings-head/entry-12484598374.html

https://ameblo.jp/kings-head/entry-12467275893.html

海外では重度の脱毛症に悩まされている方への治療法として採用されているそうです。

 

In a small clinical trial, Angela M. Christiano, Ph.D. - the Richard and Mildred Rhodebeck Professor of Dermatology and professor of genetics and development at CUMC - reported that treating moderate to severe alopecia areata with ruxolitinib triggered an average hair regrowth of 92 percent.

このJAK INHIBITORによる治療ですが、

カリフォルニア大学のメディカルセンターでは中~重度の円形脱毛の症例に対して

平均で92%程度の毛髪再生の促進に寄与したとあります。

今後はJAK INHIBITORだけではなく、TREGSや毛包などと関連付け脱毛の研究が進められていくそうです。

 

そして、これは2015年の夏、オランダでのヘアータトゥーCONFERENCE後に耳にした話でもあります。

SPJの重要な取引先であるオランダの会社のCEOから教えていただきました。

日本でマウスを使った実験で凄い研究成果がでていることで、

これがSTEM CELL、幹細胞―毛包幹細胞と色素幹細胞の実験でした。

幹細胞は身体の様々な組織において存在していることが解明されていますが、

毛髪にもこの幹細胞が存在することがわかってきました。

皮膚内部の特定の領域に毛包の幹細胞があるらしく、

そのほかにも色素を担う幹細胞も存在するそうです。

毛包の幹細胞は毛髪を形成する重要な役割があり、

毛髪形成のプロセスである角化細胞として機能します。

http://www.tmd.ac.jp/mri/press/press11/

 

更に、毛包の幹細胞に存在する特定のコラーゲンの存在が毛包の維持に不可欠で、

色素に関する幹細胞の維持にも貢献しているそうです。

これらが国内の研究機関から発表されています。

また、毛包の幹細胞が発生する際の特殊なシグナルやその経路があることも発見され、

発毛や脱毛の仕組みがより深いレベルで分かるようになってきているようです。

下記のマウスを見て分かるように、幹細胞を使い意図的に毛髪の育成をコントロールしています。

http://www.med.keio.ac.jp/gcoe-stemcell/treatise/2011/20110624_01.html

 

次の段階としては人から採取した表皮の毛乳頭細胞をマウスだけではなく、

この細胞を人体へ戻すプロセスが課題となっています。

 

"We think of immune cells as coming into a tissue to fight infection, while stem cells are there to regenerate the tissue after it's damaged. But what we found here is that stem cells and immune cells have to work together to make regeneration possible."

 

幹細胞と免疫細胞の相互的な仕組みがもっと分かってくれば、脱毛症改善の画期的な治療法ができるかもしれませんね。

 

数多くの研究から脱毛トラブルは単独の要因ではなく、

複数の相互的な作用により抜け毛を促すのではないかということがわかります。

しかし、個人的な見解として根治が望める画期的な治療法とその普及は当分あとになりそうな気がします。

 

早急に薄毛の悩みを改善したい、ストレスから開放されたいという方の場合、

ヘアータトゥーは理想的な手段の一つだと考えられます。

ヘアータトゥーに関するご質問がございましたら、SPJまで是非ご連絡ください。

 

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Tel. 050-3561-5000