クラシックギターの指板なぜ塗装しないの!?ボティ、ネック(指板の下部分)、ヘッドの表面を塗装しますが、なぜ指板だけ塗装しないの!?びっくりいつも不思議に思います。指板を保護するために、塗装したのが良いではないか!汚れ取りやすいし、凹まないし、きれい好きな方は、塗装を望んでるはずです!

 この問題をいろいろ調べましたが、結論に至りませんでした。一般論で、塗装は、木材を保護します。塗装されない木材は、湿気が多いとき、水分を吸収し、膨張します。逆に、乾燥とき、持っている水分を放出され、縮みます。これを繰り返されますと、木材は、早く腐ります。なぜ、クラシックギターの指板はあえて塗装しないか、ここで自分なりの考えを書いてみます。

 クラシックギターのネックと言われいる部分は、上の指板と下のネックを貼り合わせて、できています。指板は長年使っても凹まらないよう、また音を反射するため、エボニー、ローズウッドなどの硬い木材を使用します。下のネック部分も同じ木材を使うと、経済的によろしくない、また全体が重くなり、使い勝手も良くないからだ、と私が思います。故に、下のネックの部分は丈夫で軽い材料のホンジュラスマホガニー、セドロ、メイプルなどを使用します。

 この話は指板を塗装する、しない話しと関係ないように見えますが、実にその2種類の貼り合わせた材料は、その材質によって、湿度によって変化の違いこそが、塗装をする、しないと関わってきます。硬い木材は吸水性が低く変形しにくい。しかし軽い木材は、吸水性高く、湿度によって変形しやすい性質が持てます。また、木材は湿気などで吸水によって伸び、乾燥によって縮みます。もし、指板も下のネックと同じ塗装をされたら、外部との接触条件同じになりますが、湿度の高いとき、下のネック材は、軽い木材ですので、(塗装されていない端部など)から、上の指板より多く水分を吸収され、当然指板より多く伸びます。ギターは順反りが起こります。逆に、乾燥するとき、下のネックは、指板より持っている水分が多く放出し、乾燥によって、指板より多く縮みます。ギターは逆反りが起こります。いつものネックの下部分だけ、塗装し、上の指板を塗装しない場合、下のネックは、もともと、吸湿しやすい木材だが、塗装によって、吸湿、乾燥による変化が、少なくなり、上の指板の硬い木材の吸湿、乾燥によっての変化の少ない条件と吊り合って、下のネックと上の指板が同じ程度で伸び、縮みに調整され、ギターのネックの反りが軽減されます。

 クラシックギターの指板を塗装しないのは、クラシックギターの反りを防止するためだ!びっくり メイプルなど下のネックと同じ軽い木材で作られたエレキギターは、指板を塗装する場合があるのも、同じ理屈だと思います。

 また、クラシックギターの反りは、張っている弦の張力にも大きく関わっています。今回は、その影響を抜きで考えています。

 長くなりますが、まとまりのないの話をわかっていただけたでしょうか⁉️