零戦祭りは、プロモデラーの大ちゃんさん企画のお祭りです。

大変失礼ながら恐れ多くも末席に居座らせていただきます。

実は初めて作る零戦

身が引き締まります。

 

本日は前置きから。

 

私が実際に零戦と関わりのあったことで、興味深いお話を2つほど紹介させていただきます。

(1)零戦の材質について
(2)高性能であった零戦の照準器について

戦争で悲惨な結末をもたらした太平洋戦争でしたが、そこで生み出された数々の技術の中で、特に敵対していたアメリカを驚かせていた技術力がいくつかありました。

それは、原子核物理関連、レーダーなど、核兵器や電気電子関連など多岐に渡ります。

その中で分析化学分野でいう材料としてA7075というアルミ合金もその一つでした。
三菱 零式艦上戦闘機 11型 | 株式会社 ハセガワ

(1)零戦の材質について
アリューシャン列島の島に不時着した零式艦上戦闘機を持ち帰って分析したアメリカの技術者たちは、驚愕することになります。

徹底的に軽量化されたゼロの主翼桁に使用されている材質が、見たことの無い材質で出来ていたからです。


それは、知られていた強度を持つアルミ合金とは異なる更に3倍も強度のある材質でした。

アメリカ軍の戦闘機の材質は、分厚く重い剛板でしたが、ゼロの合金は、軽いのにその分厚い剛板と同等以上の強度を持っていました。

これが1937年当時の住友伸銅所が開発したA7075アルミ合金で、特許を持っていました。

アメリカ軍は、戦後に至るまで、その合金がどうやって製造されているかも含め詳細には分析し切れず解らなかった様です。

この合金は、1937年に当時の住友伸銅所が開発したA7075アルミ合金でした。

 

驚くことに、現代でも新幹線や、NASAやJaxaの人工衛星やロケットの主要合金として使用され続けており、現代で最も軽量で強度のある素材となります。

アメリカでは、A2017やA2024といったアルミ合金は、ジェラルミンと呼ばれ、当時最先端のアルミ合金として、A5052アルミ合金は、超ジェラルミンと呼ばれて知られていました。

しかし、ゼロの構成材料である金属が、終戦まで何であるかアメリカ軍には判りませんでした。

戦後明らかになったのが、A7075アルミ合金、所謂、超超ジェラルミンと呼ばれる素材で、現代に至るまで軽量でこれほど強度のある素材は見つかっていません。

現代でも使用されている材質で出来ていたゼロを我々日本人は誇るべきだ、と思いませんか?

この素材、所謂材力4課題 圧縮 引っ張り 曲げ せん断 の内、引っ張りに異常なほどの強度を誇りますが、欠点もあります。

 

強度が災いして切削ができず、溶接をするとひび割れます。そこで、張り合わせの工夫として、堀越二郎が、あの有名な沈頭鋲を作る訳です。




(2)高性能であった零戦の照準器について

エレクトリック・クロス・ゲージ。電影クロスゲージとでも言うのでしょうか。結構な輝度で光ります。比較的オリジナルなゼロの照準器はジャンク品含めて多く流通しているそうで、200〜300万円ほどで結構なまともな物が手に入るそうです。

 

動態保存のゼロ52型の照準器を私ものぞかせていただきましたが、かなり光ります。間接投影な感じもしますが、その際に撮影した写真もあるはずなので、今度探して見つけたらあらためて共有します。

 

さて本題。

 

前置き長くなりましたが、本日は雨☔。

すごく降ってます。

 

従って工作編です。

7.7mmの機関銃口を開口しました。0.3mmで開けましたからオーバーサイズですが。

 

ハセガワの方も開けました。

が、それよりこの隙間を何とかしなければ気持ち悪いので修正します。

 

まぁまぁうまく出来ました。

でも時間切れで本日はここまで。

 

お休みなさい😴💤