TBS系番組の系列外ネット | 女装男子かなこのブログ

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秋田県のテレビはTBS系列がないので、TBS系の人気番組や注目の番組が見られず悔しい思いをするという記事がネット上で見られます。


現在、TBS系列局がないのは秋田、福井、徳島の各県です。


福井県は北陸放送の県外受信で、徳島県は毎日放送かRSK山陽放送の県外受信でTBS系の番組を見ることができますが、秋田県は条件的に最も厳しいです。


秋田県は県の面積が広範な上、県境には高い山がそびえ立っているため、隣県のTBS系列局(青森テレビ、IBC岩手放送、テレビユー山形)の直接受信が極めて困難な上、ケーブルテレビ局は秋田市、大館市、由利本荘市にそれぞれ1局ずつしか無く、サービスエリアも上記の市のみに限定されています。


また、TBSは番組の系列外ネットに消極的です。


秋田県民の「あるある」のひとつが、進学や就職で県外に引っ越した後、テレビ、特にTBS系の番組の話題についていけないことです。


これも、秋田県で見られるTBS系の番組が極端に少ないことが影響しています。


また、旅行や出張で秋田県内を訪れた際、ホテルや旅館のテレビでTBS系の番組が見られず悔しい思いをする人も多くいます。


・  「M-1グランプリ」や「R-1グランプリ」は知ってても「キングオブコント」は知らない


・ 安住紳一郎アナウンサーが「ぴったんこカン・カン」のロケで秋田を訪れたら、同行していた浅野ゆう子さんのマネージャーに間違えられた


・ 「新幹線変形ロボ シンカリオン」が子供向けのアニメなのに深夜に放送されていた


・ 2018年のプロ野球ドラフト会議で金足農業高校の吉田輝星投手が北海道日本ハムファイターズから1位指名されたが、秋田県内ではテレビ中継が見られずネット上では悲痛な声が相次いでいた(同年の夏の全国高校野球で金足農業高校は準優勝、秋田県勢の決勝進出は103年ぶりだった)


・ 「CDTVライブ!ライブ!」に秋田県出身の歌手、高橋優さんが秋田市の千秋公園から生中継で出演した時でも、秋田県内では見られずネット上では悲痛な声が相次いでいた


・ 「8時だョ!全員集合」が見られなかったので、じゃんけんの「最初はグー」の掛け声や「東村山音頭」「カラスの勝手でしょ」がわからなかった


・ 視聴者参加型のクイズ番組は「クイズタイムショック」(テレビ朝日、秋田県は秋田テレビに系列外ネットで放送されていた)「パネルクイズ アタック25」(朝日放送、秋田県は秋田朝日放送の開局前にも一時期、秋田放送に系列外ネットで放送されていた)「アメリカ横断ウルトラクイズ」(日テレ)「クイズグランプリ」「クイズ$ミリオネア」(フジテレビ)に出ることはできたが、「アップダウンクイズ」「ベルトクイズQ&Q」「スーパーダイスQ」「クイズ100人に聞きました」「クイズダービー」「ザ・チャンス」に出ることができなかった(「アップダウンクイズ」は制作局の毎日放送がテレビ朝日系列だった時代も秋田県では放送されなかった)


など、TBS系列局がない、TBS系番組が放送されなかった、見られなかったことによるエピソードは枚挙に暇がないほどです。


テレビ史に残る視聴率争いといわれた、土曜夜8時の「8時だョ!全員集合」「加トちゃんけんちゃんごきげんテレビ」(TBS)と「オレたちひょうきん族」(フジテレビ)の視聴率争い、金曜夜8時の「3年B組金八先生」(TBS)と「太陽にほえろ!」(日テレ)と「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日)の視聴率争いも、秋田県ではありませんでした。


「世界さまぁ~リゾート」が3月で終了したため、現在、秋田県内で視聴可能なTBS系のレギュラー番組は、
「人生最高レストラン」(秋田放送/土曜深夜(日曜午前)0時55分)
「情熱大陸」(毎日放送制作)(秋田テレビ/土曜深夜(日曜午前)1時15分)
「日曜劇場」(秋田放送/日曜午後0時)
「プレバト!!」(毎日放送制作)(秋田テレビ/日曜午後0時)
のわずか4番組しかありません。

秋田朝日放送はTBS系の番組を放送していません。(ただし、番組販売の協力は受けている)


