村山大島って、大島紬の親戚??先日のブログで紹介した、かずみさんのコートドレスに使ったお祖母様の「村山大島」、私、不勉強でして、実は今回初めて知りました。ご存知ない方々もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご紹介しますと‥、
『村山大島
村山大島紬(むらやまおおしまつむぎ)とは東京都武蔵村山市周辺で伝統的に生産されている紬、すなわち、玉繭から紡いだ絹糸を板締め染色し、絣織によって文様を出す絹布、およびそれを和服に仕立てたもののブランド名。
奄美大島の特産品である大島紬が生糸を用いるようになって普及が進んだ大正時代に、それに類似したものとして「大島」の名が使われ普及が進んだが、文様の彫刻を施した木の板を用いて意匠を染める板締の技法を用いるなど、大島紬とは異なる特徴をもっている。
村山大島紬は、1967年に東京都無形文化財に指定された。』
Wikiさんから引用しますと上記のようなのですが、もう少し簡単に申しますと、大島紬が高級品になった時代、武蔵村山市にあった伝統的な地元の織物に(村山絣、立川の砂川太織、蕨の双子織など)大島紬のいいとこを取リ入れて、庶民に手の届く価格で生産された着物、ってところでしょうか。
かずみさんの箪笥から発見されたお祖母様の村山大島①
大島紬も村山大島も、紬糸ではなく生糸が使われているので、同じように軽くて艶があります。
かずみさんの箪笥から発見された村山大島②
渋いグレイですが、八掛の赤が効いてます。お祖母様はオシャレさんだったんですね〜。
ゴージャスな柄😊村山大島に独特の色味な気がします。
村山大島は板締めという手法で作られるので、大島紬よりも手間がかからず、より手が届く価格帯で市場に出ていたそうです。お正月に着るアンサンブルや普段着としての着物も多く作られていたそうですが、かずみさんのところで見せていただいた品々は、十分に余所行きとして着ること出来るものに思いました。ご実家で作られていたとのことなので、村山大島の中でも良いものなのでしょう。(なんて偉そうなことを言っておりますが、正直なところ、そんなに目利きではないんですけど😅)
つくづく思うのですが、こんなに美しいものを普通に着ていた日本って、美しい国だったでしょうね。日常の中にあるものの美しさこそが、その国の文化の豊かさを表すものだと思います。
生活の中に普通に使われていたものが、年月を経て再評価されるということは多いですが、村山大島も再評価される日がくるのではないでしょうか。
若い娘さんのオシャレ着などにも使われた村山大島は、箪笥の奥に眠らせていらっしゃる方も多いのでは?お心当たりのあるかたは、一度箪笥の奥から引っ張り出して、もう一度ゆっくり眺めて見直してみてください。そして、どんどんとお召しになって下さいね〜。
着物としては着づらくなってしまったものに関しては、Kimon、もしくはエブリンにてリメイクしてみてはいかがでしょうか。軽いし、艶があるし、とても良いものが出来ますよ。(あ、最後は宣伝で終わった😅)
Kimon きもの生まれかわる。
エブリン 着物リメイクのオーダーメイド