今シーズンのJプロツアー最終戦、経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップが10月28日に行われました。

群馬サイクルスポーツセンターを会場に、気温10度を切る寒さの中でのレースとなりましたが、それに負けない熱戦が展開されました。

 

そして、KINAN Cycling Teamは山本元喜が3位入賞。

チーム内上位3選手の合算で決まるチーム総合でも3位。

選手一人ひとりが機能し、好結果へとつなげました。

 

それでは、レースレポートをお届けします。

どうぞご覧ください。

 

以下レポートは、10月28日付メディアリリース同文となります。

 

上位3選手の表彰

 

---

 

JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ

レース後半に逃げに加わった山本元喜が3位に入り表彰台を確保

28th October 2017

 

●第51回 JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ 群馬大会

132km(6km×22周回)

 

●KINAN Cycling Team出場選手

山本元喜
椿大志
阿曽圭佑
中西健児
野中竜馬
雨乞竜己

中島康晴

 

国内最高峰リーグ「Jプロツアー」2017年シーズンの最後を飾る、JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップは10月28日、群馬サイクルスポーツセンターで開催。

7選手で挑んだKINAN Cycling Teamは、レース後半に逃げグループに加わった山本元喜が最後まで優勝争いを展開。

スプリント勝負で敗れはしたものの、3位となり表彰台の一角を確保。

同時に、チーム内上位3選手の合算で決まるチーム総合でも3位となった。

 

9月以降はUCIアジアツアーをメインに活動してきたこともあり、チームとしては久々のJプロツアー参戦。

経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップは国内のレースでも屈指の伝統と格式を誇り、KINAN Cycling Teamにとっても欲しいタイトルの1つである。

それもあり、今大会へは日本人選手7人全員がエントリーし、優勝を狙うと同時に1点でも多くポイントを獲得して、Jプロツアーチームランキングの上位進出を狙っていくこととなった。

 

レースは1周6kmのコースを22周回する132km。

終始アップダウンの連続ではあるものの、クライマーだけが主役となるわけではなく、スピード感あふれる展開となることがこのコースの特徴といえる。

同コースで4月に行われたJBCF東日本ロードクラシック群馬大会Day-1では、中島康晴が優勝。チームにとっても相性のよいコースだ。

 

このレースに向けては、阿曽圭佑と中西健児が逃げグループに入ることを狙い、流れ次第で活性化する後半で山本と中島が逃げへの合流をうかがうことを確認。

集団スプリントでの勝負になった場合は、雨乞竜己で勝ちに行く形。

椿大志と野中竜馬には、力のある選手が複数逃げに入った際のチェックと、チームメートを前方へと送り出す動きが求められた。

 

それらの狙い通りに前方でレースを進めたのは中西。

1周回目から先頭付近を走り、やがて形成された9人が逃げグループに加わる。

その他6人はメイン集団に待機となり、主に阿曽や椿が前方に位置。

集団の動きをまとめながら、ペースコントロールに努める。

5周回目までは逃げと集団との差は拡大し続け、最大で約3分30秒にまで広がった。

その間、中西は先頭交代のローテーションに加わらず、チームメートの後方からの合流を待つことに徹する。

 

逃げグループに入った中西健児はローテーションに入らず最後尾に待機

 

メイン集団をコントロールする阿曽圭佑

 

メイン集団を椿大志が牽引する

 

その後はメイン集団から散発的なアタックが発生し、それらをきっかけに逃げと集団との差が少しずつ縮まってゆく。

さらに、集団から力のある5人が飛び出し、中西らの逃げグループを追走。

それに伴い、メイン集団のペースが上がる。

13周回目に入ったところで追走グループが中西らに合流し、14人が先頭に立つ。

依然中西はローテーションには入らず、待ちの姿勢を崩さない。

 

一方の集団では、13周回に入ったところで山本がもう1人を従えてアタック。

この飛び出しが成功し、集団を追いかける。

約1周半進んだのちに中西たちの先頭グループに追いつき、16人のグループにKINAN勢が2人送り込む形となる。

有力チームの多くが先頭グループにメンバーを送り込んだこともあり、メイン集団のペースは落ち着き加減。

中西、山本らと集団との差はみるみる間に広がっていき、17周回を終える頃には2分30秒以上の開きとなった。

 

ブリッジを仕掛けた山本元喜。14周回目に先頭に追い付いた

 

先頭グループ内で中西健児と山本元喜が前後並んで走る

 

