サッカー審判TIPS(151)
指輪がキラリン☆
主審をやる場合、キックオフのボールをどうしていますか。
センターサークルに両チームが向き合って整列し、礼をしてからそれぞれのエンドに入り円陣を組んで
声をかけてからポジションに散るということが多いと思う。
そのときにやりがちなのがボールをセンタースポットに主審が置いて礼をさせる、ということ。
私は自分でボールを持って入り、双方に礼をさせ円陣が解けてからキックオフのチームが2人(だいたい
において2人だ)センターサークルに入ってきたときに「はい」とボールを手渡す。
これも儀式だ。
こういう儀式を行なうことで良い事があった。
キックオフのボールを「はい」と手渡したときに受け取ろうと伸ばした手に指輪を発見。
すぐさま、「あ、指輪は取ってきてくださいね」と指摘。
(副審が用具チェックしたときに見なかったのかよー)
走って指輪を置きに行く間、ヒマをもてあますことになるので双方のチームに「指輪している人、他にいませんかー」と声をかける。
「手袋の中の指、大丈夫だよねー」
これで少し時間かせぎができた。
キックオフをする選手が戻ってきて指を確認、無事に試合を始めることができた。
ま、本来は用具の不備の場合は一旦ピッチ外に出してプレーを進め、後で用具が修正されたことを確認してからピッチに入れるという手順を踏まなければならないのだが、キックオフ前ということもあり上記のような運用にしたというわけだ。
多少バタバタしたが、試合中に指輪を見つけてしまったり、あるいは見つける前に相手選手に当たったりしたら面倒なことになる。
ボールを手渡すことでトラブルを未然に防ぐことができたということでした。