ベルキット フォード フィエスタRS WRC 2017 #01 キット紹介 | kingmanの模型製作記Ⓐ
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ベルキット 1/24 フォード フィエスタRS WRC 2017のパッケージ
ベルキット 1/24 フォード フィエスタRS WRC モンテカルロラリー2017(BEL012)の製作記1回目です。
初回はキット紹介。

艦船模型作りのお供にカーモデルも作ります。
船の方は色々細かい作業が多いので途中で挫折しそうだし、丁寧に作る為にも息抜き用のカーモデルを。

ということで選んだのは、2017年以降の現行レギュレーションのWRカーで唯一キット化されている、ベルキット フォード フィエスタRS WRCです。
今のWRカーは外装も迫力があってカッコイイので、WRC観てても作りたくてしょうがなかったんですよね~!
そのWRCもコロナの影響で中止になっているし、せめて手元でWRカーを眺めていたい、という思いもあります。
タミヤさん、早くトヨタのヤリスWRCを出してくれないかなぁ・・・

このキットは、海外では2019年に発売されているんですが、日本ではちょうど今月末にアオシマのスカイネットブランドから発売予定なのでタイムリー。⇒5月末に変更になりました。
で、今回作るキットは去年eBayで海外のショップから買ったものなので、アオシマから発売されるものとは説明書等一部異なるかもしれません。

 


■実車紹介

Mスポーツ・フォード フィエスタRS WRCの実車写真
2017 Rally de Portugal ⒸHarpagornis (Licensed under CC BY 4.0)


Mスポーツ フォードフィエスタRS WRCは、フォードのコンパクトカー フィエスタの2017年型(5代目の現行型)をベース車両に、イギリスのレーシングチーム兼レース車両製造企業である「Mスポーツ」が開発したワールドラリーカーです。

Mスポーツは1979年にラリードライバーのマルコム・ウィルソンが設立したレーシングチームで、WRCにはイギリス・フォードのワークスチームを引き継ぎ1997年から参戦しています。
F1においてのマクラーレンのような感じですね。
その由来もありフォードの支援を受けてはいますが、トヨタ、ヒュンダイ、シトロエン(2019年で撤退)、フォルクスワーゲン(2016年で撤退)等、自動車メーカーのワークスチームばかりの最近のWRCにおいて、唯一のプライベーターチームとなっています。
メーカー系チームに比べると資金力やリソース等で劣るものの、2017年にはドライバーのセバスチャン・オジエの活躍もあり、このマシンでダブルタイトルを獲得しています。

2017年型のフィエスタについて語る前に、せかっくなのでWRC(のトップカテゴリー)の歴史を簡単におさらいしておきましょう。
1973年に始まったWRCこと世界ラリー選手権ですが、レギュレーションの大改革等によって下記7つの時代に大別されます。
 

①1973~1982年 グループ4時代
 2年間に400台以上生産された車両がベース。
 プラモデルでも人気のランチア・ストラトスやルノー・アルピーヌA110、フォード・エスコートRS1800等が活躍。

 ラリー目的で作られたハイパフォーマンスカーがメインの時代。
 トヨタ、日産、三菱も初年度から参戦。マツダもちょっとだけ参戦。

 成績では、1979~1981年と3年連続で年間2位になった、日産(ダットサン160J)が最高位。
 
②1982~1986年 グループB時代
 1年間に200台以上生産された車両がベースと規定が緩くなり、改造の幅も広かった為、マシンのモンスター化が進んだ。
 エアロは大型化し、4WD、MR、ターボ搭載車が主流になり、エンジン出力は400~600馬力まで増大。

 見た目と走りの迫力から人気は出たが、死亡事故も多発。
 アウディ・クワトロ、ランチア・デルタ、プジョー・205T16等が活躍。
 セリカ(A60型)、シルビア(S110型)、RX7(FB3S型)もたまーに活躍。

③1987~1996年 グループA時代
 年間5000台以上生産された車両をベース、改造も大幅に制限され、市販車に近いものになった。
 資金力があり高性能スポーツカーを量産できるメーカー、すなわちバブル景気に沸く日本車メーカーが活躍する時代に。

 逆に、海外メーカーはついていけず、参戦メーカーは大幅減。
 トヨタ・セリカ、三菱・ランサーエボリューション、スバル・インプレッサが大活躍!
 しかし残念ながら、トヨタは95年にちょっとした不祥事を起こし、結局撤退する事に・・・
 この頃のWRC車両は、タミヤを始め日本の模型メーカーから大量にキットが出てますよね。そういう意味でも全盛期ですね。