「日曜劇場」は秋田県では1週間遅れでの放送であるため、ネット上でのネタバレには注意が必要です。


「人生最高レストラン」はサントリーの1社提供で、同じサントリーの1社提供だった「料理天国」「チューボーですよ!」に続いて放送されています。

テレビ番組についてかなり毒づいた調子で批評している方のブログ(そのブログはフォローしていません)では「ふわり愛」(秋田放送/水曜深夜(木曜午前)1時24分)もTBS系番組としているが、同番組はTBS系列の山陰放送が企画しているもののSHARE BASEが制作しているプロダクション制作の番組で、TBSは放送しておらず制作にも関与していません。


「ふわり愛」第1シーズン(昨年4月~今年3月)は日本海側のTBS系列局、青森テレビ・テレビユー山形・新潟放送・チューリップテレビ(富山県)・北陸放送(石川県)・山陰放送(鳥取県・島根県)・テレビ山口、TBS系列局がない秋田県・福井県では秋田放送(日テレ系)・福井テレビ(フジテレビ系)で放送、兵庫県と京都府も日本海に面しているが毎日放送でも独立UHF局のサンテレビ・KBS京都放送でも放送していません。


今年4月から始まった第2シーズンでは新潟県と石川県での放送がなくなり、山形県での放映局が山形テレビ(テレビ朝日系)に変更されました。


放送局のネットワーク関係とは無関係に放送され、なおかつ東京キー局・大阪準キー局で放送されないのは、プロダクション制作番組ではよくあることです。


さらに前記のブログ主は、TBS系の新番組に関する記事の中で、一部の深夜アニメの放送時間を「毎日放送での放送時間」としているが、深夜アニメも放送局のネットワーク関係とは無関係に放送されることが多く、関西地区では毎日放送で放送しても関東地方ではTBSではなく東京メトロポリタンテレビジョンなどの独立UHF局で放送されることが多いです。


系列外ネットされるTBS系番組は年々減少しており、今年3月には「世界さまぁ~リゾート」が終了、2020年6月には「世界ふしぎ発見!」が系列外ネット打ち切り、2013年4月には「パナソニックドラマシアター」が複数提供に移行したため系列外ネット打ち切り、月曜夜8時枠も2015年3月を最後にドラマ枠が終了しました。


だが、秋田県ではかつて、TBS系の番組が多く放送されていました。

今から40年前の1983年4~6月時点では、どんな番組が放送されていたのでしょうか。


秋田放送(日本テレビ系)
朝のホットライン (月)~(金)午前7:00~8:00 
JNN8時のニュース (月)~(金)午前8:00~8:10 
ポーラテレビ小説 (月)~(金)午前8:10~8:30 
花王 愛の劇場 (月)~(金)午後1:30~2:00 
まんが日本昔ばなし(毎日放送制作) (月)午後5:30~6:00
ぴったしカン・カン (月)午後7:00~7:30
欽ちゃんの週刊欽曜日 (月)午後10:00~10:54
超時空要塞マクロス (水)午後5:30~6:00
クイズ天国と地獄 (木)午後7:00~7:30
皇室アルバム(毎日放送制作) (土)午前9:30~9:45
キッチンパトロール (土)午前9:45~10:00
TBS系ドラマ時差ネット枠(タイトル不明) (土)午後1:00~1:55
料理天国 (土)午後6:00~6:30
時事放談 (日)午前8:30~9:00
兼高かおる世界の旅 (日)午前9:00~9:30
ミームいろいろ夢の旅 (日)午前10:30~11:00
木曜8時枠の連続ドラマ (日)午後3:00~3:55
東芝日曜劇場 (日)午後4:00~4:55
ナショナル劇場 (日)午後10:30~11:25

秋田テレビ(フジテレビ系)
中部日本放送制作昼の連続ドラマ (月)~(金)午前11:00~11:15
月曜ロードショー (日)午後2:00~3:55 ※「サンデーロードショー」と改題して放送。荻昌弘氏の解説はカットされて放送。


結構、目につくのが一社提供の番組で、「ナショナル劇場」は松下電器(現在のパナソニック)、「東芝日曜劇場」は東芝、「料理天国」はサントリー、「クイズ天国と地獄」はブラザー工業、「花王愛の劇場」は花王、「ポーラテレビ小説」はポーラ化粧品がそれぞれ一社提供していました。


その一方、ロート製薬が一社提供していた「アップダウンクイズ」(毎日放送制作)「クイズダービー」、ヤンマーディーゼルが一社提供していた「ザ・チャンス」は秋田県では放送されず、YKKが一社提供していた「クイズ100人に聞きました」ブラザー工業が一社提供していた「クイズ天国と地獄」は複数提供へ移行すると同時に秋田県では打ち切られてしまいました。


