ネットやってますと、思いもよらぬところから色んな情報が舞い込んできます。
私の場合は着物が発端となってネット始めたも等しいのですが
それ以外の多岐にわたる分野の方が読んで下さっているのだと驚きました次第です。
ある方から直接メッセージ拝受。
非常に興味深い内容ですし、
私の他にも真実を知りたい人が大勢いる事と思い、
私信の内容を公開することにしました。
ご本人の承諾は得ていますが、
その方のお仕事の事情もあり、当初のメールではなくご本人が加筆訂正したものをコピペします。
一回目のメールの方がよりダイレクトで切実ですが、
これでも充分に伝わることでしょう。
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私は、宮崎の口蹄疫防疫のため他県から派遣された者です。
激震地の地域では、農家さんは毎日何百リットルの消毒薬を使い、畜舎を消毒し、石灰を敷地内に撒き、朝昼夕と何度も牛、豚の様子を確認しています。
そして、ウイルスを拾わないようにどこにも出歩かず、仲間や親戚、近所との連絡は電話だけ。
そんな日々を1ヶ月過ごしています。精神的に参ってしまう農家さんもいらっしゃいます。
当然です。近隣の農家がどんどん感染していくなか、家族同然の牛、豚がいつ感染するかという極限状態。まさに生き地獄です。
そんななか、政府の決定により 22日からワクチン接種が始まりました。
農家さんには「他の地域、九州地域の農家が助かるのなら」と受け入れる方。
「これまで、一生懸命消毒して守ったのに、まだ感染していないのに、やりきれない」
と反対される方、いろいろです。
反対していても、ワクチン接種を受け入れるしかないのは、みなさん分かっています。
ある農家さんは、初めて会う他県から派遣された私に、
若いとき、農家を始めたころのこと、
牛と歩んだこれまでの人生について、
畜舎への愛着、牛に対する愛情、賞をもらったこと、
牛をころすのは家族が死ぬよりつらいこと、
そして、最後まで「ころされる」と悟られないように可愛がって飼ってやると 涙を流しながらおっしゃっていました。
宮崎弁で、お話されるので、細かい部分はわからなくても、私も聞きながら泣きました。
ワクチン接種対象は20万頭近いといいます。
「ころされると判っていながら、餌をやり、世話をする。」
どうして、多くの農家さんがこんなせつない思いをしなければならなくなったのでしょうか?
5月のはじめに ワクチン使用をすばやく決定していれば、被害はもっと少なかったはず、ということは、現場は皆さん思っています。そのときすでに蔓延傾向だったのですから。
牛乳を生産したり、食肉になる運命を全うできなかった牛、豚達に、せめて苦しみを与えず、
あの世に送ってあげてほしい。
そして、宮崎の畜産農家の方に また再起してほしいと切に願っています。
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