宇宙Gメン Ep8「アンドロメダ号ついに飛ぶ」
よいこのみんな!月曜日だよ!さあ「宇宙Gメン」の時間だよ!週の初っ端からモチベーションの下がる宇宙Gメンを微に入り細にわたって解説しちゃうからね!
今回はなんと「アンドロメダ号ついに飛ぶ」んだよ!設計図が真っ白だったり(Ep3)複写人間(Ep5)にスパイされたりロボットに襲撃されたり(Ep7)いろいろあったけど、ついに飛ぶんだ!えっ、大丈夫なの?って思ってるよね。マダムも思ってるよ!とっても心配だ!それではB級特撮ドラマ、宇宙Gメンの始まり始まり~!
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世はまさに宇宙開発時代。日本の科学技術を集中した大宇宙艇アンドロメダ号は、今ようやく完成しつつある。
しかし、それを阻止せんとするデモン帝国。これに敢然と立ち向かう謎のヒーロー「宇宙Gメン」!
海底資源を調査している潜水艦が魚雷によって破壊された。魚雷を撃ち込んだのはもちろんデモン帝国である。どうやら海底にある基地が見つかりそうになったので魚雷を用いたと思われる。いやあ、さすがデモン帝国!やることがえげつないぜ!
プロローグで爆破される調査団潜水艦
潜水艦が不明になったことは世界宇宙科学会議のトピックでも取り上げられた。潜水艦行方不明事件は川中宇宙開発研究所を妨害している一味と関係があるように思えるという意見がでた。それを受けた川中博士は、いままでいろいろ妨害は受けたが、その都度宇宙Gメンに助けられてきた。今回もGメンがどうにかしてくれるだろうと信じております!ってな感想を述べてお開きになった。
さすが川中博士!他力本願は伊達じゃねえぜ!
こいつに日本代表ヅラをしてほしくない
ところでこの会議には莫大な寄付を募ったバーデンバーデン(?)というパトロンも出席していた。そのパトロンはデモン帝国のスパイであった。
シャドー濃すぎ
アンドロメダ島では達夫くんとマリコさんが博士の帰還を待っていた。そこへ早風青年が現れ、しばらく休暇をとるという。宇宙Gメン研究所員にも休暇は必要だからな。休暇が終わったらアンドロメダ号のテスト飛行だ。
ジープに年季が入り過ぎている
川中博士は月村の操縦するプライベートジェットで帰途の途中であった。もっとスピードが出ればいいのに。だったらレダ号のエンジンを付ければいいよ。キャッキャうふふ。してたら後ろから煽ってくるジェットだかロケットだかに月村は気づいた。「ナントカXだ!」。ナントカXというのは、活舌悪いうえ音声も悪いので何を言っているのか分からないからだ。そんで、ナントカXというのは、デモン帝国のジェットだかロケットだかである。月村は振り切ろうとするがスピードはナントカXの方が上と見えて振り切ることが出来ない。
堕ちろ!
ナントカXの乗組員はちょっとからかってやろう的な軽い感じで煽ってチャラチャラしていたら、宇宙Gメンが現れた。
困ったときの宇宙Gメン
急いで逃げるナントカX。高速道路で煽って楽しんでいたら怖いお兄さんが出てきて逃げるヤンキーみたいだ。Gメンは博士が会議から帰る時間を知っていたようだと訝しんでいる。博士は「でも誰にも言ってないし、わかんない」と腑抜けたことを言う。毎度のことだけど博士は危機管理能力が欠落している。
目を逸らすなよ!
ナントカXに乗っていたデモン帝国の部下2名はゴンダーラ司令官に怒られていた。曰く「川中博士を殺る絶好のチャンスだったのにすごすごと退散しおって!おまえらバカか!」と、筋の通った怒りである。お前らはデモンX(ここでやっとナントカXの名前が聞き取れた)に乗る資格などない!デモンXにお前らはもったいない!と怒るゴンダーラ司令官にマダムは全面同意する。
体育会系司令官
悪の組織ってな看板出してんだから、その看板に泥を塗るような真似をする部下なぞ悪の組織の面汚しである。悪の組織ってのはなあ、もっとこう、殺伐としてないといかん。憎まれ役なんだから思い切り憎まれないといかん。ヤンキーとは次元が違うんだよ、ヤンキーとは!