④1997~2010年 2.0L WRカー時代
 参戦メーカー(特にヨーロッパ系のメーカー)を増やす為、年間2万5000台以上の大量生産車をベースに4WD化やターボ化の改造を可能とした。
 スバル、三菱、シトロエンが活躍し、スズキ、フォード、プジョー、シュコダ、ヒュンダイ等多くのメーカーが参戦した。
 セバスチャン・ローブが2004~2012年まで脅威の9連覇。
 不景気の影響もあり、この時代で日本車は一旦姿を消しました。

⑤2011~2016年 1.6L WRカー時代
 リーマンショックの影響やコンパクトカーブームもあり、エンジンサイズやマシンサイズの規定を減少化。

 開発コストがかからないように、電子制御やセンターデフ等の様々な技術が使用禁止に。
 ベース車両がBセグメントのコンパクトカーになり、見た目も走りも大人しく、人気低迷。
 シトロエン・DS3 WRC、フォルクスワーゲン・ポロR WRCが活躍。
 セバスチャン・オジエが2013~2018年まで6連覇。
 
⑥2017~2021年 現行WRカー時代
 低迷した人気を取り戻す為、エンジン出力上限を320馬力から380馬力に引き上げ、アクティブセンターデフを解禁して動力性能をアップ。
 ベース車両のサイズを超えるエアロパーツの装着も許可し、かつ安全性能向上の為ドア周りにぶ厚い衝撃吸収材の装着を義務化。これにより、見た目の迫力もアップ。
 このタイミングで18年ぶりにトヨタが復帰し、いきなり活躍したのも日本人としては大きな出来事ですよね。
 車両規定が厳密な事もあり、マシンの格差は少なく群雄割拠。

 トヨタ、フォード、シトロエン、ヒュンダイが四つ巴(2020年はシトロエンが撤退した為、三つ巴)の熱い闘いを繰り広げています。

⑦2022年~(予定) ハイブリッド時代
レギュレーションを一新し、電気のみでも走行可能なハイブリッド車両になる予定。

詳細は参戦メーカーと一緒に検討中。

というわけで現行WRカーは、ベース車両の可愛らしいルックスに、ゴツイ空力パーツや鎧のような衝撃吸収材を装着した特徴的な外見、コンパクトカーの軽量さとハイパワーから来る機敏な走りと迫力のエンジン音、それらのギャップ萌えが味わえる唯一無二のレーシングカーになっているのであります。

やばい、フィエスタの紹介のハズが、WRCの歴史だけで文字数使い過ぎた・・・
簡単にフィエスタについて。

主要諸元はどのチームの車両も基本的には同じですが、
エンジンは380馬力の1.6L直列4気筒ターボ、6速MT、車両重量1190Kg。

外見上の特徴としては、(他の車両よりは)流線形に近いフィエスタに、直線的で大きなオーバーフェンダーとそれに一体化したカナードが目を引きます。
それ以外のリヤスポイラーやディフューザー等は、他チームの車両に比べれば、標準的な形状と言えます。
カラーリングは、オジエ車両だけは個人スポンサーのレッドブルカラーになっており、他のドライバーの車両は青銀のツートンカラー。

2017年のこのマシンは、他チームに比べると戦闘力が劣ると言われてはいたものの、ドライバーのオジエやタナック、エバンスの活躍もあり、ドライバーズチャンピオンとマニュファクチャラーズチャンピオンのダブルタイトルを獲得しています。
奇しくもこの3人は、後に全員トヨタのドライバーになっています。
しかし2019年以降はオジエがいなくなった事もあり、他チームの後塵を拝する状況が続いています。

 


■キット紹介

ベルキット フィエスタRS WRC2017の外箱(パッケージ)
ベルキット フィエスタRS WRC2017の外箱(パッケージ)
ベルキット フィエスタRS WRC2017の外箱(パッケージ)
オシャレなデザインと実車写真を使った外箱が、特徴的なこのキット。
2017年シーズン開幕戦ラリーモンテカルロでの、セバスチャン・オジエ車をモデルにしています。
※カラーリング違いのタナック車も、別キット(BEL013)として発売されてます。

