杉並区議会の公式サイトに、

平成31年第1回定例会議案等の審議結果

(議員別)が公開されていますね。

 

予算特別委員会に付託された案件は12件

私はそのうち、4件に反対したのですが

 

なんと驚くべきことに、

 議案第8号、第10号、第11号に反対したのは

私だけでした。

 

【反対議案】

第8号杉並区行政財産使用料条例の一部を改正する条例

第10号杉並区「特別区道」道路占用料等徴収条例等の一部を改正する条例

第11号杉並区学校教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

第16号平成31年度杉並区一般会計予算

 

なぜ反対なの?

その理由については、

意見開陳の全文を以下に掲載しますので

是非、ご一読下さい。

 

予算特別委員会の最終日、

私も、自分らしく、維新らしく、

今期最後の意見の開陳を滞りなく

終えることができました。

 

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平成31年度杉並区各会計予算ほか関連議案に対する意見

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反対議案に対する意見部分のみをお読み頂く場合は

⇒議案名に下線を引いておりますので下線以降をお読み下さい

⇒ツイッターアプリの場合は太字部分以降をお読み下さい。

 

日本維新の会の木村ようこです。

平成31年度杉並区各会計予算ほか関連議案に対する意見を申し述べます。

 

平成31年度の予算は、「新たな時代に安全・安心を貫く予算」と名付けられました。平成に続く新たな元号の発表も、目前に迫っております。新たな時代が果たしてどのような時代になっていくか、まだ私たちにはわかりません。

 

しかし、来年度、新時代のはじまりの年は、我が国の政治情勢の変化、米中の対立をはじめとした世界経済の先行き、そして年々過酷さを増す自然環境・災害と、我が国にとって、そして区にとって、再び激動の1年になるのではないかと感じております。

 

こうした激動の年、区として区民の安全・安心に心を砕くことには、私としても大いに賛成するところです。

 

しかし、区民の安全・安心ということを考える際、私たちは、平成の次の時代の杉並区、その未来の安全・安心まで含めて考えていく責任があります。

 

これから生まれてくる世代も含めた杉並の子どもたちに、平成の次の時代を貫いてなお続く安全・安心を引き継ぐこと。

 

そのためには、区政経営計画書などで区も述べておられるとおり、「将来にわたっての安定的な区民福祉の向上」、そしてそれを支える「財政の健全性」がどうしても必要です。

 

区の財政が様々なリスクの中にあることは、区もご認識の通りです。年初のアップルショックの引き金となった中国経済の減速、反動減対策の実効性に疑問を残したまま断行される消費税率の引き上げと、景気の先行きは不透明感を増しています。

 

首都圏が大規模災害に晒され、大きな財政出動が必要となる事態にも、区として常に備えなければなりません。

 

こうしたリスクが拭えない中、法人住民税・法人事業税の偏在是正措置で、区の歳入にも確実に下押しの圧力がかかります。

 

こうしたことを考えますと、区の財政の健全性には、昨年度までに比べてもより一段厳しい、そしてきめ細やかな目配りが必要であると考えます。

 

1年前を振り返りますと、平成29年度の2,974億円から2,912億円へ、平成30年度の当初予算は総額としては縮小しておりました。一般会計だけで比べても、1,781億円から1,799億円へ、ほぼ横ばいの歳出規模を維持できていました。

 

保育・介護と年々高まる歳出圧力の中、財政の健全性維持に向けて最大限の努力がなされたものと言えるのではないでしょうか。

 

しかしながら、現在審議されております平成31年度予算は、一転して3,000億円の大台を超える巨額予算となりました。一般会計は1,891億円と、今年度のそれに比べ91億円あまり、プラス5.1%の急拡大となっております。

 

そして、90億円を超える歳出の伸びをカバーするかのように、53億円の建設債発行、施設整備・財政調整を合わせ50億円あまりの基金取り崩しと、バランスシートに新たに100億円を超える負荷がかかっております。

 

もちろん、歳出の拡大がすべからく悪、というわけではありません。

 

しかし、基金残高は23区平均を下回り、区債残高が23区平均を超えた「貯金は少なく・借金は多い杉並区」を前にして、これまでどおりの財政運営を続けることが本当に妥当なのか、私たちはいま一度立ち止まり、考えるべきではないでしょうか。

 

その上で、個別の議案についての意見を述べます。

 

まず、議案第8号 杉並区行政財産使用料条例の一部を改正する条例及び 議案第10号杉並区「特別区道」道路占用料等徴収条例等の一部を改正する条例について意見を述べます。