ということで、ゴンダーラ司令官はこれからビシビシ教育してやるからな!と部下たちに発破をかけた。ちょっと体育会系入ってる感じがヤンキーっぽい。
体育会系司令官にしては地味
ゴンダーラ司令官はTV電話でグレトデモン閣下と面談する。ところでグレトデモン閣下は何処にいるの?ってゆーか、実際に存在するの?という疑問を毎回持ってしまう。まあいいや。今回の面談ではアンドロメダ号のテスト飛行を狙い、デモンXを出撃させる。そうすると宇宙Gメンが現れるだろうから、スーパーXで待ち伏せて攻撃。という作戦である。スーパーXというのは、えーと、ゴジラでいうスーパーXみたいなものかな。わかんないや。
研究所ではアンドロメダ号テスト飛行を迎えて浮足立っていた。ところが早風青年が休暇を二日伸ばしたいと伝えてきた。早風青年はテスト飛行のパイロットとしてカウントしていたのに、これでは予定していたパイロットに欠員がでる。休暇要請を断るか、テスト飛行の日にちを変えるしかない。しかし博士はどちらも選択しなかった。
つまり、そのまま休暇を受け入れ、テスト飛行は早風青年抜きで行うことにした。早風青年の代わりに達夫くんがパイロットとして乗り込むことになった。達夫くんは喜んだ。
初飛行前に緊張感はまるでナシ
ってゆーか、「では本日3時発進。各自宇宙服の点検を忘れないように」と博士が言い渡して気づいたのだが、早風青年は当日になって休暇申請してきたのか!テスト飛行は事前に綿密なスケジュールで組まれていただろうに、それを知ったうえで当日に休暇申請とはリーマンとしてどーよ?それともそんなにラフなもんなのか?アンドロメダ号テスト飛行って。
というマダムの常識的問いかけをよそに、博士、月村、達夫くんの3名は嬉しそうにアンドロメダ号へ乗り込んだ。
無邪気
しかし乗り込むのがいつものレダ号のドアとハシゴに似ているのはどうしたことだろう。大宇宙艇なんだろ?
レダ号と何が違うの?
乗り込んでみると3名シートなので2名シートのレダ号より1名分広い。安っぽいのは変わらんけど。それでも離陸時の達夫くんの感想は「ビルが空に浮き上がってるみたいだ」という壮大なものであった。
博士はさっそくキャビンに降りてみようと提案した。そうか、大宇宙艇なのでキャビンがあるのか。スゴイや!
レダ号より広い操縦席
アンドロメダ号の発進をキャッチしたデモン帝国は、スーパーXの発進を準備する。もうマジどっから情報が漏れてんだよ。研究所内にスパイがいるんじゃねえか?大宇宙艇だからアレか、宇宙科学技術的な国際機関にテスト飛行の申請してんのかな?それにしてはラフな発進だけどな。
天井の蛍光灯がなんかショボい
キャビンに移ったらしい3名だが、どうもさっきとあまり変わってないように見える。予算の都合か?
背景が違うだけか
ここで博士は無重力状態にして達夫くんをからかって遊ぶ。こんな調子で大丈夫か、博士。はしゃぎすぎではないのか、博士。
吊り上げられてる?
はしゃいでいたはいいが、「あっ、デモンXです」という達夫くんの言葉に博士のウキウキ感は雲散霧消、「くそっ、また情報が漏れたのか」と苦虫を潰す。だから何度も言ってるようにリスク管理が出来てないんだってば。
窓の外にデモンX
いきなりデモンXが攻撃してきた!大変だ。それなのに博士は涼しい顔である。交戦しないのかという月村に「大丈夫だ。敵のレーザー砲ではビクともしないさ。アンドロメダ号の材質を知らないんだよ、敵は!」といかにも自信満々だが、こういうところが博士のダメなところである。
レーザー砲では無理だと知ったデモンXはアトム弾(?)を撃ってきた。アトム弾はアンドロメダ号の後方に着弾、「命中しました」と月村が報告すると「一番心配していた場所だ」と博士が答える。なんじゃそりゃ。一番心配とか、そういうのはいいんだよ!攻撃されたら逃げるのか、逃げるのだったらどういう方法で逃げるのか、交戦するなら何で攻撃するのか、誰が指揮を執るのか、そういったプランを提示してくれ!まったくこれでは命がいくつあっても足らんぞ!