ベルキット(Belkits)は、名前の通り、ベルギーの新興模型メーカーです。
2011年に最初のキット、ラリー仕様のプジョー207 S2000をリリースして以来、一貫してラリーカーのインジェクションキットだけを販売しています。
特に2017年以降のWRカーのキットを発売しているのは、このメーカーだけです。

今後も2017、2018年仕様のシトロエンC3 WRCの発売も予定しており(かれこれ1年以上開発中のままだけど・・・)、ラリー好きモデラーには目が離せないメーカーです。

ベルキット フィエスタRS WRC2017の箱の中身
ベルキット フィエスタRS WRC2017の箱の中身
箱を開けるとこんな感じ。
家庭用の安いプリンターを使ったような、かすれたカラー印刷の手作り感あふれるインストと、謎の白い箱が目につきます。
白い箱の中にはボディが入ってました。傷が付かないようにする配慮ですかね。

ベルキット フィエスタRS WRC2017の全パーツ
中身を全部並べるとこんな感じ。
クリアパーツ、メッキパーツ、ゴムタイヤやマッドガード、ポリキャップは元より、ウィンドウマスクシールやシートベルト用の紐、インレットマーク、エッチングパーツやエアロ用の金属プレート、アンテナ用洋白線等が一通り入ってて盛りだくさん。アフターパーツ要らず。
定価7,800円(税別)も納得の内容。


ベルキット フィエスタRS WRC2017のボディパーツ
ベルキット フィエスタRS WRC2017のボディパーツ
ベルキット フィエスタRS WRC2017のボディパーツ
ベルキット フィエスタRS WRC2017のボディパーツ
うーん、エアロパーツが付いていない状態でも、WRカーらしさが溢れてて良いですね。
ドアやボンネット等は開きません。
バリやエッジの緩さも目立つので高品質な成型とは言えませんが、最新のWRカーを出してくれるだけでもありがたい!

ベルキット フィエスタRS WRC2017のシャシーパーツ
ベルキット フィエスタRS WRC2017のランナー
ベルキット フィエスタRS WRC2017のランナー
車内や床下も、細かいパーツやモールドで結構精密に再現されています。エンジンは入っていません。
ライトカバーやライトポッド等も入っており、ナイトレース仕様も選択できます。
やはりパーツの緩さが目立ち、パーツの合いもあまり良くないので、丁寧な整形作業をする必要があり、それで仕上がりが変わりそうです。

ベルキット フィエスタRS WRC2017のメッキパーツ
ベルキット フィエスタRS WRC2017のクリアパーツ
若干曇った感じのメッキパーツは、ランナーごと歪んでます(^^;
クリアパーツもヘッドライトカバー等は、ウェルドラインが目立ちます。ウィンドウパーツは綺麗ですが、合いは良くありません。


ベルキット フィエスタRS WRC2017の金属、エッチング等マルチマテリアルパーツ類
プラ以外のパーツ。
青い紐はシートベルト用で、結構しっかりしてて毛羽立ちもしなそうです。
ゴム製タイヤはそのままだと歪んで見えるけど、ホイールにハメれば綺麗になるのかな。

ベルキット フィエスタRS WRC2017のウィンドウマスクシール
真っ白の紙っぽいものはウィンドウマスクシール。

マスキングテープっぽい素材ではないので、曲面にちゃんと貼り付けられるのかが気になるのと、ウィンドウ用以外のシールはどこに使うのか未だに分からない・・・

ベルキット フィエスタRS WRC2017のエッチングパーツ
エッチングパーツは厚めでステンレスっぽい硬めのもの。曲げ加工が必要なものは少ない為、取り付け難易度も低いでしょう。

ただ・・・ブレーキディスクのパーツ(11番)が1枚、付いて無かったんですよね。開封直後の写真を見返しても、最初から無かったです。eBayで海外のショップから買ってるし、問い合わせも面倒だから諦めるか・・・目立つ場所ではないし、上手くスジボリと塗装すれば良いし。

ベルキット フィエスタRS WRC2017のカナード用金属板
凄いのはこのパーツ。
カナード用の0.3mm厚ぐらいの硬い金属版なんですが、写真だと判りにくいけど予め曲げ加工がしてあります。
プラパーツだったら厚すぎるだろうし、この硬さの金属板をボディ形状に合わせて綺麗に曲げるのは大変ですからね。これはありがたい。