終盤に差し掛かり、逃げ切りの可能性が見えてきた先頭グループ。

残り5周回を切ったあたりからアタックが頻発し、数人が先行する場面こそあるものの、いずれも決定打とはならず。

少しずつ脱落する選手も現れ、消耗戦の様相を呈する。

マークすべき選手のアタックは、中西が果敢にチェック。

残り2周回を迎えた頃から、上りを利用して山本もアタックを開始。

山本か中西、どちらかでチャンスを狙う状況となる。

そして、その周回で山本のアタックをきっかけに4選手が先行開始。

メイン集団とのタイム差から見ても前を急ぐ4人での優勝争いとなることが濃厚となった。

 

アタックに成功した山本元喜が4人での勝負に備える

 

そして最終周回。

下りで1人が落車し、それを回避した3選手が勝負のタイミングをうかがう。

山本は独走を試みるも、いずれも厳しいチェックにあう。

後方ではメイン集団が猛追。

中西ら先頭グループから下がった選手たちを飲み込みながら、山本たちに追いつこうとスピードを上げる。

KINAN勢は中西のほか、中島が残った。

 

それでも先頭の3人がリードを守り切り、最後の直線へ。

残り100mとなったところで山本がスプリントを開始するが、続く2人もスピードを上げる。

上り基調のフィニッシュ前で、山本は2人の加速に及ばず3着だった。

 

3位でフィニッシュした山本元喜

 

惜しくも優勝こそ逃したものの、選手たちは前夜のミーティングで組んだプラン通りのレースを展開。

個々の力はもとより、チームの連携や選手同士のコミュニケーションの精度が高まっていることが明白となった好レースだった。

 

その他KINAN勢は、メイン集団でのスプリントに絡んだ中島が7位、序盤からの逃げでレースプラン遂行に大きく貢献した中西が16位。

山本の結果と合わせて、チーム内上位3選手の合算で争われるチーム総合でも3位を確保。

個人・チームともに表彰台の一角を占めた。

 

チーム総合の上位3チーム

 

3月に開幕し、熱いレースが続いた2017年のJプロツアーはこれで閉幕。

KINAN Cycling Teamとしても今年の公式戦は残すところ1レースとなった。

飛躍のシーズンとなった今年を象徴する戦いとなるよう、選手たちは調整を続けていくことになる。

 

 

JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(132km)結果

1 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) 3時間22分29秒

2 木村圭佑(シマノレーシング) +0秒

3 山本元喜(KINAN Cycling Team) +0秒

4 横山航太(シマノレーシング) +10秒

5 吉田隼人(マトリックスパワータグ) +16秒

6 吉岡直哉(那須ブラーゼン) +34秒

7 中島康晴(KINAN Cycling Team) +17秒

16 中西健児(KINAN Cycling Team) +18秒

38 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +1分59秒

DNF 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team)

DNF 椿大志(KINAN Cycling Team)

DNF 野中竜馬(KINAN Cycling Team)

 

●選手コメント

 

・山本元喜

「(中西)健児が動いてくれたおかげで、自分自身はよい状態で勝負に徹することができた。(逃げグループ合流後は)健児がローテーションに入ってくれたり、他選手のアタックをチェックしてくれたりと、自分たちによい状況を作り出してくれた。

 

ラスト2周回は、勝負することは決めていたので、他選手のアタックには冷静に対処できていたし、脚を使うこともほとんどなかった。この2周回ではどちらも上りでアタックを試みたが失敗した。結果的に佐野(淳哉)さんに力負け。やはり好調の佐野さんに勝つのは容易ではないということを再認識させられた」

 

レース後の取材に応じる山本元喜

 

 

【Gallery】​​​​​​​

 

レース前のチームピットで笑顔を見せる山本元喜と阿曽圭佑

 

KTテープでコンディショニングを行う阿曽圭佑

 

KTテープでアキレス腱のコンディショニング

 

レース前のウォーミングアップを行う中島康晴

 

集中した様子でウォーミングアップする野中竜馬

 

スプリント勝負に賭ける雨乞竜己もローラー台でウォーミングアップ

 

各選手思い思いにレースまでの時間を過ごす

 

笑顔でスタートラインに並んだ野中竜馬

 

中西健児も笑顔でスタートラインへ

 

スタートを切った阿曽圭佑

 

コーナーを抜ける中西健児

 

中島康晴は低い姿勢でコーナーへ

 

コーナーを抜ける阿曽圭佑

 

コーナーを抜ける山本元喜

 

心臓破りの坂を上る椿大志

 

心臓破りの坂を上る野中竜馬

 

集団から遅れた後も完走を目指して走り続ける野中竜馬

 

メイン集団内で次の展開に備える中島康晴

 

メイン集団に待機し終盤へと向かう雨乞竜己

 

終盤に入っても先頭グループはなかなか崩れなかった

 

雨乞竜己が集団でのポジションを上げていく

 

チーム総合3位となりポディウムに上がった選手たち

 

 

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU

 

メディアリリースのダウンロード

20171028Road_Championsip_.pdf

AD