何も提案しない博士
まあ、こんなことがあっても宇宙Gメンが助けに来てくれるから大丈夫さ。ほらね!
様式美(飽きた)
全く都合よく宇宙Gメンが現れた。だが「宇宙Gメンだ!」という高揚感とか別にない。なぜなら博士の無能に飽き飽きしてるからだ。もうこのまま放っておいてもいいんじゃないか?わざわざ博士を助けたって無能なんだからどうせまた同じことを繰り返すぜ。
でもまあ、せっかくGメンが来てくれたので続けることにしよう。デモンXはGメンをおびき出す囮だしな。今回の本丸はスーパーXだからな。
スーパーX出動
スーパーXは新兵器ウルトラレーザーガンを発射した!と思ったら自滅。
早すぎるって!
これね、この部分ね、ちょっとよく分からないんだ。ウルトラレーザーガン発射直前、宇宙Gメンが反射鏡みたいなのを機体から出してたから、レーザーが反射してスーパーX自滅だと思うんだけど、特撮の稚拙さと説明不足でこの推理が合っているのかどうか分からない。
Gメンの反射鏡(色が悪くてスマン)
よく分かんないけど、敵はこれでいなくなったってんで月村さんが修理のため宇宙艇の外部へ出ることになった。外はもう宇宙だぞ。空気もなけりゃ重力もないぞ。月村で大丈夫だろうか?しかし月村以外となると小学生の達夫くんと無能博士しかいない。うーむ、やはりここは月村か。
そうなるよな
消去法で残った月村は受信機を忘れていた。うーむ、やはり月村である。受信機を忘れた月村を心配する達夫くんに「大丈夫大丈夫!命綱があるんだから」と博士は能天気である。無能は黙っとけ!
嫌な予感しかない
宇宙艇の外部に出た月村はアンドロメダ号の状態を確認し、修理を始めた。それを達夫くんと博士は笑いながら見ているのである。お前らもっと危機感持てよ!死ぬぞ!
笑うシーンじゃないだろ
嫌な予感がするな~と思ってたら、その予感は当たって月村の命綱が解けた。
思った通りだ
だから言わんこっちゃない!もうどいつもこいつも!と憤っていると、焦った博士は「宇宙Gメン!宇宙Gメン!」と宇宙Gメンに助けを請うた。なんなのよ、もう。救助を頼まれた宇宙Gメンはもちろんイヤだとは言えず自分も宇宙船の外へ出て救出へ向かう。どうでもいいけど後ろの宇宙に影が映っているように見えるのは気のせいだろうか。
これも思った通りだ
そこをゴンダーラ司令官が狙ってきた!ほう、今回の司令官はまともじゃないか。ところがゴンダーラ司令官は地球からやってくるので多少時間がかかり、現場に辿り着いたときは既に月村はアンドロメダ号に収容され、宇宙Gメンもロケット(?)に戻っていたのであった。
行き当たりばったり作戦
これではデモン帝国側に勝ち目はない。ゴンダーラ司令官は自分でもそう思ったのか、非常なスピードで宇宙空間を突っ切って飛んでいる。あまりにもスピードを出すので、前面の隕石に気づいていない。
宇宙Gメンがゴンダーラ司令官に「目の前に隕石が接近してるぞ!コースを変えろ!」と教えてやるが、頭に血の上っている司令官は聞く耳を持たない。むしろ宇宙Gメンが騙そうとしていると思い込んだまま突っ込み、帰らぬ司令官となった。
このあと爆発
ゴンダーラ司令官の最期を確認したGメンは「かわいそうなことをしました」と落ち込むが、「仕方がない、隕石にぶつかるなど100万に一回の出来事だからな」と博士が慰め冥福を祈った。
まあ、博士と一緒に居たら10回に13回くらいは大変なことが起こってる気がするけどな。
―完―
今回は冒頭にあらすじや人物紹介などのちょっとしたナレーションが入り、三洋電機の提供であることも紹介される。いきなりどうしたんだ。分かりやすくていいけど。ところが紹介は今回限りである。なんなんだよ。
今作も初っ端から川中博士の無能がキラリと光る駄作であった。冒頭の会議で堂々と他力本願を宣言する博士に迷いはない。駄作という名に全く恥じないブレなさである。毎回毎回こんな駄作を量産して一体どういうつもりなのだろうか。
博士の無能は帰還時でも発揮される。博士が乗っているプライベートジェットをデモン機が追いかけてきたのだ。博士の居るところ、デモン帝国が必ず現れるのである。逆にいうと、デモン機が現れたら博士が周辺にいるということだ!