ベルキット フィエスタRS WRC2017のカルトグラフ製デカール
ベルキット フィエスタRS WRC2017のカルトグラフ製デカール
ベルキット フィエスタRS WRC2017のカルトグラフ製デカール
カルトグラフ社製の大きなデカールが2枚入ってて、見てるだけでも吐き気・・・、じゃなかった興奮しちゃいますね!
この車両は割と複雑なカラーリングなんですが、シルバーをボディ全面に塗装した後、デカールの貼り重ねでそれを表現するようになっているんですねー。実車も同じです。
青の大判デカールを複雑なボディ形状に合わせ、上手く貼れるかがポイントになりそうですね。
実車も良く見ると、ステッカーを上手く貼れてなくて浮き上がってる箇所があったりするので、言い訳に出来そうだけどw
逆に、青も一色じゃないし、牛のマークの周りは縁取りされてるしで、これをマスキング塗装でやろうとしたら大変だと思います。

そして実車は、光沢がある箇所は一部だけで全体的には半艶になっているんですが、キットの方のクリア仕上げをどうするかも迷うところ。
セミグロスクリアの吹きっぱなしで仕上げるか、艶ありクリアで研ぎ出しは軽めにして仕上げるか・・・
いずれにしても光沢を出し過ぎると、実車とは違ってしまいます。
模型と割り切ってツヤツヤにしても良いんでしょうけど、面倒な作業をしたのに実車から離れるってのもなぁ・・・


ベルキット フィエスタRS WRC2017の説明書(インスト)の表紙と塗料一覧
ベルキット フィエスタRS WRC2017の説明書(インスト)のデカール貼り付け指示
そして最後にインスト。
色指定はタミヤカラーをベースに、レベル、ハンブロール、クレオスの塗料番号も記載してあります。
ボディカラーになるシルバーは、タミヤのスプレー缶塗料のアルミシルバー(TS-17)が指定色。
最近、瓶入り塗料のタミヤラッカーでもアルミシルバー(LP-70)が発売されているので、色選びが面倒になったらこれを使おうかな。
ベルキット フィエスタRS WRC2017の説明書(インスト)
ベルキット フィエスタRS WRC2017の説明書(インスト)
海外版のインストは、はっきり言って解りにくいです。
パーツ形状もわかりにくいし、塗装指示や取り付け位置指示があいまいな上に、印刷がかすれてたりするし。
アオシマから発売されるときには、日本版の解りやすい説明書が入っていると良いですね!
でも、ココのパーティングラインは消してね、ココは塗装前に接着してね、等の細かい注意書きが記載してあるのは、思いやりを感じます。

そんなこんなで(自粛で時間もあるので)長くなりましたが、プラパーツの金型技術やインストの印刷はイマイチですが、小さいプラパーツやマルチマテリアルを使って、細かいところまで再現しようとしていたり、曲げ加工済みの金属板やインストにも細かい気遣いがあったりと、設計からは熱い思いが伝わって来るキットだと思います。
大好きなWRカーを早く手元で眺めたい事もあるし、息抜きって事もあるので、あまり拘り過ぎずに作って行きます!

 

 


そういえばうちの会社では、GW明けの5/6まで原則在宅勤務にする事が、昨日決まりました。
そして全社員(2000人弱)に対し、在宅環境を整える為だったり、在宅で増えた光熱費や通信費の足しにする為の特別手当てを一律で支給する事も。
(社員側が上手くリモートワークに対応している事もありますが)社員の事を考えて、思い切った決定を早めにしてくれるのは、とてもありがたい事です。

こういう企業がもっと増えるべきだと思いますけど、在宅勤務が難しい業種や職種、はたまた収入が直接的に減っている方も大勢いるでしょうし、個人や企業の努力任せではなく、政府が効果的な対応を迅速にして欲しいものですね。

 

お互いの飛沫を避ける為、距離を置くパグ。

ではまたー!

 


■キット情報

メーカー:ベルキット(Belkits)
スケール:1/24
製品名 :FORD FIESTA RS WRC MONTE CARLO 2017
型番  :BEL012
発売日 :2019/03/01 ※アオシマからの発売は2020/04/30予定
定価  :\7,800
購入店 :eBay
購入日 :2019/07/01
購入価格:¥8,000

 


■フィエスタの目次(リンク)

#01 キット紹介

#02 ボディ工作

#03 ボディ塗装

#04 デカール貼り

#05 クリアコート

#06 シャシ整形・仮組

 


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