秋田県では「クイズ天国と地獄」の裏番組が「クイズタイムショック」でした。


「ぴったしカン・カン」は時々生放送をしたことがあり、その場合は司会の久米宏さんが時候の挨拶をするのだが、秋田県で放送される際は「この番組は録画です」と字幕スーパーが入っていました。


TBS系の番組の系列外ネットは、ほとんどはスポンサーの要請によるところが多いです。

ただ、前記のブログ主が当時見たかった「クイズダービー」「8時だョ!全員集合」「ザ・ベストテン」など秋田県では未放送に終わった人気番組も多く、 「クイズ100人に聞きました」は途中打ち切りになってしまいました。


前記のブログ主は小学生だった頃、学校の七夕行事で短冊に「地元にTBS系のテレビ局ができますように」という願い事を書きましたが、それは今も実現していません。


それでも、かつては「かなりの本数」が放送されていたのに驚かされます。


当時のTBSも、系列局の無い地域をある程度は気遣っていたのが伺えます。

かつては、日本テレビ系列の秋田放送や南海放送(愛媛県)でTBS系の番組が同時ネットされたこともありました。


例えば「朝のホットライン」を放送していた時期のTBS系列は九州地方や本州の太平洋側に系列局がありましたが、本州の日本海側に系列局があった県は山口県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、石川県、新潟県、青森県と極端に少なく、山陽放送が香川県に相互乗り入れする前に四国でTBS系が見られたのはテレビ高知のある高知県のみでした。


徳島県は毎日放送や山陽放送が見られる地域もあるが、正式な放送エリアではありません。


TBSが秋田放送や南海放送に「おはよう700」や「朝のホットライン」を同時ネットしていたのは、東北地方の日本海側と四国地方のTBS系の空白地域を埋めるためだったのでしょう。


午前8時からの「JNNニュース」も番組販売扱いで同時ネットされていました。


また、南海放送は「TVジョッキー」(日テレ)が非放送で、TBSの「家族そろって歌合戦」を同時ネットしていました。


ただし、JNN排他協定の関係上、正式なクロスネットではありませんでした。


南海放送はその後、1992年のあいテレビ開局とともにTBS系の番組が全て移動しました。


一方の秋田放送は秋田県の民放テレビが2局だけだったこともあってTBS系だけでなくテレビ朝日系の番組もネットしていたが、1992年の秋田朝日放送開局でテレビ朝日系の番組が全て移動する一方、TBS系の番組のネット受けは激減しました。


JNN排他協定は本来、報道番組のみに適用されるものです。


これはJNN加盟局に対し、

・ タイトルに「JNN」の付くニュース番組の同時ネットの義務付け

・ 自系列のニュース素材の他系列への配信を禁止

・ 他系列のニュース番組のネットを禁止

を規定しているものです。


しかし、後にニュース番組以外の一般番組でも、このJNN排他協定を拡大解釈し制約を受けるようになってきました。


理由は、JNN加盟局が全てTBS系列のフルネット局であり、またJNNとTBSネットワークが「JNNネットワーク協議会」の名称である同一の運営組織にて一体のものとして運営されていて、本協定とは別に結ばれているTBSネットワークの協定「JNNネットワーク基本協定」と呼ばれていることからです。


また、TBS系列局がない地域(秋田県・福井県・徳島県)や深夜アニメに事実上限定する形で系列外局への番組販売ネットが行われることはあるが、その割合は他系列に比べて低いです。(深夜アニメは放送局のネットワーク関係とは無関係に放送されることが多い)


理由は、1983年のテレビユー福島開局をめぐる福島テレビのTBS系列・JNNからの脱退や、平成になってからの民放テレビ局の開局ラッシュの時にフルネットの新局を追加する形でクロスネットの解消を積極的に推し進めたからです。


TBS系列の28局のうち16局は民間放送教育協会(民教協)の番組のネットを受けています。


TBSは民教協に加盟していないが、民教協番組についてはJNNとして拘束できないことになっており、JNN排他協定に抵触しないよう特別措置が取られています。


「民教協スペシャル」はテレビ朝日がネットワークセールス扱いで送出しており、日テレ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日の各系列が全国ネット番組に配慮しながら各局それぞれの放送時間を決めています。


これはテレビ朝日が日本教育テレビ(NET)時代に放送していた学校教育番組を、各地域の第1局として開局したTBS系列局がネット受けした名残です。