これもう博士がグレトデモンで良くね?デモン帝国側も博士を付け狙うだけで、博士を拉致ったり傷つけたりすることは絶対にない。なにこれツンデレ?
もしかして我々は、おっさん同士のツンデレ合戦を延々見せられているだけなのか?そうなのか?
だとすれば、いままでずっと「SF宇宙活劇の特撮ドラマ」だと思い込んでいた我々は、宇宙Gメンを正しく鑑賞してなかったということになる。宇宙Gメンがつまらないのは、我々が「方向」を間違えていただけなのではあるまいか。
そうと分かると「正しく鑑賞」しなければならない。出来るだけ早く。ということで「ツンデレ」にフォーカスしながら復習してみようか。
冒頭、宇宙会議。おっさんしかおらん。まあ、おっさんツンデレドラマだから正しいのだろう。他力本願を宣言する川中博士。ムカつくだけで全然萌えん。これはアレか、おっさん好きじゃないと無理な仕様なのか。マダムはおっさん嫌いではないが、無能なおっさんは大嫌いだ。まあよい。先に進もう。
ツンデレ会議
帰還中デモンXにツンデレされる博士。無能なくせにやけにアップが多いと思っていたが、デモン側のツンデレを表現していたのか。納得(できない)。
ツンデレサービスショット
博士はいつも蝶ネクタイでキメているが、それもきっとデモン側のツンデレであろう。しかし今回は遂に完成したアンドロメダ号に搭乗するため珍しく宇宙服である。これはきっとサービスショットに違いない(迷惑)。
宇宙服をまとったツンデレ
そして操縦席に座る博士。これもツンデレショットだ。
ツンデレボンクラ三人衆
デモンXに襲われて焦る博士。う~~む、いいツンデレ!
焦り過ぎてピンボケのツンデレ
博士のアンドロメダ号を襲ってツンデレるデモン帝国。いい表情だ!
ツンデレってるツンデレってる
そこへ宇宙Gメンが!くっそー、Gメンの野郎、いまちょうど博士とデモン帝国のラブアフェアの最中なんだから出てこないでくれ!邪魔すんなよ!
ツンデレに邪魔入る
ところがGメンの登場にはにかむ博士。ははあ、三角関係のツンデレか。(もはやツンデレがゲシュタルト崩壊)
Gメンに期待するツンデレ(ボンクラ)
デモンXを追撃し、宇宙空間で月村とGメンのカラミをみて喜ぶ博士。禁断のツンデレ。
ツンデレ一番勝負に勝利した博士(意味不明)
ツンデレに散ったデモン機に追悼の意を表す博士。ツンデレは慈愛深く。(あ、画像がないや)
―Fin―
なっ、なにがFinじゃああああああっっ!!ぜんっぜん面白うないっ!面白うなああいいいいいぃぃぃぃぃ!!
結局、博士の無能は煮ても焼いてもツンデレても無理ってことが分かっただけだった。
↓↓↓宇宙Gメン エピソード7↓↓↓
↓↓↓宇宙Gメン エピソード9↓↓↓