着付けの仕方でご相談をよく受けるのが、お端折りの始末です。
特に、ウエストとヒップに差のある方、
つまりスタイルの良い方に多いのですが、
プリーツのようにしわがよってしまうと言うことです。
これの解消には、まず、長襦袢をお召しになる前に、
タオルでウエストの補正をきちんとすることをお勧めします。
女性は、やはり、少しでも細く見られたいと思うもので、
ウエストをタオルで補正してしまうと太って見えないかと思う方がおられますが、
着物の場合は、寸胴にした方が細く見えるのです。
ヒップが強調されないからです。
そして、さらしなどで、胸の補正をし、なるべく平らにしてから、
長襦袢をお召しになってください。
ここまでを、しっかり出来るかどうかで、出来上がりが、随分違います。
身丈を少し長めに仕立てることでも、お端折りの美しさが違います。
ぎりぎりで腰ひもをするよりも、少し長すぎで仕上げて、
後から、帯下に入れることで、きれいにすることが出来ます。
また、帯を締めてから、着物の脇の縫い目に沿ってダーツを取る感覚で、
後ろ身頃の余分な分を前身頃の下に差し込むように押し入れます。
これを致しますと、後ろのおはしょりも前のおはしょりも
かなりきれいになるはずです。
帯下に手を入れこみ、帯に沿ってその手を動かすことでも、お端折りを美しく出来ます。
着付けの、ポイントレッスンなどは、
当社の結彩舎やホテルニューオータニで月一回に開催いたします
着付け教室でさせて頂きます。宜しければ、ご利用下さい。
お着物のご相談は、きもの蔵人みやもとまで