分岐点 | 上場会社の元取締役兼詐欺師「木村氏」の告白

上場会社の元取締役兼詐欺師「木村氏」の告白

マザーズの上場会社であるAppBank社から、上場準備中に約1億5000千万の大金と騙し取ってしまった「木村氏」の反省と後悔のブログです。

これが事件の大きな最初の分岐点でした。

 

 

私は、ガイアックス社に派遣社員として入社し、AppBankを含むガイアックス社の子会社等の経理業務を担当しておりました。

しかし、一時期その経理業務を離れ、他の業務に従事していたのですが、再度AppBankを含む子会社等の経理業務に戻ることになりました。

このあたりの経緯は、以前発表された「社内調査報告書」に記載があったかと思います。

 

私は、再度AppBankを含む子会社等の経理業務を行うにあたり、前担当者から簡単な引き続きを行うことになりました。

その引き続きの際、私は全担当者から「メディアパートナーに関して費用の過大計上があるが、決済を締めてしまっている」旨の説明を受けました。

私は、その際は、2~3個の質問のやり取りをした後で「わかりました。こちら側で何とかします。」と答えました。

 

私は前に(20代後半頃)、「仕事では人としての感情は捨てろ」と教えられたことがあり、それを実践していた頃もありました。

 

今回、前担当者が「ミスがある上で、私に作業を引き継ぐ」という点で、仕事の面から考えるとちょっとありえない話です。

そんなの「ミスを認識しているなら、修正してから私に引き継いでください」という感じです。

しかし、実はこの「ミスがある上で私に作業を引き継ぐ」ことを前担当者が上司にミオスを報告出来ない事情は、ちょっとした理由と関係があり、それを私も認識していたので、仕方なく「ミス」を承知の上で引き継ぎを行いました。

 

今回の記事で登場する、前担当者もその上司も、今回の事件の原因でもなんでもありません。

ただ、今回の大きな分岐点として「引き続き」があり、自分の選択した行動が犯罪となっただけです。

 

その「引き継ぎ」の際に、どんな事情があるにせよ、私が非常に徹して「ミスを修正してから引き継いでください」や「ミスを上司に報告してから引き継いでください」と言っておくのが正しかったのか、今でも考えてしまいます。。。

 

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