決算特別委員会での私の質疑1つめです。

 

まずは財政全般についてです。

 

 

各種財政指標が良くない中で今後どうするのか?

将来負担を抑制するために、借金の繰り上げ返済や、

借金として貯金をするくらいなら金利差だけ負債がたまるので、

借金と貯金を相殺しては?

 

といった話をしております。

 

それにしても、一般会計で枚方市の場合、

借金が約1000億なのですが、そのうちの600億円が

臨時財政対策債といういわゆる赤字地方債になっています。

残りの400億円がいわゆる建設地方債など。

 

私が議員になったころには、

その比率が逆転していたのですが・・・。

これはハコモノはこれまでに比べて少なくなってきており、

一方で社会保障費がどんどん増えていることの現れです。

 

 

 

【質問】

平成28年度の決算の状況を見ていますと、歳入一般財源が減少していること、地方債残高が増えていること、また、地方債現在高が約1000億円ですが、そのうち約600億円が臨時財政対策債であること、そして、経常収支比率が94.9%と上昇し、近年80%台で推移していた中で、7年ぶりに90%台になっていることなどの状況から、本市財政は、さらに厳しい方向に向かっているのではないかと危惧します。財政運営担当として、この決算を様々な視点で分析されていると思いますが、それを踏まえて、この決算をどう評価しているのか、改めて伺います。また、今後の財政運営をどのように進めていくことになるのか?についても確認しておきたいと思います。

【答弁】

単年度収支が8年ぶりに赤字になったこと、また、経常収支比率が5ポイントも上昇したことなどを捉えましても、本市の財政状況はここ数年に比べて厳しさを増しているものと考えているところでございまして、平成28年度決算で地方交付税や地方消費税交付金など主要な一般財源が大きく落ち込んだ状況が今後も続くのか、さらに悪化するのかを予測することは困難ですが、本市といたしましても、平成28年度決算をしっかりと検証したうえで、今後の財政運営に生かしてまいりたいと考えております。
なお、平成30年度予算編成に向けましては、総務省が毎年8月に示す地方財政収支の仮試算をもとに、市税や地方交付税など一般財源の見積りをもとに予算編成の大枠を示し、その範囲内での予算編成に向け取り組むこととしております。

【質問】

次に、財政面で次世代の負担抑制に向けた取り組みについて何点かお聞きします。財政運営上、市債は後年度負担が伴いますので、可能な限り抑制に努めるべきだと思いますが、28年度では将来負担抑制のため、何か取り組みはされたのでしょうか、お伺いします。 


【答弁】

市債は後年度負担が伴うため、残高については概ね1,000億円程度を目標として計画的な運用を行っているところでございます。平成28年度では、新行政改革実施プランに掲げた取り組みでもある、公債費の抑制のため、借り換え時期を迎える市債について6億7,200万円の繰上償還を行っております。

【質問】

引き続き公債費を抑制していただきたいと思いますし、そのために、市債の繰上償還も公債費を減らす有効な手段です。しかし、借入金利と預金金利の比較では当然借入金利の方が高いので、始めから市債を借りず、臨時財政対策債も財政調整基金も一般財源ですから、例えば、財政調整基金を臨時財政対策債の代わりの財源として活用することも検討してはどうでしょうか、さらに、今、一般質問でも取り上げましたが、国は地方の基金残高が積み上がっていることで交付税を減らしにかかろうとしている訳ですから、なおさら考えてもよいかと思いますが、見解をお伺いします。

【答弁】

ご指摘のとおり、基金を活用して借入金利を抑制することは有利だと考えられます。しかしながら、臨時財政対策債は地方交付税に代わる貴重な一般財源で、その償還費用については交付税措置が行われているため、借入金という側面から市債残高全体の中で管理を行いながら活用していくことは、財政運営上一定やむを得ないと考えております。
さらに、主要な一般財源が大きく落ち込んだ平成28年度の決算状況を踏まえますと、今後に市駅周辺再整備など多額の財源を要する事業の検討が進められている中で、さらに資金需要は高まる傾向にあるため、財政運営上は、手元にできる限り多くの基金など多くの資金を確保しておくべきだと考えております。

【意見要望】
一般財源の確保が徐々に厳しくなりつつあり、また、多額の財源を必要とする事業が検討されている現状ではなかなか難しいかもしれませんが、財政運営上、余裕が生じれば臨時財政対策債の発行抑制について検討してほしいと思います。

 

 

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枚方市議会議員
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