先日のNHKの映画『グーグーだって猫である』を
みました。

中でも出色は上野樹里でした。

というより、良かったのは彼女だけといってもいい
のです。

最近は、大河ドラマやのだめのイメージが強い彼女
ですが、あんなオーバーで地馬鹿のおんなとずっと
思っていましたが、それを覆す実力を示していました。

後の俳優はわざとらしかったり演技が出来てなかったり
素人並なのです。

私も縁のある吉祥寺がとても地方の田舎町に撮られていた
のも違和感がありました。

イメージでは渋谷から行くお洒落な町なはずでした。

地図上やでてくる画面から中央線の果ての町で、小さい
汚い店ばかり出てきて、ちっとも行きたい町に思えません。

私たちが昔テレビで見た中村雅俊の青春ドラマのイメージ
がずっとあり、友人も住んでいたりで何度も訪れました。

井の頭線でなく、中央線の赤い電車でみるとやはり田舎で
汚い町に見えてしまいます。

これは外国人が描く日本の町に似ています。

やはり監督の目線なのでしょう。

原作者の漫画家の目線でないのが残念です。

ガンになり死神が出てきて死のイメージが強いのに
最後の漫画で主人公がかかる病気とか母親の健在とか
主人公の結婚を促す会とかイメージとストーリーが
結実していない食いちらかしの残念さが募ります。

唯一の救いが上野樹里を見直せた事だけでした。