 

以前から私が訴えてきました自動販売機への入札制度導入は、経理課をはじめとした区役所職員の皆様のご努力の結果、区でも実現されることとなりました。ここに至るまでの職員の皆様の取組には、改めて敬意を評したいと思います。

 

今回の条例改正案でも、都市公園の目的外使用で公募による提示額の採用を可能とするなど、前進が見られる点は大いに評価したいと思います。

 

しかしながら、現状では、入札が行われる自動販売機はあくまで一部にとどまり、多くの自動販売機は、売上・利益に比べて割安な使用料で済むという従来通りの枠組みにとどまっています。

 

この問題の根本は、使用料条例で自動販売機の使用料を具体的に規定するという、他の特別区では例のない区独特の条例体系に潜んでいるというのが私の見解です。

 

行政財産への自動販売機の設置について、そもそも目的外使用許可ではなく貸付けを原則とする、または、目的外使用許可であっても公募による提示額を原則とするなど、法規の面からも区の姿勢を明確にすべきです。

 

この点、今回の条例改正案はこうした抜本的な見直しを避けた踏み込み不足なものとなっており、反対せざるを得ません。 

 

次に、議案第11号杉並区学校教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について意見を述べます。

 

今回の給与改定のもととなった都の人事委員会勧告を見ますと、民間従業員との給与比較の結果、その差はごくわずかであったにもかかわらず、「有為な人材確保のため」として初任給を引き上げております。

 

従来から指摘しておりますとおり、都の勧告は、企業規模50人以上かつ事業所規模50人以上の事務所を比較対象としており、本当に経営に苦しむ中小企業の実態が十分に反映されたものではありません。

 

こうした本来的に役所に甘い調査をもってしても、官民の給与格差は確認できなかった。であれば、それを無視して給与の引上げを強行するには、余程の理由が必要です。

 

初任給をたった1,000円引き上げただけで、本当に優秀な人材が集まるのでしょうか。それが、官民の給与の不均衡を許容してまで引上げを断行する理由になるのでしょうか。私は首をかしげざるを得ません。

 

こうした不合理な都の勧告に、区として無批判に追従すべきではありません。

 

しかも、杉並区はここ数年にわたり区費教員を採用しておらず、若手教員を中心とした今回の条例改正により実際に給与が上がる教員はいません。

 

このことを考えても、改正を急ぐ必要はないはずです。したがって、議案第11号については反対いたします。

 

次に、議案第16号平成31年度杉並区一般会計予算について意見を述べます。先ほど述べましたとおり、来年度の一般会計は、今年度のそれに比べ91億円あまり、5.1%の規模拡大となっております。

 

そしてこの歳出拡大の要因のひとつとなっているのが、46億円以上、前年度から30%以上という急激な伸びを示した投資事業費です。

 

中でも高円寺の小中一貫校の施設整備は、小学校費の施設整備費で19億円・中学校費の学校施設整備費で20億円、学童クラブなど全てを含めると41億円以上と、非常に大きな投資となっています。

 

この小中一貫校は、以前指摘しましたとおり、開校時600名程度、最大1,080名程度を想定する大規模校です。学区も広がり、低学年の足では最大30分ほどかかり、交通量の多い道路も通ります。

 

以前にも申し上げましたが、施設や学区に無理がある統廃合を強引に進めるのではなく、地域住民の理解を得ながら、学校のあり方を検討し直すべきであると考えます。

 

こうした問題を多々抱えたまま、区の財政に大きな負担をかけてまで巨額の投資に踏み切る必要はありません。したがって、本議案には反対致します。

 

なお、一般会計予算については、永福体育館の維持管理費、天沼区民集会所の維持管理費など、ビーチコート及びウェルファーム杉並に関する予算も計上されています。

 

地域の声を無視し、区民との真摯な対話を欠いた区の姿勢が正されたわけではありませんが、施設が完成し運営が始まった以上、そこを出発点として、施設の運営をどう改善し、地域住民の暮らしをどう向上するかを考えることが議員としての責務であると考えますので、来年度予算については、これら関連経費を反対の理由とは致しません。

 

以上のことから、議案第8号、第10号、第11号、第16号の4議案には反対いたします。そのほかの議案については賛成いたします。

 

最後に、理事者の皆様には真摯に御答弁いただき、ありがとうございました。また、たくさんの資料の作成に当たられた職員の皆様にも深く感謝申し上げます。さらに、公平な運営に当たられた正副委員長には心より感謝申し上げまして、私の意見とさせていただきます。


 

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