事業案内

 

高い技術と圧倒的な寄り添い力着物を着たいという全てのお客様の想いを形にする

(株)心華 がご提供する着付けサービス

心華ユニバーサル着付け🄬(商標登録取得

・わんはんどきも

・心華きものドレス

・福祉車いす着付け

 





 

7~8年前のまだ独立するずいぶん以前の出来事です。

私は着付け師としてあるスタジオに勤務していました

その日は七五三前の週末でスタジオは混雑していましたので、多くのお客様をスムーズにご案内するためにサービスは駆け足の流れ作業で行われていました。

私は着付け室にいたのですが、ある男の子がその雰囲気に戸惑いパニックになってしまったのです。その男の子のお母さんは男の子を抱きしめながら「息子は障害があってこういった場所は苦手なんです。それをわかっていたのですがどうしても写真を撮りたくて来てしいました。なのにご迷惑をかけてしまい申し訳ございません。」と涙ながらに謝られました

私は「どのようなお客様でもサービスさせていただくのが私たちの仕事です大丈夫ですよ」とお伝えして精一杯寄り添ってお着付けさせていただきましたが、私の心には切なく複雑な気持ちが残りました。

障がい(たぶん自閉症のお子さんだったと思います)があるだけでこんなにも肩身の狭い思いをしながら子育てをしなければいけないというのが現実なのです。ただ七五三に着物を着て記念写真を撮るという普通のことなのに。

 

 

実は私の末娘にも生まれた時から障がいがあります。

娘にも同じ様な出来事がありました。

3歳の時、まだ自分の足でしっかり自立できないときに着物を着せて(我が家の場合は母親である私が着付けるのでその部分のハードルは低いのですが)写真を撮ろうと写真館に行きましたが、そこでなんとカメラマンの先生に撮影を断られたのです。ただし、その理由は母親である私以上に娘に寄り添ったものでした。

「まだ体がしっかり成長していないのに無理やり着物を着せて写真を撮ってもこの子らしい良い写真が撮れるとは思わない。この子が自分の足でしっかり立ち自分から着物を着たいと思ったときに着せてあげたらいい。その時が来たら私は喜んで写真を撮ってあげるよ」

後から知ったのですがそのカメラマンはブライダル撮影の草分け的なベテラン女性カメラマンでした。

結局、二年後の5歳の時に娘自ら「着物着たい」と言い、周りの3歳のお子さんよりもひと回りもふた回りも体の大きい5歳の娘が自分の足でしっかり立って着物を着て撮れた写真は家族の宝物になり、また我が社がご提供するユニバーサル着付けの原点となりました。

現在、支援学校中等部に通う娘は今でも着物を着るのが大好きです。

 

 

我が社がご提供する心華ユニバーサル着付け🄬(商標登録取得)とは

年齢、障がい、性別、国籍に関わらずその方の個性や特徴に寄り添い、その方の歩んできた人生を尊重し、着物を通して体感できる感動や喜び提供を目指す技術であり考え方です。

「着物を着られないのは着物のせいでもなく、ましてやその方の様々な特徴のせいでは絶対になく、着付け師の技術と経験、そして寄り添う力の問題である。」という強い決意に立ち、着物を着てみたいというすべての方にサービスをご提供できること、高い技術と豊かな人間力を持つ「心華ユニバーサル着付け師」を育て、そのサービスをご提供していくことこそが我が社に与えられた使命であると確信しています。

 

 

またそういった人材を育成していく中で、様々な女性たちの生き方を応援していきたいとも思っています。

着物と女性の人生は親和性が高く相性がいいです。なぜなら女性の人生の節目には着物関わることが多いからです。ですので、着付け技術を習得することで自らの人生を豊かに輝かすチャンスを作ることができます。

私は「普通のお母さん」が自分の決めた道を進み始めキラキラ輝きだす瞬間を見るのが大好きです。そんな皆さんの背中を精一杯押してあげたいし、また一緒に成長していきたいです。我が子に誇れる生き方をするママを応援していきたいと思っています。

 

そして私個人の働き方としては「子連れ狼方式の働き方」を目指しています。

(例えが古すぎですみません)子供を連れて全国、世界を回りたいと考えています

というのも、先に述べた様に我が家の末娘には知的障害があり、現在も支援学校に通っています。障害のある子どもを持つ親の最大の気がかりは、子どもの将来です。我が家も同じくその点の不安は尽きません。そういった悩みに対しての最適な答えが今すぐに出るわけではありませんが、一つの可能性として娘を連れて働くことを選択肢に入れました。一番初めに個人事業主として独立したきっかけもその点でした。

私の持論ですが

着物に携わる人は五方よし(着る人着せる人や着物を作る人、着物を着た人の周りの人たち、ご先祖様、未来の子どもたち)の精神を心得るべきだと考えます。

 

伝統や文化という縦軸から着物を捉えるならば、親と子を愛情の糸で結ぶもの、過去から未来へ受け継がれるものであり、

また、ファッションという視点からは自由な自己表現であり喜びや楽しみであることも必要です。

また、SDGSの視点においてはエシカルファッションである着物は現代の日本人にとって立ち返り見直すべき価値あるものであるという点も忘れてはいけません。

世代間交流、国際交流の場面でも着物は最適なツールであると考えます。

 

もう一点、私が今一番注目しているのは着物を使って認知症予防にアプローチできるのではないかということです。「回想法」という手法を使えば古き良き時代を遠く思いだすことが高齢者に良い刺激になるのではないかと思います。また、自分で着装することで普段動かさない筋肉を使い力を込め、背筋を伸ばして腰を起こします。指先での細かな作業も行いますのでリハビリ効果も大いに期待できます。

そして何より大事な点は、それらの行為が「自分の楽しみのために」行われるということです。着物を着て美しくなりたい、着物で出かけて交流をしたい、など目的がはっきりすれば変化も大きいのではないかと期待できます。

いくつになっても、人に見られるということ、自分自身に目を向けるということは元気の原動力になります。

 

 

今後の野望、課題

今後の展開として考え始めているのが

海外在住の邦人向け、または、海外在住の外国人に向けたオンライン着つけ教室です。

特に外国人の場合は日本文化の紹介やセルフテーブル茶道体験、着物の紹介や所作のアドバイス、舞踊などの日本文化を気軽に体験できるオンラインサロンを考えています。

合わせて、着物一式のセット販売なども必要なサービスになってくるだろうと思います。

 

ドバイ万博2020(2021)を経て、大阪万博2025

何か関われたらいいなと夢見ています。